今回の課題は電気系(半導体の表面実装技術)の特許明細書。まず、当日の課題のキーワード「表面実装」を検索することから始まる。PC画面をスクリーンに映し出し、wikipediaの検索画面を受講生に見せ、検索して大まかな内容をつかんでから翻訳に入ることが大事だと話す。
また、授業中に訳語の選択が問題になった場合も、PCでの辞書検索結果をスクリーンに映してみんなで確認しながら授業を進める。

辞書に出てくる訳語を鵜呑みにしないで、あくまでも自分で考えて訳語を選ぶことが重要であることを強調。例えば、deviceという単語を「装置」と訳すか、「デバイス」と訳すか、微妙な訳語のニュアンスの違いについても解説する。また、「はんだ(solder)」という言葉を漢字、ひらがな、カタカナのうちどの表記にするかについてクラスで議論する場面も見られた。
課題の解説では受講生が順番に原文と自分の訳文を音読し、その後先生が該当箇所を解説するという流れで授業が進む。
訳抜けがあった箇所では、「訳抜けが一番罪が重い」と、絶対にあってはならないことを強調した。構文解釈の間違い、日本語表記の仕方については、参考文献などを紹介しながら解説を進める。特許独特の表記にも触れ、項目名や番号付けなどの正確な表記も習慣づけるように話す。受講生も先生の指摘に対し、活発に質問をぶつけていた。

特許の性質上、授業で一番大事にしていることは、正確さです。調べ物をしっかりするとともに、自分の辞書を作って訳語の幅を広げることを勧めています。問題点を自ら見つける「気づき」が起こるようになることがとても重要。授業で教わったことをコツコツと愚直にやってみるという姿勢をもって勉強してほしいですね。

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取材・文
弘瀬 綾さん
講師の松田先生はとても親しみやすい先生。授業に入る前に受講生と雑談をしたり、mixiでの情報収集方法を受講生にアドバイスしたりされていたところから、一回一回の授業にとどまらず、翻訳者としての総合力を身につけるための授業を展開されていると感じました。授業では、訳の正確さを常に強調。分かりやすく正確で、「流れる日本語」を書く力が身につく授業だと感じました。
- ●プロフィール
- 現在は特許翻訳に興味を持ち、特許事務所で事務の仕事をしつつ特許について勉強中。

- 実務、出版、映像のすべての分野を3カ月という短期集中で学べるフリーランスコースに魅力を感じて入学しました。フェロー・アカデミーでは、自分のレベルに合わせて講座を選択し、着実にステップアップしていくことができます。どの授業でも、翻訳スキルを学べるのはもちろんのこと、プロとしての心構えや仕事をするうえで大切なことなど、第一線で活躍していらっしゃる先生方の貴重なお話を聞くことができるのが大きな魅力です。


