『サーカス象に水を』
川副智子【訳】、サラ・グルーエン【著】
武田ランダムハウスジャパン/998円(文庫)
2415円(単行本)
(各税込)
ジェイコブ・ヤンコフスキは90歳、もしくは93歳だ。息子たちからも見放され、老人ホームで独りかなしく、まわりの老人や世の中を皮肉る毎日を送っている。そんなジェイコブだが、ホームの近くにサーカスがやって来ると知って胸を躍らせる。思い出すのは、23歳の3か月、サーカスですごした嵐のような日々だ。行く当てもなく跳びのったサーカスの移動列車、華麗さの裏にあるサーカス団の過酷な現実、運命の女性との出会い、そしてサーカス史に残る大事件のさなか、彼女があいつを殺したあの場面……。