今日の授業範囲は、医学論文の1ページ分(約700ワード)。実践「メディカル」では、毎回の授業でさまざまな教材をパラグラフ単位で学んでいくが、ゼミクラスは違う。ひとつのテーマを4〜5回に分けて全文を訳すというスタイルで、毎週、今回と同じくらいの量を翻訳する。
これだけの課題をこなすには、メディカル分野の基礎的な知識と翻訳力は必須。このクラスでは仕事に向けてさらに深い専門知識と翻訳力の習得だけでなくスピードも鍛えていく。受講後には、相当な実力が身につくのではないかと感じた。

メディカル翻訳の中でも、論文は「専門家が専門家のために書く文章であるため、きれいな文章でないことも多い」と小森先生は話す。
今回の授業では、1文の中に複数含まれたif節がどこに係るのかについて、クラス全員でディスカッションを行った。係り受けや文の切れ目がはっきりしない場合、文章の内容を理解しているかが重要となる。

先生は当番の受講生の訳文を1文1文読み、ポイントとなる背景知識を丁寧に解説しながら、解釈の誤った箇所を正したり、訳語の選び方から日本語の表現まで、訳し方のコツを細かに教えてくれる。さくさくと進む割に、指導が行き届いているのが印象的だった。
専門知識は必要ですので、メディカルの知識があまりない人は、まず興味のあるトピックを選んで知識を深めていくといいと思います。
メディカル翻訳は、専門家が書いた文章を知識を頼りにロジカルに読み解くおもしろさがあります。私の解説だけでなくディスカッションを通して、読み解く力をさらに身につけて読みやすい文章を心がけてください。

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取材・文
田辺 美恵子さん
テーマごとに全文を訳すことで、文の流れや訳のポイントがつかみやすいだけでなく、自分の翻訳スピードも把握しやすいと思います。また、スピード感のある授業にもかかわらず、先生が1文1文目を通してコメントをくださるので、内容の濃い、ハイレベルな授業を望む学習者にふさわしい講座だと思います。

- 看護師として働きながら総合翻訳科フリーランスコースで翻訳の学習を開始。現在は実践講座「メディカル」を受講中です。

