官澤彩さん
通信講座「翻訳入門<ステップ18>」で翻訳の学習を始め、「ベーシック3コース」で3分野の翻訳の基礎を習得。その後、上級講座「マスターコース」受講中に英日、日英の翻訳者として採用され、主に新エネルギー関係の翻訳担当として活躍。ボランティアで、以前から関心のあった環境問題の翻訳も手がけている。
大学卒業後に勤めた職場を夫の海外転勤のため退職したのを機に、手に職をつけ、場所を選ばずにできる仕事がしたいと思うようになりました。翻訳に興味を持ったのは、異文化をつなぎ、人と人をサポートできる仕事だと思ったからです。 まずは英文法のおさらいをしたかったのと、翻訳を続けていけるか判断するため、海外からも受講できる通信講座で「翻訳入門<ステップ18>」を受講しました。
帰国後、体験レッスンにも参加してみて、本格的に学ぶことを決意しました。自分がどの分野がやりたいか、正直あまり良く分かっていなかったので、3分野の翻訳を学べる「総合翻訳科ベーシック3コース」を受講しました。実際にプロの翻訳者として活躍されている先生方の授業は、どれも刺激的で面白かったです。
特に印象に残っているのは、実務基礎の豊田憲子先生の授業です。初回に、ノートは十分な余白を取って書くようにと言われたんです。これは、自分が訳文を作るまでの過程を全部書き残しておき、なおかつ授業のフィードバックも入れられるようにするためでした。私は1ページに2文しか書きませんでしたが、この方法は非常に効果的でした。豊田先生の授業では、自分の訳がどうしてその訳になったかを説明する場面が多く、緊張感もありましたが、自分の思考過程をノートに残しておくことで、論理的に説明しようとする姿勢が身に付いたように思います。自分なりの根拠をもって訳すという姿勢は、現在翻訳者として働く上でも、とても役に立っています。
コース在籍中に、実務翻訳の中で自分の興味のある分野、ワクワクできる分野の翻訳がしたいと考えるようになりました。もともと高校時代に環境分野を志望していたこともあり、自然エネルギーや環境分野で仕事をしたいと思ったのです。環境や公衆衛生に関するボランティア翻訳をしながら仕事を探し、ベーシック3コースを修了した半年後に新エネルギーを扱う組織にフルタイムの社内翻訳者という形で採用されました。翻訳の内容は、対外的なレター、プレスリリース、契約書、講演原稿やパワーポイント資料が多く、日英が9割以上です。
働きながら勉強も続けたいと思い、通信講座マスターコースも受講しました。日英、英日両方ともまだまだ学ぶべき点が沢山あることを痛感する日々ですが、依頼者やお客様に喜んでもらえる訳を作れるように努力したいと思っています。
ベーシック3コース(オンライン)