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出版翻訳で活躍

鈴木和博さん
ITの知識を活かし、未経験からフリーの翻訳者に

江上泉さん
子どもがいたから実現できた。努力の継続で出版翻訳家に!

近江美佐さん
故郷でデビューを果たし、文化奨励賞を受賞

堀江里美さん
作者の言葉を代弁する―創作とは違う楽しさがある

金井真弓さん
夢を分かち合う仲間と熱心な指導のおかげで訳書を出す夢がかないました

大友香奈子さん
デビューして12年。翻訳の道に終わりはないと感じます

池田美紀さん
翻訳者として独立。映像翻訳と出版翻訳を手がける

阿部寿美代さん
記者として培った感性と筆力を翻訳に活かしたい

門脇弘典さん
ノンフィクション書籍の翻訳で活躍

石垣賀子さん
裏方仕事で信頼を得て訳書刊行へ

元井夏彦さん
通信講座で学習を始め、待望の児童書を翻訳

多田桃子さん
リーディングした作品で翻訳者デビュー

松本佳代さん
クラスメイトとともに初の共訳書を出版

川添節子さん
ノンフィクションを中心に翻訳、リーディングで活躍

児島修さん
IT翻訳の知識で出版翻訳のキャリアも開拓

梅田智世さん
講師の下訳が出版デビューのきっかけ

川岸史さん
英語に加えて独語の翻訳も。出版と映像分野で活躍

穴水由紀子さん
先生や先輩を追いかけていればいずれ訳書が出せると思えた

大塚典子さん
課題でも仕事でも、児童書の翻訳を心から楽しんでいます

山西美都紀さん
3冊の単独訳を上梓。ミステリー作品の翻訳で活躍

熊谷玲美さん
Webニュースの記事翻訳とノンフィクション書籍の翻訳で活躍

黒木章人さん
素晴らしい師にめぐり会い、待望の訳書を出すことができました

山崎恵理子さん
アメリアのスペシャルコンテストをきっかけに出版翻訳デビュー

千葉敏生さん
技術翻訳の仕事を軸に、出版翻訳でも活躍

宮崎晴美さん
リーディングでチャンスを掴んで出版翻訳デビュー

小林美麗さん
ロマンス小説の翻訳を数多く手がける。「地方在住がハンデとは感じません」

桜井真砂美さん
数冊のノンフィクションを上梓。出版翻訳者として活躍

武田裕子さん
書籍やWeb、雑誌などファッション分野の翻訳で活躍

越智睦さん
翻訳家デビューは人気海外ドラマの公式ガイドブック

佐藤由樹子さん
小説としての日本語を学びプロデビュー

岡本由香子さん
実務・出版・映像すべての分野で活躍。通信講座だけで学習してプロへ

八木恭子さん
自分の名前が本に載る喜びをかみしめて

相良倫子さん
憧れの先生のもとで学びたかった

武富博子さん
児童文芸翻訳家として日々奮闘中

花塚恵さん
ビジネス書を連続して翻訳出版

篠沢絵里さん
憧れの先生に追いつくために精進中です

由良章子さん
翻訳の楽しさが自然と熱意に変わりました

堀川志野舞さん
翻訳家になることが中学生のときからの夢

久保尚子さん
フェローはプロの翻訳者、活力ある仲間との出会いの場です
堀江里美さん
1981 年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。大学在学中から翻訳に興味を持ち、卒業後はフェロー・アカデミーで文芸翻訳を学ぶ。リーディング、下訳などで経験を積み、2007 年『トンネル』(ゴマブックス)の共訳で翻訳家デビュー。以降、小説、児童書、ノンフィクション、雑誌など多ジャンルで活躍。訳書に『美について』(河出書房新社)、『パディントン ムービーストーリーブック』(キノブックス)などがある。

実績

インタビュー

出版翻訳の魅力とは?
作者の言葉を代弁する―創作とは違う楽しさがある

子どもの頃から文章を書くのが好きで作家に憧れ、大学では文芸を専修した。翻訳に興味を持ったのは、そんな大学時代。大学で翻訳家・芹澤恵さんの講義を受け、おもしろさを知る。卒論の指導教員に進路を相談したところ、「あなたは語感がいいから、翻訳、向いているかもよ」とすすめられる。その教員が、翻訳家の青山南さんだった。
恩師の言葉に背中を押され、卒業後はフェロー・アカデミーで文芸翻訳を学ぶことにした。1年の通学期間中、翻訳家の那波かおりさん、川副智子さん、田内志文さんの指導を受け、翻訳の基本を教わるとともに、人脈を築く。母校の翻訳家志望の後輩たちとも交流を続け、ときには青山先生の講義にもオブザーバーとして参加した。
「フェロー・アカデミーでは、リーディングの仕方から原稿の書き方まで、まさに翻訳の“いろは”を教わり、青山先生からは、作品の文体や雰囲気をつかんで日本語で表現することの大切さを教わりました。今思えば、スクールと大学で、異なる視点でご指導いただけたことがよかったのだと思います」
「積極的に営業活動をしたことはない」そうだが、人脈を大事にし、スクール在籍中からリーディングや下訳の仕事を開始。3年弱の下積みを経て、2007年にYA作品『トンネル』(ゴマブックス)で翻訳家デビューを果たした。フェロー・アカデミーで教わった田内志文さんとの共訳だ。


時間の許す限り下調べ作品や著者の背景を知る
その後も、恩師の先生方の紹介や人とのつながりで、翻訳の依頼が巡ってきた。翻訳を仕事とする上で、ジャンルは特にこだわらない。『パディントン ムービーストーリーブック』(キノブックス)のような児童書や、『コロンバイン 銃乱射事件の真実』(河出書房新社)のようなノンフィクションも手がける。翻訳にかける時間は作品によって異なるが、単行本に取り組みながら、合間に雑誌の仕事を組み入れるのが今の仕事のスタイルだ。
単行本であれ雑誌であれ、時間の許すかぎり下調べをし、作品や著者の背景を知るようにしている。原文だけを読んで訳すのでは、書き手の意図が伝わらないと思うからだ。
「雑誌『WIRED』でスター・ウォーズの記事を訳したときは、改めて6作品とそのメイキングまで観ました。スケートボーダーの記事では、動画を見ているうちに滑ってみたくなって、スケボーを買いそうに(笑)。はじめは興味や知識がないジャンルでも、調べていくうちにいつのまにか著者や登場人物を好きになっていることが多いんです」
リサーチに時間をかけるのと同様に、英語の辞書もよく引く。使用頻度が高いのは、『ランダムハウス』『オックスフォード』『リーダーズ』『英辞郎』などで、データ版があるものはPCに入れている。もちろん、日本語の辞書や類語辞典なども頻繁に参照する。
「純文学を訳す時は、本当にこの訳語でいいのか、と迷ってしまうことが多い。だから、知っている英単語でも引きますし、日本語の類語辞典で違う表現を探します。特に副詞や形容詞の訳し方に悩みますね」


『美について』─好きな作家との仕事
新刊『美について』(河出書房新社)が刊行されたばかり。カリブの音楽や文学が好きだった堀江さんは、以前からジャマイカ系イギリス人作者のゼイディー・スミスのファンだった。好きな作家として編集者に伝えていたところ、リーディングの依頼があり、自身が翻訳することになった。
「大学生のとき、『ホワイト・ティース』を読んで、スミス作品が好きになりました。残念ながらその本は絶版で、それ以降の作品の邦訳も1冊しか出ていなかったので、新しい作品を日本の読者に届けられたことがすごくうれしいです」
500ページを超える長編で、翻訳には2年以上をかけた。下敷きになっている『ハワーズ・エンド』の邦訳も研究しつつ、『美について』の世界を構築した。それだけ苦労も多かったが、好きな作家の仕事ができて、幸せな経験になったそうだ。
文章を書くことが好きで創作を学び、期せずして翻訳家になった。今は、作者に寄り添い、作者の伝えたいことを代弁することに自分の文章を使っている。
「どうしてこんな文章を書くのだろう、と難しさを覚えることもあるけれど、好きな作家だと、その難しささえもやりがいに感じられる。翻訳は、文章を書くのが好きな人には、向いている職業だと思います」
今後もジャンルは限定せず、依頼される仕事には挑戦するつもりだが、カリブ文学の良書を見つけて、日本に紹介したいという夢もある。長編を訳し終え、興味のある作家のリーディングを始めたところだ。


いろいろな文体の本を読みましょう
翻訳の勉強という観点からいえば、日本語の本をたくさん読むことです。好きな作家を選んで読み込むのもいいですが、いろいろな作家の作品を読み、異なる文体にたくさんふれることをお勧めします。また、いい翻訳書と原書を読み比べるのも勉強になります。短編であれば手軽に読めますから、ぜひ実践してみてください。私はデビュー前にリーディングや下訳の仕事をしましたが、それもいい経験になりました。

『通訳者・翻訳者になる本2016』(イカロス出版発行)より転載
(Text 岡崎智子)

堀江さんが受講した講座

通学 出版翻訳コース 「出版基礎」

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通学 出版翻訳コース 「フィクション<2>」

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