上田理沙さん

通学講座「翻訳入門」と「日英基礎」を受講後、「総合翻訳科ベーシック3コース」で3分野の翻訳の基礎を習得。コース修了後、翻訳者ネットワーク「アメリア」を通じて翻訳会社の求人に応募し、採用される。現在は、オンサイトで特許の翻訳チェッカーとして活躍中。写真集の日英翻訳も手がけている。

修了生インタビュー

翻訳会社で特許翻訳のチェッカーとして活躍。「世の中に多くの発明品ができて便利になってほしい」

映画字幕の日英翻訳をした経験が、翻訳を本格的に学ぶきっかけとなりました。もともと英語が得意だったこともあり、知り合いに頼まれ引き受けることにしたのですが、80分の映画を1カ月かけて翻訳、そのあとも映画監督と手直しを重ね、完成するまで半年かかるという大変な経験となりました。
プロの翻訳者はこんなに大変な作業を毎日やっているのかと思うと気が遠くなりましたが、思い返してみれば、翻訳することは楽しかったですね。1作品を仕上げた達成感や、試写会で自分の字幕が出ているのを観た感動は、いまだに忘れられません。

2014年4月に一念発起し、大学を辞めて「翻訳入門」「日英基礎」を受講しました。自分の人生を見つめなおす時期だったということもあります。フェローを選んだのは歴史があることと、カリキュラムや方針に惹かれたからです。修了後は3分野を効率よく学べる「総合翻訳科ベーシック3コース」を受講することにしました。翻訳のプロになる以上、様々な分野を学んで知ったうえで、自分の専門分野をじっくり選びたいと思ったのです。
「ベーシック3コース」のどの授業も印象に残っていますが、一番は「映像吹替」の授業で実施されたアフレコ演習です。講師の峯間先生が「このキャラクターは方言でも良いですよ」とおっしゃったので、私は北九州弁で原稿を作ってきたのですが、声優さんが心をこめて北九州弁で演技してくださったのがとても面白かったです。この授業では、クラスで一番の大爆笑が起こっていました(笑)。
またチェッカーに興味を持っていたということもあり、特別講座の「チェッカー講習」も印象に残っています。ツールを使った説明がわかりやすく、新たな発見がありました。

現在は、特許翻訳のチェッカーとして翻訳会社に勤めています。もともと特許翻訳に興味があったので、翻訳者ネットワーク「アメリア」で毎日特許関連の新着求人を確認しては、応募できる案件を探していました。修了後まだ間もない時期に、特許のチェッカーで未経験でも応募できる案件を見つけ、面接とトライアルを受けて採用されました。
チェッカーは、納品された翻訳者の原稿に誤訳、訳抜け、誤字がないかの確認に加えて、用語や書式もクライアント指定のものに直していきます。おもに特許明細書(特許庁への出願書類)、拒絶理由や特許査定、意見書などの中間書類、たまにプレゼン資料や観光・アパレルのパンフレットやプレスリリースのチェックもしています。特許明細書は用語がきちんと訳せていないと、そのせいで特許が取れない、なんてこともあるので責任重大です。一口に特許といっても、化学、医療、機械など多岐にわたるので、ジャンルごとに新たな発見があり、翻訳者の訳文を見て勉強になることがたくさんあります。多くのジャンルに携わり、徹底的に調べ物をすることで専門知識がつくことにもメリットに感じています。
アパレルや観光のパンフレットは特許のような硬い文章ではなく、格好よく、読みやすい文章が好まれます。これは出版翻訳で学んだスキルが役立ちました。また、キャッチコピーの翻訳をチェックしたときは映像翻訳で学んだ簡潔で覚えやすいフレーズにするセンスが必要だと分かりました。やはり、実務翻訳だけではなく、全分野を学んで良かったと思える瞬間でした。

今後の目標はスピードも品質も向上させて、チェッカーとして更に腕を上げることです。発明品が好きで、世の中に多くの発明品ができて便利になってほしい、という思いで仕事をしています。ひとつでも多くの発明品が特許を取得できるようにお手伝いできればと思っています。そして、チェッカーという仕事がどれだけ素晴らしいか、多くの人に知ってもらいたいですね。
翻訳は学歴も職歴も、年齢も関係ないので、興味があるなら挑戦してみることをおすすめします。将来、皆さんの翻訳文をチェックできる日を楽しみにしています!

上田理沙さんが受講した講座(通学)

翻訳入門(1)

期間
2019/4/16~2019/8/27(火曜・毎週×17回)

初級日英基礎

実務翻訳
期間
2019/4/19~2019/9/6(金曜・隔週×10回)
  • 実務翻訳

ベーシック3コース

実務翻訳 出版翻訳 映像翻訳
開講日
年3回(1月、4月、9月)
期間
週3日・3ヶ月
  • 実務翻訳
  • 出版翻訳
  • 映像翻訳