カレッジコース修了生に聞く!カレッジコース修了生対談

2011年11月に開催した「カレッジコース修了生対談」の模様をお届けします。受講を通じて身につけたスキルをそれぞれ異なる業界で生かしているお二人に、充実したスクールライフ、気になるお仕事経験談などを、存分に語っていただきました。 ※情報は開催時点のものです。

英語学習を通じて翻訳の仕事を意識――一年間みっちり集中できることが入学の決め手でした。

榮春美さん

海上自衛隊で勤務したのち、英語に関わりたくて翻訳の仕事を目指し、カレッジコースへ入学。修了後の現在は自動車関連企業で外国人向けトレーニング資料の翻訳などに携わる。

 

お二人が翻訳を学ぼうと思ったのはなぜですか?

末長理紗さん

関西の大学で法律を専攻し、卒業後すぐに上京してカレッジコースへ入学。修了後、アメリアを通じて翻訳会社への就職が決まり、現在は翻訳チェッカーをつとめる。

榮さん 中学生で初めて英語の教科書を手にして以来、翻訳するのが好きで、将来は英語に携わる仕事をしたいと思っていました。高校卒業後、海上自衛隊に入隊して15年勤めてきましたが、好きな英語に携わるチャンスを求めて自衛隊を後にしました。そのあとすぐにカレッジコースに入りました。一年間、終日みっちり翻訳を学べると思ったのが入学の理由です。

末長さん 小さい頃から本を読むのが好きで、文章を扱う仕事に就きたいと漠然と考えていました。高校で英語を重点的に学習するコースに進み、初めて翻訳家という仕事を意識し、その後自分なりに翻訳家の仕事内容について調べ、興味を持ちました。カレッジコースへ入学したのは、せっかく学習するのならば集中して臨みたいと考えたからです。また、仕事のサポートが受けられるのも理由の一つでした。

 
同じ翻訳でも分野によって訳し方が違うことを発見。クラスメイトの存在もモチベーション維持につながりました。
 
 

実際にカレッジコースを受講してどんな感想を持ちましたか?

榮さん  入学前は翻訳にさまざまな分野があるとは知りませんでしたが、映像、実務、出版翻訳などの科目を選択し、同じ翻訳でも分野によって訳し方が異なるんだなと発見しました。いちどきにそれぞれの分野を学べたおかげで、各翻訳に対して得手、不得手を見極めることができ、今後の自分の方向性に役だったように思われます。また総合英語の科目では、英文法の基礎に立ち返ることもできました。

末長さん  一口に翻訳とは言ってもその分野や学ぶべき内容はさまざまですが、自分の興味や必要に応じて学習内容を選択できるのがよかったです。印象に残っているのは児童文芸の授業。他人の訳文を読み、不自然と感じた部分を指摘する練習ができたため、現在の翻訳チェッカーの仕事(後述)に取り組むうえで非常に役に立っています。

受講中、何か自分なりに心がけていたことはありますか?

榮さん  普段は課題に追われていたので「この曜日にこの課題を終わらせる」というように、一週間の時間配分を決めて動くようにしていました。夏休み、冬休みは原書を一冊でも多く読んで過ごしていました。

末長さん  授業中に分からなかった点や、さらに詳しく知りたいと感じた点は絶対に残さないよう、先生に尋ねたり、自分で調べたりしていました。仕事についてはアメリアの情報誌やWebサイトを参考にしていました。

クラスメイトとの交流も盛んだったそうですが?

榮さん  よく海外ドラマの情報交換をしていました。ほかにも、授業後に食事に行ったり、飲みに行ったり。クラスメイトがいると互いに切磋琢磨できるからいいですね! 現在もたまにみんなで会って、お互いの近況報告をしています。

末長さん  みんな翻訳という同じ目標を持っていたため、自分のモチベーションを維持できたし、仕事に就くために何をしているか、何をすべきか、お互いに意見を交換できました。受講中はクラス内やクラス間で交流会が開かれることも。現在も交流は続いていて、同じく翻訳会社に勤める方などと集まっては、仕事の内容やスキルアップについて意見を交換しています。

 
調べものの大切さと、翻訳に必要な視点。授業で学んだことが仕事に役立っています。
 
 

現在のお仕事について教えてください。

榮さん  ケーブルテレビの会社で主に外国人のお客様対応を半年ほどしたあと、ステップアップのために転職しました。現在は自動車業界で勤めています。自動車製造の各工程に必要な技術を外国からの研修生に教えるトレーニングセンターがあり、そこで研修生の通訳をしながら、トレーニングで使用する資料の日英翻訳を行っています。

末長さん  アメリア(※1)のWebサイトで翻訳会社(※2)の求人を見て応募したところ、トライアル(※3)と面接を経て採用に至りました。現在は翻訳チェッカーとして、翻訳者から納品された訳文をチェックし、必要に応じて修正するという仕事をしています。チェックの内容は、日本語として読みやすいかどうか、クライアントのスタイルガイド(※4)に沿っているかなど、多岐にわたります。

カレッジコースの授業では、翻訳テクニック以外にも、仕事に役立つさまざまなことを教わったそうですが?

榮さん  授業では、「調べることの大切さ」も翻訳の一部だと教わりました。実務翻訳の授業で金融関係の課題が出た際に、単語そのものの意味が理解できず、金融の基礎から調べなくては課題が進まないことがありました。よく調べないままに仕上げた翻訳は、本人が読んでも理解不能なものになってしまうんです。

末長さん  文法や業界の知識など、授業で得たことは細かく挙げるときりがないんですが、一番大きいのは、翻訳に携わるうえで必要な視点を身につけられたこと。何のために翻訳をするか、について自分なりの考えを持てました。

 
自分自身を信じて迷わず進み続けることが大事。明日の自分のためにすべてを無駄なく吸収したいです。
 
 

これから翻訳を学習する方にメッセージをお願いします。

榮さん  自分がやっていることに対して迷いを抱かずに続けていけば、自分が立ちたいと思っていた場所に、いつの間にか立っている自分に気づけると思います。ぜひ自分自身を信じてください。

末長さん  翻訳の学習に終わりはありませんが、やればやっただけ自分の力になるものだと考えています。自分もまだ修行中の身なので、一歩一歩前に進んでいければと思います。

最後に、お二人の今後の目標を教えてください。

榮さん  今は日々の仕事を精いっぱいこなすことだけで充実していますが、「今日の自分が明日の自分へと繋がる」と思っていますので、今の職場で翻訳者として吸収できることを何一つ無駄にせず吸収していきたいです。

末長さん  最終的な目標は翻訳家です。今は仕事柄さまざまな分野の翻訳に触れる機会があるため、どのような分野に携わるか、方向性を検討しています。それが定まったら、分野専門の翻訳学習も続けていきたいですね。

 

 

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翻訳キーワード解説

※1 アメリア: フェローから生まれた翻訳者ネットワーク「アメリア」。毎月発行される情報誌や会員専用Webサイトから学習や仕事に役立つ情報を入手できるほか、プロの翻訳家から段階評価を受けられる「定例トライアル」も実施している。


※2 翻訳会社: 企業・団体などからの依頼で翻訳を請け負う会社。翻訳の多くはフリーランスの登録翻訳者に発注することが多いが、翻訳会社内のスタッフが一部を行う場合もある。また翻訳者を選ぶコーディネーター、訳文を校閲するチェッカーなど、翻訳に関連した社内業務の求人募集をすることも多い。


※3 トライアル: 主に翻訳会社が翻訳者を選考するために行っているテストのこと。登録翻訳者として応募する際はこのトライアルで実力をはかられることが多い。また翻訳チェッカーなど、社内スタッフの求人募集においてトライアルが行われることもある。


※4 スタイルガイド: 翻訳を依頼するクライアントが作成した指示表。漢字・かなの使い分け、固有名詞の訳し方など、訳文の細かい表記について定められている。

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