大塚敏文さん

実務

ペンシルバニア大学で教育系の修士号取得、勤務先のボストンで看護に転向し現地の看護学校を卒業、マサチューセッツ州看護師資格を取得し帰国。2010年春にフェロー・アカデミーに入学。通学「実務基礎」を経て、通信「ベータ応用講座」を受講中の2010年末、翻訳・チェックの仕事をスタート。現在は主にメディカルの分野で活躍中。

修了生インタビュー

現役の翻訳者である講師から 技術翻訳の面白さやプロならではの視点を学びました

約15年間のアメリカ生活を経て帰国した際、実務翻訳者を目指すと決め、2010年春にフェロー・アカデミーの「実務基礎」を受講した大塚さん。「定評のある大手校で現役の翻訳者の方に教えてもらいたいと考えていたところ、佐藤佑子先生のクラスがあると聞き、すぐに受講を決めました。佐藤先生はご経歴も素晴らしいし、技術翻訳に関するご著書も愛読していたので、ぜひ教えていただきたいと思いました」

基礎クラスで第一に学んだのは、句読点の打ち方にまで配慮するといったプロならではの視点。売り物になる日本語の文章の書き方を一から学んだことは、プロになった今、翻訳はもちろんチェックの仕事にも大いに役立っている。 「実務翻訳の主な分野を一通り学ぶカリキュラムで、さまざまなジャンルの翻訳演習を行いましたが、特に印象に残っているのは技術系の分野の授業。技術翻訳が好きという佐藤先生の思いがよく伝わってくる内容で、とても面白かったです。専門知識にも触れて下さるので、全然知らなかったソフトウェアなどにも関心が持てるようになりました。好きなことを続けるのが大事だということも改めて感じましたね」

働きながらの通学であったが、毎日5時間近く、授業の予習や課題に取り組んだ。 「それでも納得できる翻訳はなかなかできず、自信がなくて『今日は指名されませんように』と内心ドキドキしていたことも(笑)。他の受講生の『絶対にプロになる』という意気込みは強く、クラスには『生半可な訳は発表できないぞ』という良い緊張感がみなぎっていました」

その後、通信のベータ応用講座〈IT・通信〉〈メディカル〉を受講中に、翻訳者ネットワーク「アメリア」を通じてチェックおよび翻訳の仕事をスタートさせた。現在は、主にメディカルの分野を中心に仕事を請けている。
「『私がこれを翻訳した』と目に見えて結果が残るのが、この仕事の面白いところ。実務翻訳には、ミスは許されないけれど、きちんとしたものを出せば必ずまた仕事がくるという魅力もあります。今後は治験などメディカルの知識を深める一方で、一般の人が読んで楽しめるサイエンスの記事も手がけられるようになりたいですね」

『通訳翻訳ジャーナル AUTUMN 2011』(イカロス出版発行)より転載
(Text 四宮規子  Photo 岩田伸久)