日増しに肌寒くなり、街にはクリスマス向けのイルミネーションが灯りだす今日このごろ。おのずと人恋しくなり、誰かに温めてもらいた〜い、なんて気分になりますよね。今回はそんなあなたを心の芯からホットにさせるロマンティック・サスペンス『その腕のなかで』をご紹介。田口俊樹先生の特別ゼミを受講中の訳者、小林さゆりさんに貴重なこぼれ話をうかがいました。
『その腕のなかで』
ルーシー・モンロー著/小林さゆり訳
二見書房/870円(税込)
2006年10月27日より発売中
 訳者の小林さゆりさんに聞きました
本書はどのようなきっかけで訳すことになったのですか?
小林さん:リーディングがきっかけでした。二、三年前からリーディングの仕事を出版社からぽつぽついただくようになり、本書もそのなかの一冊でした。
本書のストーリーと読みどころを紹介してください。
小林さん:新進女流作家がストーカーにつけねらわれ、ボディガード役を買って出た遠縁の傭兵が仲間たちと事件解決を目指すロマンティック・サスペンス。戦術にくわしいウルフ(本書のヒーロー)、爆発物に強いニトロ、コンピュータの専門家のホットワイヤーの三者三様に魅力的な傭兵がそれぞれ主人公を務めるボディガード三部作の第一弾です。読みどころはずばり甘く激しいベッドシーン。はにかみ屋のヒロインが性に目覚めて大胆になっていく様子に思わずドキドキさせられるホットなロマンス小説です。
翻訳にあたって苦労された点、工夫された点はどんなところですか?
小林さん:本書の売りのベッドシーン(ベッドでない場所も多々あり)に手こずりました。原文では露骨な描写であっても、日本の読者の好みに合うよう、担当編集者のアドバイスを受けながら嫌味のないソフトな表現を心がけました。
その他、本書の翻訳にまつわるエピソードがあったらお聞かせください。
小林さん:訳出上どうしても不明な点があり、作者のホームページからおそるおそるメールを送って問い合わせたところ、即、返信があり、ほっとするやら感激するやら。その後何度かやりとりしているうちに、贈りものまでちょうだいしました。作者のルーシーさん、とってもいい人です。
現在田口俊樹先生の特別ゼミを受講中の小林さんですが、小林さんから見た田口先生とはどんな方ですか? また実際に仕事をする中で、通学講座の受講経験がどう役立っているかお聞かせください。
小林さん:面倒見がいい先生だと思います。本書の出版のきっかけとなったリーディングの仕事も田口先生のご紹介によるものなので、すべて先生のおかげです。大先生でありながら生徒の意見にきちんと耳を傾けてくださるので、クラスも活発に発言できる雰囲気で、なんでも質問できるところが生徒としてとてもありがたいです。もちろんきびしく叱られるときもありますが、それも貴重なアドバイスなので、ほんとうに助かります。受講経験は、技術的な面はもちろん、翻訳をする上での心がまえなど精神面でもとても役に立っています。すばらしい仲間と出会えたことも大きな収穫です。情報交換や意見交換、励まし合ったり、愚痴を言い合ったり、ゼミで知り合った友人たちはわたしの心の支えになっています。
今後翻訳を手がけたいと思うジャンルは?
小林さん:むずかしいと思いますが、軽いタッチのユーモラスなミステリを訳してみたいです。または、胸がきゅんとなるようなプラトニックなロマンス。
最後に、現在翻訳家を目指して受講中の方にメッセージをお願いします。
小林さん:あきらめず、決めつけず、どんなことでもチャンスが来たらとりあえずやってみること。ひとつのチャンスがつぶれても、必ずまた次のチャンスがめぐってくると信じて、気長にがんばっていきましょう。
小林さん、ありがとうございました。傭兵がボディガードのみならず、恋のパートナーになってくれるとは、なんて心強い! きっと身の安全だけでなく、壊れやすい愛もしっかりと守ってくれることでしょう。小林さんが受講で培ってきたスキルが結集された本書は、みなさんの「腕のなか」にも必携の一冊! 今後刊行予定の2作目、3作目にも今から期待が高まります。
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