松本佳代さん

ベーシック3コース出版

修了生インタビュー

クラスメイトとともに初の共訳書を出版

アメリカ文学が好きで「出版翻訳家になりたい」と考えていましたが、目標が漠然としていたこともあり、自分の気持ちを再確認するために「総合翻訳科ベーシック3コース」を受講しました。
入学当初は翻訳家とはどんな職業かということさえ漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、プロの翻訳家である先生方から直接、仕事を受注してからの流れや、どれくらいの期間で仕上げるのか、継続的に仕事をしていくにはどういった工夫が必要か、というような翻訳の世界の裏側まで聞けたのは本当に参考になりました。また授業を通してクラスメイトの訳文を目にする中で、人によって文章に特徴があることに気づき、自分の文章を客観的に見つめる機会になりました。

とくに印象に残っている授業は「フィクション」の村井先生の授業です。途方に暮れた主人公が大雨の中にぼう然と立ちすくむというシーンがあり、主人公の体を流れる雨がまるで蝋人形から蝋がとけているように見えるという文章がありました。その文章で私は「大雨」を「土砂降りの雨」と翻訳してしまっていたのですが、先生から「土砂」という言葉を使ってしまうと、せっかく比喩として使われている「蝋人形」のイメージが崩れてしまうという指摘をいただき、なるほどと心から納得したことを覚えています。学習を始めたばかりの頃は小さなことに気を遣う余裕がなく、私にとっては目からウロコで、言葉って本当に面白いと思いました。
同じ翻訳家を目指すクラスメイト達との出会いも大変貴重なものになりました。年齢もばらばらでバックグラウンドもさまざまでしたが、だからこそそれぞれの強みや個性を生かすことの大切さを学びました。

現在は派遣社員として働きながら、原書を読んで概要をまとめるリーディングのお仕事をいただいています。
2014年6月には、ベーシック3コースのクラスメイトである大美賀馨さんと共訳した『Life ビリー・ジョエル』(ティー・ オーエンタテインメント)を出版する機会にも恵まれました。
夢はノンフィクションの翻訳を専業でやっていくこと。地道に努力を続け、作品を理解する力と文章力のどちらも高めていきたいです。

松本佳代さんが受講した講座(通学)

ベーシック3コース

実務翻訳 出版翻訳 映像翻訳
開講日
年3回(1月、4月、9月)
期間
週3日・3ヶ月
  • 実務翻訳
  • 出版翻訳
  • 映像翻訳