吉田千晴さん
外資系の銀行を退職し、専業主婦生活を送っていたが、再就職を決意してカレッジコースに入学。修了後は派遣会社を通じて外資系保険会社に勤務し日英翻訳を行う。現在は大手ソフトウェア会社で翻訳を含む業務に携わっている。
学習を始めて英語力と日本語力の不足を痛感。
それでも授業の緊張感と先生のアドバイスが刺激になった
銀行に勤めたあと10年間主婦生活をしていましたが、将来の貯蓄のことを考えて再就職しようと決意しました。ところが年齢的な条件がネックになりなかなか就職先が見つからなかったため、手に職をつけようと翻訳を学習することに。フェローで体験レッスンを受けたのが決め手となってカレッジコースに入学しました。コースではいろいろな分野を選択しながらも、再就職を視野に入れて実務分野の科目に比重を置くことにしました。
入学してまもなく受けたTOEIC IPテストの手応えがよかったので、やる気満々で授業に臨んだものの、翻訳に必要な英語力も日本語力もまだまだ不足していることを痛感。それでも授業で得られる緊張感と先生方からのアドバイスがよい刺激となり、課題の全提出を目指してがんばろうと思えました。
前期のうちは翻訳を学べば学ぶほど自分の訳を決めるうえで迷いが生じ、そのぶんスピードが落ちてスランプに陥る時期もありました。そんな中、夏休み前に別の短期講座を自主的に受講してみたら、やや上級レベルの講座にもかかわらず先生から高評価をいただけて、難しい課題にも取り組んだ甲斐があったと嬉しくなりました。
年齢が高くてもまったく心配無用。
翻訳を仕事にしたい方にはぜひ挑戦してほしい
カレッジコース在学中は短期講座のほかにも、アメリアの定例トライアルや翻訳トライアスロンに積極的にチャレンジしていました。修了が近くなった1月頃には、アメリアを通じて翻訳支援ソフトTradosを使う在宅業務の求人にも応募。コースでTradosの基本操作を習得していたことがこの仕事に役立ちました。
コース修了前に派遣登録説明会が行われたのを機に派遣会社に登録し、修了後は外資系の保険会社に勤務。そこで保険案件、経営・人事に関する資料などの日英翻訳を経験しました。現在は大手セキュリティソフトウェア会社に正社員として就業中で、英語資料の翻訳をはじめ、メール、運用ポリシー、契約書のやりとりなどを英語で行う業務にも携わっています。
日英翻訳をするときは、日本語の意味を正しく理解してから最適な英文を作るという訓練や、単語や表現を調べる際にインターネット検索活用法などが役立っています。最適な単語や表現が決まらない場合には検索結果数が多いものを採用すること、前置詞も含め検索することなど、カレッジコースで習った方法を日々の仕事に取り入れています。
今後もコース受講中に紹介された英文法解説書をじっくり勉強して美しい英文を書けるよう頑張りたいです。翻訳を仕事にしたいと思っている方に私が自分の経験から言えるのは、年齢が高くてもまったく心配ないということ。ぜひあきらめずに挑戦してみることをおすすめします。