リーディング講座 原書を読み、シノプシスを作成するというリーディングの仕事を実践的に体験。出版翻訳に必須のリーディングのポイントを学びます。

講座の特徴

2冊の原書でリーディングを体験
この講座では、「ミステリー」「ノンフィクション」「ロマンス」「児童文学」の4ジャンルから希望のジャンルを選択し、それぞれに応じたシノプシスの作り方や心構えを学んでいきます。
どのジャンルも原書が2冊届きます。1冊目は比較的読みやすくて分量の多くないもの、2冊目は内容の濃い本格的な作品に挑戦していただきます。原書を読んだら、シノプシスとしてまとめて提出。客観的な評価ができているか、作品の全体像がつかめているかなどにポイントをおいて、添削・講評します。
リーディングとは?
出版翻訳家を目指すなら必ず身に付けたい「リーディング」スキル
リーディングとは、原書を読んで、そのあらすじや感想・批評などをシノプシスとしてまとめる仕事。
この「シノプシス」は、出版社が海外の著作物を日本で出版するか否かを判断する重要な資料となりますので、内容を正確にまとめることはもちろん、マーケットを意識した視点も求められます。原書を読み、人に読ませる文章を書くという面では翻訳と同等の力が必要なため、リーディングをきっかけに翻訳者としてデビューするというケースも少なくありません。また、デビュー後もリーディングを依頼される機会は多く、出版翻訳家にとって避けて通れない道です。
翻訳出版の仕組みと仕事の流れ
出版社には国内外の著作権エージェントから、海外で人気のある本、脚光を浴びそうな新人作家の作品、有名作家の新作情報などが定期的に報告されてきます。
リーディングは、その莫大な量の中から出版するか否かを左右する重要な仕事です。
翻訳出版の仕組みと仕事の流れ
プロの経験を反映させたテキストでリーディングの要点をつかむ
テキストの執筆講師は、リーディングの経験も豊富なプロの翻訳家。
テキストには、各ジャンルごとに、原書の読み方、シノプシスの書き方の他、そのジャンルを専門にするなら押さえておきたい有名な作品の紹介や、その作品の文学史における位置などが解説されています。
各ジャンルの内容
ミステリー 執筆講師: 越前 敏弥
課題原書1(277頁):  次々と起こる殺人事件、思い当たる犯人は刑務所にいるはずの男だった。米国の人気探偵シリーズ
課題原書2(410頁):  住む者を不幸にする英国の館を舞台に、錯綜する謎を描いたオカルティック・ミステリー
ノンフィクション 執筆講師: 夏目 大
課題原書1(115頁):  「なくした物の探しかた」を、ユーモアたっぷりに教えてくれるhow to本
課題原書2(334頁):  穏やかな気分で働くための、ストレスに勝つ「考え方」「行動」が書かれた啓発本
ロマンス 執筆講師: 中谷 ハルナ
課題原書1(184頁): かつて恋人だった二人が、苦難を乗り越えながら愛を再燃させていくロマンチック・ラブストーリー
課題原書2(210頁): プレイボーイの侯爵が知的で美しい娘と出会い、真実の愛に目覚めるヒストリカル・ラブロマンス
児童文学 執筆講師: こだま ともこ
課題原書1(153頁):  様々な苦難に立ち向かいながら、旅を通して成長する兄弟の姿を描いた感動作
課題原書2(214頁):  ある日突然「おとぎ話」の世界に迷い込んだ家族の絆を描く、ファンタジー小説

●学習の進め方

課題の提出と返却は受講生専用サイト「マイページ」で行います。

テキスト

1. テキストを読む

ジャンルの特色や歴史、対象読者、またそのジャンルのシノプシスに書くべき内容を理解します。

2. 原書を読み、シノプシスを作成し、提出

1冊目の原書を読み、「リーディングハンドブック」を参考にしながらWordファイル上でシノプシスを作成します。
シノプシスは受講生専用「マイページ」からアップロードして提出します。

3. 添削と参考シノプシスをダウンロード

Wordのコメント機能を使って添削されたシノプシスと参考シノプシスを、マイページからダウンロードします。文章構成がしっかりしているか、必要な情報が漏れていないか、客観的に書けているか、などをチェックします。

アドバイスを踏まえて2冊目の原書に挑戦!

講座情報
受講期間
4カ月(サービス延長期間なし)
受講料
各ジャンル 26,000円(税込 28,080円)
※毎月25日までのお申込みで、翌月から受講スタート
教材発送
初回一斉発送
(初回教材の発送は、お申込みより約1週間後)
添削
2回(担任トレーナーによる指導)
※Wordのコメント機能を使って添削したシノプシスデータをマイページ上で返却します。
修了規定
全課題提出で修了証書を発行
執筆講師
ミステリー/ 越前 敏弥   ノンフィクション/ 夏目 大
ロマンス/ 中谷 ハルナ   児童文学/ こだま ともこ

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※複数ジャンルの同時受講もできます。
※本講座の受講は、Eメールアドレス、Microsoft WordもしくはWord形式で保存できるワープロソフトを所有し、基本操作ができることが条件となります。
出版翻訳家デビューのきっかけはリーディングでした

中村 有希さん

出版翻訳家。『ローマ帽子の謎』『サイズ14でもでぶじゃない』『エアーズ家の没落』『メリー殺しマス 』『災厄の紳士』『夜愁』『荊[いばら]の城』『半身』(創元推理文庫) など訳書多数。『荊[いばら]の城』は、第2位「週刊文春」2004年ミステリーベスト10/海外部門、第8位『ミステリが読みたい!2011年版』ゼロ年代ミステリベスト・ランキング海外篇などの数々の賞を受賞している。

リーディング&持ち込みで自分をアピール
出版翻訳者としてデビューしてから、27冊の作品を翻訳してきましたが、デビューのきっかけとなったのは出版者が募集していたリーディングのトライアルに合格したことです。週に1、2冊ペースでのリーディングを数年続け、ある日、自分で買って読んだ本を半分ほど訳して、シノプシスと一緒に持っていってみました。すると訳文のサンプルを見た担当編集者が、この程度訳せるのなら、仕事をしてみませんかと言ってくださったのです。
デビュー後は、わたしがリーディングで高評価をつけた作品が担当編集者の手元に何冊もたまっていたので、それらを次々にまかせてもらうことができました。そのストックもいつかはつきる、とわかっていたので、その時のために、企画持ち込み用として、自分で本を買ってリーディングの要領でシノプシスをまとめ、担当さんに渡したりしていました。そうやって持ち込んだ企画が実際に通ったこともあります。
リーディングで仕事のきっかけをつかんだら、次は「自分にはこの程度の翻訳ができる」とアピールすることで、仕事のチャンスが広がったのだと思います。   
これからリーディングを学ぶ皆さんへ
リーディングの訓練で必要なのは、とにかく本をたくさん読んで、自分の好みや基準を確立させておくこと、特に日本語の小説を数多く読んで、自分の評価に自信を持てるようにすることです。以前、何度かほかのかたのシノプシスを読む機会がありましたが、「自分にはおもしろさがわからなかったけれど、Amazonでは星が4つついているから、おもしろいのかも」などと書かれているシノプシスが多かったことに驚きました。それではシノプシスを書く意味がありません。
Amazonの評価を引き合いに出すならむしろ、「Amazonでは星4つついているけれども、〜という欠点がある。〜というジャンルが好きで、〜が苦手な自分には、あまりおもしろいと思えなかった。ただし、〜のようなジャンルが好きな人にとってはおもしろいと思う」と書いたほうがよいでしょう。
このようなシノプシスを編集者に提出し続けることによって、「この人はこういう本が好きらしい」と訳者としての好みや得意分野を知ってもらえることにもなります。
わたしがいまも、自分がもっとも得意で大好きな本格ミステリ寄りの仕事をいただけるのも、そのおかげです。
編集者に聞く

翻訳者ネットワーク「アメリア」の協力会社でもある角川書店の編集者に「リーディング」という仕事についてうかがいました。

当社は複数の著作権エージェントと取引をしていて、海外で人気のある本や脚光を浴びそうな新作情報を定期的に送ってもらっています。送られてくる作品数は時期によってまちまちですが、リーディングを依頼するのはそのうちの3割くらいでしょうか。わたしたち編集者は、納められたシノプシスを読み、月2、3回開かれる検討会で、どの本を翻訳・出版するか話し合います。とにもかくにも一番大事なのは、その作品の意図をきちんと読みとって、まっすぐに伝えてくれることですね。
最近は、海外でも若い作家の活躍が目立ってきています。そういう作家の作品は同世代の訳者さんに翻訳してもらいたいと思っていますので、若い新人翻訳家が出てくるのを期待しています。普段からいろいろなジャンルの本を読んで評価する力、感性を養ってください。リーディングはそういった意味でも翻訳の力をつけるのに役立つはずです。

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執筆講師トレーナーから

執筆講師の声

ピンと来ないもしれませんが、「リーディング」とは、原書を読み、その内容を紹介する資料(レジュメ、シノプシスと呼ぶ)を作成する仕事です。それを基に、編集者は出版するか否かを判断します。新人には「まずリーディングを」と言われることも多く、リーディングで認められ、実際に翻訳家デビューをしている人もいます。また、私の講座には、自分で見つけた原書の翻訳企画を出版社に持ち込み、実際に翻訳書を出すことができた、という受講生が複数います。その際、決め手となったのは、やはりリーディングの力、レジュメを作成する能力です。自分の仕事を自分で作れる、受け身で他人に選んでもらうのを待つのではなく、自分で道を切り拓ける、それがリーディングの一番の利点でしょう。また、リーディングの力があれば、翻訳も必ず良くなります。是非、多くの方に学んでいただきたいと思います。

■「ノンフィクション」執筆講師/夏目 大

添削トレーナーから

翻訳家の卵にとってリーディングは大事なチャンス!ところが、リーディングをきちんと勉強する機会というのは意外に少ないのではないでしょうか?
シノプシス作成には、訳すのとはまた違う難しさがあります。数百ページの作品をたった数ページのあらすじにまとめるには、文章の構成力が必要ですし、的確な批評をするには、客観的な視点で作品を読む力も必要です。また、児童文学のリーディングでは、「日本の子どもはどう思うだろうか?」という点がとても重要になります。それには普段から最近の子どもの本の傾向や、子どもの好みをつかんでおく事が大切です。
あらすじもただ簡潔にまとめるのではなく、作品の雰囲気を出すようにします。子どもが好きそうなエピソードが出てきたのなら、それを盛り込んだり、対象にあわせた文体であらすじを書いたりするだけでもぐっと雰囲気が出ます。工夫のしがいがあるのでとても面白いですよ。
また本講座では、実際の仕事と同様に、課題が届いてから割りと短期間でシノプシスを仕上げるようになっているので、その点でも良い練習になると思います。
本物のリーディングの依頼を受けたつもりで、是非挑戦してみて下さい。

■「児童文学」添削トレーナー/府川 圭子

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お申し込み方法

STEP01 STEP02 STEP03
講座のお申込みは




から行えます。
お申込みから3営業日以内に、教材と受講料のお支払いに関するご案内をお送りいたします。
※海外生は受講料の入金が確認できてから教材をお送りします。
事務局よりお送りした納入案内にしたがって、受講料をお支払いください。

支払方法
○振込:一括払い
○クレジットカード(Visa/Master):1回/2回/ボーナス一括払い

到着後、8日以内に受講料をお支払いください。 Web申込でクレジットカード払いを選択された場合、お申込み時にご登録いただ いたカード情報に基づき手続いたします。

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受講生の声

〜ミステリー〜
いまでもシノプシスを作成するときはテキストを見返しています

写真

出版翻訳を学びたいと決心したときに、リーディングのスキルが必須だと知り受講しました。「ミステリー」を選んだのは、読み物のなかでミステリーが一番好きだからです。越前先生が執筆されたテキストは非常に丁寧でわかりやすく、シノプシス作成の際に役立ちました。また、ほかの人が作成したものを読む機会はそう多くないので、参考シノプシスがあったことでも受講してよかったと感じました。
リーディングと翻訳では、必要なスキル自体は異なるものの、事前にリーディングのスキルを身に付けておくことで翻訳に役立つことがあります。リーディングは出版翻訳を志すうえでは避けては通れない重要な仕事ですが、それを学ぶ方法が限られているため、こうした基本的なスキルを学ぶことのできる機会はかなり貴重だと思います。講座終了後、師事する先生からはじめてリーディングの仕事をいただいたときには、受講してよかったと心から思いました。

<須原 愛さん>

大手電気メーカーで海外営業として働いたのち、フェローの通信講座「翻訳入門<ステップ18>」で学習をスタート。その後、フリーランスコース、マスターコース「ミステリー」、越前先生の単科「フィクション」を経て、「越前ゼミ」を受講。越前先生指導の元、下訳やリーディングの仕事も行いながら、自身の翻訳力に磨きをかけている。

〜ノンフィクション〜
リーディングの基本姿勢と勘所を学ぶことができました

写真

仕事のチャンスが訪れるのは、翻訳よりもリーディングのほうが先かもしれないと考え、受講を検討しました。
テキストには、リーディングという仕事の役割、シノプシスの概要/形式など、押さえておくべき基本事項のほかに、限られた時間のなかでの原書の読み方、作業の進め方など、プロならではの視点とアドバイスが添えられていて、読むだけで多くのことに気づかされました。さらに添削では、ただ直されるのではなく、「ここはうまく書けている」、「ここはもっと○○を意識して」といった具体的な指摘をいただけたので、「何を書くべきか」、「何を伝えるべきか」、「何を削るべきか」という基本姿勢と勘所を感じ取ることができました。
受講後は、リーディングスタッフの求人に応募する勇気を持つことができ、仕事につながりました。原書の個性や編集者のニーズを考え、迷いなく文章をまとめることができるのは、この講座で学んだ土台があるからだと思います。

<久保 尚子さん>

大学時代に理学部で得た知識を活かし、サイエンス、メディカル関連の実務翻訳に携わっている。一方で出版翻訳家としても活躍中。主な訳書に、『「自助論」の教え』(PHP研究所)、共訳書『お金と富の哲学 世界の名著50』(日本実業出版社)など。

〜ロマンス〜
簡潔で誤解のない文章が書けるようになりました

写真

出版翻訳にリーディングは欠かせないことは知っていたのですが、リーディングの経験はまったくなかったので、ぜひ専門的に勉強しようと思いました。右も左もわからない状況で受講しましたが、テキストにはくわしくリーディングの手順や気をつけるべき点などが説明されていて有意義に学習できました。なにより原書を一冊読んでそれをシノプシスにまとめるという、実際の仕事と同じことを実践できたことがよかったです。
リーディングをとおして原文読解力が飛躍的に伸びました。また、英文独特の言いまわしにも慣れ、知識が増えることで、特別難解な文章でないかぎり、意味をとることができるようになりました。
受講後まもなく翻訳会社のリーディングのトライアルに合格することができ、師事している先生に自分のシノプシスを読んでいただこうと思える自信にもつながりました。それがきっかけで先生からも出版社をご紹介いただき、デビューの可能性が広がりました。

<春田 純子さん>

海外旅行の添乗員として勤務したのち、フェローで学習を開始。通信講座マスターコース「フィクション」「ロマンス」などを経て、川副先生の単科「フィクション」を受講。これまでに、30冊以上のリーディングを経験している。

〜児童文芸〜
児童書に特有の書き方があることを知り、なるほどと思いました

写真

翻訳の学習を始めてからまだ日が浅かったので、短い作品や抜粋した文章にしか取り組んだことがなく、短期間に原書を読んで内容をまとめられるかどうか不安もありましたが、出版翻訳を志すなら必須のスキルだと思い、やってみることにしました。
はじめは、わからないことだらけでしたが、疑問に思ったことを書き添えて提出したところ、トレーナーの方がひとつひとつ質問に答えてくださり丁寧に添削していただきました。実際にシノプシス作成を体験し、評価やアドバイスを受けられたこと、またプロのシノプシスと自分のものを比べてみることは何より貴重な体験でした。リーディングという仕事では1〜2週間ほどで原書を読んでシノプシスにまとめますが、それは翻訳する際にまず全部を読み、全体を捉える力にもなります。
講座を修了したことで勇気が湧き、トライアルに合格してリーディングの仕事もさせていただき、翻訳のチャンスにもつながりました。

<元井 夏彦さん>

大学卒業後、クロアチア、チェコに留学。留学中に児童文芸の世界に魅せられたことをきっかけに、帰国後、フェローで学習を開始。「児童文芸」「こだまゼミ」受講後、「こだま特別ゼミ」にてこだまともこ先生に師事。主な訳書、共訳書に『ポケットのなかの東欧文学』(成分社)、『ピアノマニュアル』(ヤマハミュージックメディア)など。

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