出版翻訳コース
[上級]田口ゼミ

講座の特徴

一つの文章、一つの表現にこだわり、議論をすすめていく

「とにもかくにも好きに訳す」という講師のモットーに基づいた翻訳演習。好きに訳すとは、自分の訳文に責任を持つこと。当番の訳文を叩き台にして授業を進めますが、「なぜこの表現にしたのか」また「さらによい表現がないか」を受講生と講師が徹底的に議論していきます。

授業の進め方

  • 授業前:
    1回前の授業当日17時までに当番が訳文を提出
  • 授業当日:
    当番の受講生が、訳しづらかった箇所、疑問点を発表し、全員でディスカッション
    講師の訳例配付、講評
    (1回の課題範囲は原文で2ページ程度)

「アメリア」クラウン会員に推薦

講師から「仕事で通用する実力がある」と認められた受講生は、翻訳者ネットワーク「アメリア」のクラウン会員に推薦され仕事のチャンスが拡大します。
クラウン推薦分野:フィクション

開講情報

[上級]田口ゼミ

受講料 144,000円(税込 155,520円)
受講期間 4/11~2020/2/27(木曜・隔週×20回)スケジュール(PDF)
時間 18:30~20:10(100分)
定員 18名
修了規定 授業回数の7割以上の出席で修了となり、修了証書を発行いたします。
講師 田口 俊樹先生

講師からのメッセージ

  • 直訳から意訳ではなく、意訳から直訳をめざすのが翻訳だと思います。なぜって直訳のほうが意訳よりはるかにむずかしいからです。やさしいことから始めたほうが理に適っています。だからといって、意訳が簡単ということにはなりません。その極意を伝授します。

申込締切 3/22
教材発送 3/25


2019年4月期のお申込みは締切ました。
  • 授業ルポ

    日本語表現、原文解釈、表記など、さまざまな角度から問題点や疑問をクリアにする

    • 毎回、指名された4人の受講生に原書約2ページ分を割りふり、1人が1ページ分を「下訳」として翻訳し、3人が残る1ページ分の同じ範囲をそれぞれ訳して、事前に提出する。
      授業時間は1時間40分。前半では下訳を、後半では3人の翻訳を個別に吟味・検討する。前半・後半ともに進め方は共通しており、まず受講生が「ここは自信がない」「こういう理由でこう訳した」など感想を述べ、それに対して田口先生が考えやアドバイスを伝える。その後、ほかの受講生から質問や意見を募り、さらなるディスカッションへ。日本語表現、原文解釈、表記など、さまざまな角度から問題点や疑問をクリアにしていく。
      最後に、受講生全員の挙手により、後半で検討した3つの訳文のなかの「ベスト」を選出。その結果を踏まえ、総評を行って、先生自身の訳例を配って授業終了だ。
    • 田口ゼミの授業の様子

    正しく読解し、原文を離れ、より自然な日本語へ

    • 訳文を検討する際、担当した受講生は「翻訳しての感想」を述べる。それが議論へ発展し、見逃していた問題点に気づいたり、翻訳の基本姿勢の確認につながったりすることも。教室に集まり、講師やクラスメートとともに学ぶ意味は、こんなところにもある。そんな議論とはどういうものか、例を見てみよう。

      (原文)
      …and there I was,with all the money I needed,…
      (受講生訳)  
      「そしてわたしは、自分に必要なお金はすべて持ってるんだけど」


      受講生:
      「どうして文語めいた言い方をしているのかわからなくて、とりあえず直訳しました」
      田口先生:
      「セリフとして硬いよね。状況が理解できたら、原文から離れて『自分ならどう言うか』を考える。ここは『必要なお金ならいくらでもある』ぐらいの感じじゃない?」
      受講生:
      「聞いていて思ったんですが、『困らない程度にお金は持ってる』はどうですか」
      田口先生:
      「そうだね。『お金には困ってないけど』ぐらいがいいかもしれない。原文の言葉に引きづられるのは、読解力の問題なんです。よくわかっていないから、言葉を訳そうとしちゃうんだよね」
    • 講師の田口先生

    実践を通してプロの考え方・方法論を学ぶ

    • 受講生から「こんな訳し方は大丈夫か」「こういう場合はどう訳すべきか」といった質問が飛ぶ。それに対し、田口先生は長年の経験と蓄積からアドバイス。プロの世界で「良し」とされる訳し方の範囲が少しずつ見えてくる。

      受講生:
      「"That was quick."を皮肉と考えて『そりゃまた展開の早いことで』と訳すのはどうですか」
      田口先生:
      「そういう訳し方をする翻訳者もいるし、好きなように訳していいですよ。ただここは、『それはまた早いね』で十分だと思う。手を加えると、かえって野暮ったいかな」
      受講生:
      「"dead as a doornail"のような比喩を訳すとき、意味を訳せばいいのか、表現を工夫して訳したほうがいいのか、判断に迷います」
      田口先生:
      「手あかのついた比喩だから『完全に死んでる』と意味をさらっと訳せばいいと思うけど、『ドアに打たれた鋲ほどにも死んでいる』と直訳しても面白いよね。自分の感性で『面白い』と思ったら、直訳するとか工夫してみたらいいです。さらっと訳せる言葉をひねって訳したところで、読者は気づきもしない。自己満足にしかならないんだったら、流れを壊さずにスラスラ読める訳のほうがいいです。原文のニュアンスを出そうとか背伸びをするより、今は意味をきちんと伝えることを考えてください。自分にできることをやる、それが翻訳の第一歩です」
    • 田口ゼミの受講生

受講生限定特典

受講生×出版社 紹介サポート
受講生がリーディングして提出したシノプシス(*)全てを講師が読み、優秀なシノプシスを選抜します。その後、事務局を介して出版社の編集者に該当の受講生をご紹介。出版社からリーディングや翻訳を依頼される道につながります。
(*)日本でまだ翻訳出版されていない作品の原書を読んでレジュメを作成する業務を「リーディング」といい、そのレジュメを「シノプシス」と呼ぶ。

受講条件

「田口ゼミ」の試験に合格された方
ただし下記の条件に当てはまる方は試験が免除されます。

  • ・同講座を再受講される方。

*合格通知日または同講座の受講期間終了日から3年以内の申込みに限ります。
*試験の詳細は「お申込みから受講まで」をご覧ください。

お申込みから受講まで

  • 1.Webサイトよりお申込みください。

  • 2.お申込み後3営業日以内に「契約書面」と「受講料納入のご案内」を郵送します。

  • 3.「振込(一括のみ)」を選択した方は、8日以内に受講料をお振込みください。

    「クレジットカード(VISA/Mastercard® 1回/2回/ボーナス一括のみ)」を選択した方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします。

  • 4.教材発送日に、学生証、教材、予習指示(予習がある場合)をお送りいたします。

  • お申込み後の受講の取り消しについて
  • 「契約書面」をお受け取り後、8日以内はクーリング・オフが可能です。 クーリング・オフ期間経過後は受講期間終了日前日までに限り、書面の届出をもって、将来に向かって中途解約を行なうことができます。
    中途解約が役務提供開始前(開講日前日まで)の場合、受講料の20%(ただし15,000円(法定の金額)を上限とする)の解約手数料をお支払いいただきます。受講料をお支払い済みの場合は、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。
    役務提供後は、すでに経過した授業回数から、法定に基づいた精算方法により算出し、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。
    ※クレジットカードのボーナス一括払いをご利用になられた場合は、決済完了後のご返金となります。
 
  • ※試験が必要な方はこちら

    1. Webサイトよりお申込みください。
    2. お申込み後3営業日以内にメールで課題をお送りします。ご自宅で訳し、1週間以内にご提出ください。
    3. ご提出から約1週間後に合否の連絡をし、合格者には「契約書面」と「受講料納入のご案内」を郵送します。
    4. 「振込(一括のみ)」を選択した方は、8日以内に受講料をお振込みください。
      「クレジットカード(VISA/Mastercard® 1回/2回/ボーナス一括のみ)」を選択した方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします。
    5. 教材発送日に、学生証、教材、予習指示(予習がある場合)をお送りいたします。
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