山本英美さん
勤めていた会社を退職後、ワーキングホリデーを利用してカナダに渡る。帰国後、総合翻訳科「ベーシック3コース」で翻訳学習をスタート。コース修了後、派遣社員として国際特許事務所に勤務しながら、単科の中・上級講座で映像翻訳を学び続ける。現在は、講師からの紹介で映像翻訳の仕事を獲得し、在宅の字幕翻訳者としても活躍中。
もともと映画を観るのが好きで、字幕翻訳に憧れを持つようになりました。映画のエンドロールの最後に字幕翻訳者の名前が出ますよね。そこにもし自分の名前が写しだされたらステキだなと思いました。
大学卒業後、英語を利用する機会のない仕事についていたのですが、もう一度英語を学びたいと思ってワーキングホリデーでカナダに行きました。帰国後、一度しかない人生なので好きなことに挑戦したいと思い、翻訳の学習を始めました。
フェロー・アカデミーのベーシック3コースを選んだ理由は、週3回3ヵ月で実務・出版・映像と幅広く基礎を学べたからです。講師が一線で活躍されている翻訳家の方々だというのも魅力に思いました。
ベーシック3コース受講中の3ヵ月間は、まさに翻訳漬けの生活でした。どの授業でも課題を出されるので、課題に追われる日々でしたが、あれだけ翻訳と向き合える時間はなかなかないので、今思うと大変貴重だったと思います。
特に印象に残っているのは「映像吹替」の授業です。クラスメイトが自分の翻訳したセリフを読んで登場人物を演じるのですが、客観的に聞いてみるとしゃべり言葉として分かりづらいものを発見できるので大変勉強になりました。登場人物を演じる時は、みなさんが役になり切ってくれていたのも楽しかったです。
出版翻訳の「フィクション」の最終回もとても思い出に残っています。全員が名前を伏せて課題を提出し、どれが1番よい翻訳かをクラスみんなで投票しました。これは誰々さんの訳文かな、という推測が全然違っていたりして、大変盛り上がった記憶があります。
コース修了後、単科の映像翻訳コースの中級・上級と進んで学習を続け、先生からの紹介で、字幕翻訳のお仕事の機会を頂きました。 ネット配信の増加により、映像翻訳の案件が増えたため、チャンスが巡ってきたのです。トライアルとして1本40分ほどのドラマ翻訳をやらせて頂き、そのあとも幸いなことにお声をかけて頂いています。
現在は派遣の仕事をしながら映像翻訳の仕事もしているので、あまり時間の自由がないのですが、専業で翻訳家になれれば1から10までスケジュールを自分で調整できるのは在宅の利点だと思います。
派遣の仕事との両立で大切なのは、何よりも体が資本だということです。また、スケジュール管理には気をつかいます。翻訳は納期厳守ですが、平日は派遣の仕事があるので、納期が平日の場合は、なるべく1日前に納品するように心がけています。
映像翻訳では、実務翻訳のような硬い表現が出てきたり、小説などの引用で出版翻訳の要素が必要となったりしますので、引き出しを広げていかないといけません。ベーシック3コースで3分野の翻訳の基礎を学んでおいてよかったと思います。
今後は、翻訳一本で生活できるように頑張っていきたいと思っています。また、字幕翻訳のスキルアップを目指すと同時に、吹替翻訳のお仕事もできるよう勉強を継続したいと思います。
ベーシック3コース(オンライン)