ベーシック3コース

2018年11月9日 

講師インタビュー
ベーシック3コース「映像字幕」講師
田中武人先生

キャリアや趣味を生かせる
自分にあったジャンルを見つけてほしい


ベーシック3コースの「映像字幕」では、前半はドラマ、後半はドキュメンタリーを教材に、基本ルール、スポッティングなどの基本技術、ツール(SST)の操作法を学びます。台本(スクリプト)の台詞の意味を深く理解するため、英文法や口語特有のイディオム、スラングに注意しながら「正しく解釈し、わかりやすく訳す」ことを重視。意味を正しく取るうえで映像が何よりのヒントになるので、「映像をよく見る」「音声をよく聞く」「表情・動作に注目する」の3点を強調しています。書き言葉を扱う出版や実務とは異なり、話し言葉を訳すので、新鮮でおもしろく感じてもらえると思います。

映像翻訳では、「映像作品が好き」であることが非常に重要です。字幕を書くことは「脚本」を書くことに通じ、ストーリーの進行や伏線に慣れていないと、おもしろいドラマに仕上げられません。また監督や俳優の立場に立ち、「なぜこういう演技をしているのか」を考える必要もあります。そういう意味でも、日頃から映画やドラマに親しんでいるかどうかで、上達の速さは大きく変わってくるでしょう。


映像翻訳は仕事が急増
チャンスが広がっている


DVDや対訳式のシナリオ本を使い、独学で字幕翻訳を学ぶことは可能です。ただし自分の訳とプロの訳を比較することはできても、自分の字幕の「良し悪し」はわからない。その点スクールなら、講師のフィードバックを受けられ、クラスメートのさまざまな訳から学ぶこともできます。また現場の最新事情や実践的なノウハウを知ることができ、励ましあえる仲間にも出会える。そのメリットはとても大きいと思います。

字幕翻訳には、パズルを解くような楽しさがあります。字数制限の中であれこれ考え、いい訳を思いついたときの快感は格別です。最近は仕事がかなり増えており、中級レベル(ベーシック3コース修了程度)でもトライアルに合格する人が出てきました。プロになれるチャンスは間違いなく広がっています。

本コース受講生の年齢幅は上下に広がってきており、今は20代〜60代の方が在籍。会社員を引退し、第二の人生を求めて受講される方もいらっしゃいます。翻訳はキャリアや趣味を生かせる仕事。映像を選んでもらえると嬉しいですが(笑)、ぜひ皆さんの興味や適性にあったジャンルを見つけてほしいと思います。




通訳・翻訳ジャーナル2018年秋号(イカロス出版)より転載
(text:金田 修宏 photo:合田 昌史)

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