マスターコース
フィクション

※お申込みを締切ました

「自然な流れの日本語を作る」ことに重点を置いて、
長篇作品の一部を訳す

  • 翻訳者というのは、海外の著者と日本の読者をつなぐ大切なパイプ役です。その国の言語をきっちり読みこんで著者の思いを丁寧にすくいあげ(まずここが大事!)、自然な流れの日本語に置き換えて(いちばん苦労する点!)、読者のもとに届け、楽しんで読んでもらわなくてはなりません(これが最終目的です!)。

    この講座では、前半はアメリカのコージーミステリ作家ジェシカ・ベックのドーナツショップ・シリーズの六作目を使って、「自然な流れの日本語」を作るための訓練をしていきます。後半のテキストは未定ですが、サラ・パレツキーの新作が出版されれば、それを使いたいと考えています。

    一読しただけで意味の伝わる文章、香りや色まで浮かんでくるような翻訳に近づけられればと思います。「主語はどこまで省いていいのか」、「登場人物にどんなしゃべり方をさせるのか」、「心地よいリズムを刻む訳文はどうすれば生まれるのか」、「読みやすい訳文を作るにはどういう点に気をつければいいのか」など、わたしが40年近い翻訳生活のなかで身につけたコツのようなものを、みなさんにお伝えするつもりです。
  • 山本やよい先生の翻訳作品

■講師

山本 やよい 出版翻訳家。主な訳書に、「V・I・ウォーショースキー(ヴィク)」シリーズ、『オリエント急行の殺人』、「キリング」シリーズ(早川書房)、『否定と肯定』『ブラック・ウィドウ』『英国のスパイ』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、『とらわれて夏』(イーストプレス)、『終わらないワルツを子爵と』『<写真エッセイ集>OLD DOGS 愛しき老犬たちとの日々』(原書房)、『フランス人がときめいた日本の美術館』(集英社インターナショナル)など多数。

  • クラウン推薦対象ジャンル

  • 受講期間

    2018年7月~12月

  • スクーリング日

    2019年1月19日(土)

  • 申込期間

    2018年5月1日(火)~6月1日(金)正午

  • 選抜課題提出締切

    2018年6月1日(金)正午

  • 合否発表

    2018年6月15日(金)

  • 提出・返却方法

    提出:受講生専用Webサイト「マイページ」より課題をご提出いただきます。
    返却:「マイページ」から添削結果と解説/訳例をダウンロードしていただきます。
    ※受講にあたって、Eメールアドレス、Microsoft WordもしくはWord形式で保存できるワープロソフトを所有し、基本操作ができることが条件となります。
    ※海外手数料不要

修了生の声

講師の細やかで丁寧な添削・親しみやすい語りかけと
初めて参加した濃密なスクーリングに感激しました

学習歴が長く、仕事経験もありましたが、自己流から抜け出せていないのではという思いがつきまとっていました。そこで、長編2作を課題とし、「40年近い翻訳生活のなかで身につけたコツのようなもの」を伝授してくださるという本講座で学び、フィクション翻訳の総まとめをする、という意気込みで申し込みました。
第1回の添削が戻ると、まとめどころか、改善すべき問題点の山へのアプローチが始まったのだと気づかされることに。山本先生の細やかで丁寧な添削(「~としたほうが、意味が強く伝わるのでは?」「こう補ったほうが、文章のバランスがとれる」)が、親しみやすい語りかけ(「Good!」「~のほうがいいかも」)とあいまって、よいところも拾い上げてくださるのでやる気を高めてくれます。最初の段階で「説明しすぎ」、修正したつもりが「削ぎ落としすぎ」「強すぎる表現あり」などの注意をいただき、著者の狙いに沿い、読者の楽しみを損なわない日本語作品として訳し上げる難しさとおもしろさをあらためて感じ続けた半年間でした。毎回のABC評価が進歩を伝えてくれました。
初参加したスクーリングの中身の濃さに感激し、教室を出るときには受講の継続を決めていました。

北海道在住/50代/女性

ベテラン翻訳家の的確な指導に
目の前の霧が晴れた気がしました

翻訳の勉強を始めて5年。自分の年齢を考えれば時間がかかるのは当然とはいえ、足踏み状態が続き、やる気が萎えていました。そんな時に山本先生の講座案内を見て、飛びついたのです。始めは、大ベテランに見ていただくのだからと緊張しましたが、気さくな調子のアドバイスが戻ってきて、ほっと肩から力が抜けました。褒めていただくのが嬉しくて、やる気も満々に。具体的で分かりやすい説明や、他の受講者の訳はとても参考になりましたし、講評には先生の近況まで載っていて、それも楽しみでした。
印象に残るアドバイスは、「たまには直訳してみると効果的な場合もある」。翻訳臭をなくすことばかり意識していたので、新鮮でした。一番の収穫は、「読者はミステリーを読んで諸々の知識を得たいわけではない。ストーリーを楽しみたいのだ」。注釈を入れるかどうか、その兼ね合いがよく分からず、ずっとモヤモヤしていた私は、目の前の霧が晴れた気がしました。
先生の励ましの言葉に助けられて、壁を一つ乗り越えることができました。

東京都在住/60代/女性
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