三浦あかねさん
日本大学農獣医学部(現、生物資源科学部)卒。動物病院勤務を経て、1998年より開業獣医師に。2009年よりフェロー・アカデミーで翻訳学習を始め、通信講座「翻訳入門<ステップ18>」、マスターコース「メディカル」修了。
日本大学農獣医学部(現、生物資源科学部)卒。動物病院勤務を経て、1998年より開業獣医師に。2009年よりフェロー・アカデミーで翻訳学習を始め、通信講座「翻訳入門<ステップ18>」、マスターコース「メディカル」修了。
獣医師の三浦あかねさんは15年前、獣医師専用サイトに掲載する海外情報の翻訳を始めた。次第にセミナー資料や論文なども手がけるようになり、人手が増えるとほかの人の訳文をチェックする立場に。責任の重さが増すなか、「我流のままではいけない」と思い立ち、フェロー・アカデミーの通信講座を受け始めた。
「基礎から学ばないと意味がないと思い、「翻訳入門<ステップ18>」を受講しました。いろいろな英文を課題に勉強できたので、新鮮で楽しかったですね」
自然な日本語に訳すコツを学ぶと、一気にレベルを引き上げて、西村多寿子先生が担当するマスターコース「メディカル」を受講。獣医学の論文は読み慣れていたため、「論文を扱う西村先生のコースならついていけるはず」と考えてのことだった。その予想どおり、仕事と同じような感覚で課題の医学論文を読み、訳すことができた。その分、以前から「知りたい」と思っていたことをピンポイントで吸収できたという。
「論文中には頻繁に出てくる単語やイディオムがありますが、それを一つの表現に固執せずに、脈絡に合わせて訳し変えるコツや、明確で理解しやすい表現に徹した訳文作りも非常に勉強になりました」
添削指導は細かく、「『こうしたらもっと良くなる』という指摘が勉強になった」と三浦さん。講師訳例や参考訳として送付されるほかの受講生の訳文からも多くを学び、半年の受講で「言葉のストックが増えて文章表現の幅も広がり、とても役立った」そうだ。
違った角度から復習するべく、2014年の年明けには短期集中講座講座「実践メディカルライティング講座」を受講。「獣医師を引退したら翻訳に専念したいし、獣医学の学生に英語で論文を書くノウハウを提供できる立場にもなりたい」。思い描く将来に向け、フェローの講座を活用してスキルの研鑽に励んでいる。
『医学・薬学の翻訳・通訳完全ガイドブック』(イカロス出版発行)より転載
(Text 金田修宏 Photo 岩田伸久)