出版翻訳コース
[上級]田口ゼミ

2018年4月期のお申込みは締切ました

講座の特徴

「とにもかくにも好きに訳す」

「とにもかくにも好きに訳す」という講師のモットーに基づいた翻訳演習。好きに訳す以上、自分で好きだと思える、好きだと胸を張って言える訳文づくりを目指して、授業では当番の方の訳文を叩き台にして全員で議論を行ないます。

  • 授業ルポ

    日本語表現、原文解釈、表記など、さまざまな角度から問題点や疑問をクリアにする

    • 毎回、指名された4人の受講生に原書約2ページ分を割りふり、1人が1ページ分を「下訳」として翻訳し、3人が残る1ページ分の同じ範囲をそれぞれ訳して、事前に提出する。
      授業時間は1時間40分。前半では下訳を、後半では3人の翻訳を個別に吟味・検討する。前半・後半ともに進め方は共通しており、まず受講生が「ここは自信がない」「こういう理由でこう訳した」など感想を述べ、それに対して田口先生が考えやアドバイスを伝える。その後、ほかの受講生から質問や意見を募り、さらなるディスカッションへ。日本語表現、原文解釈、表記など、さまざまな角度から問題点や疑問をクリアにしていく。
      最後に、受講生全員の挙手により、後半で検討した3つの訳文のなかの「ベスト」を選出。その結果を踏まえ、総評を行って、先生自身の訳例を配って授業終了だ。
    • 田口ゼミの授業の様子

    正しく読解し、原文を離れ、より自然な日本語へ

    • 訳文を検討する際、担当した受講生は「翻訳しての感想」を述べる。それが議論へ発展し、見逃していた問題点に気づいたり、翻訳の基本姿勢の確認につながったりすることも。教室に集まり、講師やクラスメートとともに学ぶ意味は、こんなところにもある。そんな議論とはどういうものか、例を見てみよう。

      (原文)
      …and there I was,with all the money I needed,…
      (受講生訳)  
      「そしてわたしは、自分に必要なお金はすべて持ってるんだけど」


      受講生:
      「どうして文語めいた言い方をしているのかわからなくて、とりあえず直訳しました」
      田口先生:
      「セリフとして硬いよね。状況が理解できたら、原文から離れて『自分ならどう言うか』を考える。ここは『必要なお金ならいくらでもある』ぐらいの感じじゃない?」
      受講生:
      「聞いていて思ったんですが、『困らない程度にお金は持ってる』はどうですか」
      田口先生:
      「そうだね。『お金には困ってないけど』ぐらいがいいかもしれない。原文の言葉に引きづられるのは、読解力の問題なんです。よくわかっていないから、言葉を訳そうとしちゃうんだよね」
    • 講師の田口先生

    実践を通してプロの考え方・方法論を学ぶ

    • 受講生から「こんな訳し方は大丈夫か」「こういう場合はどう訳すべきか」といった質問が飛ぶ。それに対し、田口先生は長年の経験と蓄積からアドバイス。プロの世界で「良し」とされる訳し方の範囲が少しずつ見えてくる。

      受講生:
      「"That was quick."を皮肉と考えて『そりゃまた展開の早いことで』と訳すのはどうですか」
      田口先生:
      「そういう訳し方をする翻訳者もいるし、好きなように訳していいですよ。ただここは、『それはまた早いね』で十分だと思う。手を加えると、かえって野暮ったいかな」
      受講生:
      「"dead as a doornail"のような比喩を訳すとき、意味を訳せばいいのか、表現を工夫して訳したほうがいいのか、判断に迷います」
      田口先生:
      「手あかのついた比喩だから『完全に死んでる』と意味をさらっと訳せばいいと思うけど、『ドアに打たれた鋲ほどにも死んでいる』と直訳しても面白いよね。自分の感性で『面白い』と思ったら、直訳するとか工夫してみたらいいです。さらっと訳せる言葉をひねって訳したところで、読者は気づきもしない。自己満足にしかならないんだったら、流れを壊さずにスラスラ読める訳のほうがいいです。原文のニュアンスを出そうとか背伸びをするより、今は意味をきちんと伝えることを考えてください。自分にできることをやる、それが翻訳の第一歩です」
    • 田口ゼミの受講生

受講生限定特典

受講生×出版社 紹介サポート
受講生がリーディングして提出したシノプシス(*)全てを講師が読み、優秀なシノプシスを選抜します。その後、事務局を介して出版社の編集者に該当の受講生をご紹介。出版社からリーディングや翻訳を依頼される道につながります。
(*)日本でまだ翻訳出版されていない作品の原書を読んでレジュメを作成する業務を「リーディング」といい、そのレジュメを「シノプシス」と呼ぶ。

体験レッスン(中級)1回無料
中級講座の体験レッスンを1回無料で受けることができます。実務翻訳コース、出版翻訳コース、映像翻訳コースのなかから、好きな分野のレッスンを選べます。

「アメリア」クラウン会員に推薦

講師から「仕事で通用する実力がある」と認められた受講生は、翻訳者ネットワーク「アメリア」のクラウン会員に推薦され仕事のチャンスが拡大します。
クラウン推薦分野:フィクション

受講条件

「田口ゼミ」の選抜試験に合格された方。
ただし下記の条件に当てはまる方は選抜試験が免除されます。

  • ・同講座を再受講される方。

*合格通知日または同講座の受講期間終了日から3年以内の申込みに限ります。
*選抜試験の詳細は「お申込みから受講まで」をご覧ください。

開講情報

[上級]田口ゼミ

受講料 144,000円(税込 155,520円)
受講期間 4/5~2019/2/21(木曜・隔週×20回)スケジュール(PDF)
時間 18:30~20:10(100分)
修了規定 授業回数の7割以上の出席で修了となり、修了証書を発行いたします。
講師 田口 俊樹先生

講師からのメッセージ

  • 直訳から意訳ではなく、意訳から直訳をめざすのが翻訳だと思います。なぜって直訳のほうが意訳よりはるかにむずかしいからです。やさしいことから始めたほうが理に適っています。だからといって、意訳が簡単ということにはなりません。その極意を伝授します。

申込締切 3/22
教材発送 3/26

お申込みから受講まで

  • 1.Webサイトよりお申込みください。

  • 2.お申込み後3営業日以内に「契約書面」と「受講料納入のご案内」を郵送します。

  • 3.「振込(一括のみ)」を選択した方は、8日以内に受講料をお振込みください。

    「クレジットカード(VISA/Master 1回/2回/ボーナス一括のみ)」を選択した方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします。

  • 4.教材発送日に、学生証、教材、予習指示(予習がある場合)をお送りいたします。

 
  • ※選抜試験が必要な方はこちら

    1. Webサイトよりお申込みください。
    2. お申込み後3営業日以内にメールで課題をお送りします。ご自宅で訳し、1週間以内にご提出ください。
    3. ご提出から約1週間後に合否の連絡をし、合格者には「契約書面」と「受講料納入のご案内」を郵送します。
    4. 「振込(一括のみ)」を選択した方は、8日以内に受講料をお振込みください。
      「クレジットカード(VISA/Master 1回/2回/ボーナス一括のみ)」を選択した方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします。
    5. 教材発送日に、学生証、教材、予習指示(予習がある場合)をお送りいたします。
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