トラマガ

   

添削トレーナー対談
小山園子さん×宮嶋まりえさん<前編>

通信講座の添削トレーナー対談。
プロになっても実務翻訳<ベータ>が基本!

今回は通信講座「実務翻訳<ベータ>」の添削トレーナーである小山園子さんと宮嶋まりえさんのインタビューをお届けいたします。フリーランスの翻訳者としても大活躍のお二人。前編では学習時代から、初めて翻訳会社のトライアルに合格したときのエピソード、現在の仕事をお伺いしました。

小山さん「一生続けられる仕事として翻訳者を目指した」
宮嶋さん「勉強していくうちに、翻訳者になりたいという目標が明確に」

  • 翻訳を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

    宮嶋さん

    宮嶋まりえさん

     私は父の転勤で小学2年生から6年生までアメリカで暮らしました。現地の小学校に通いましたが、幼かったこともあり半年もすると普通に英語で会話ができるようになりました。
     帰国してからも、中学・高校は英語が得意科目でした。 その後、大学では英文科に進み、商社に就職しました。最初は英語とは関係のない部署だったのですが、3年目から輸入を担当する部署に異動になり、そこで初めて英文レターを訳すという翻訳の仕事に出合いました。英語はある程度できるという自負があったのですが、翻訳を始めてみると、これが思うようにできなくて……。原文の意味は理解できても、日本語にすると直訳調の硬い文章になってしまうんです。うまくできないことが悔しくて、翻訳を勉強してみたいと思い始めました。

  • 小山さん

    小山園子さん

     私も宮嶋さんと似ているのですが、父の仕事の関係で6歳から小学3年生まで、インドのムンバイに住んでいました。外国人も多くいた現地の幼稚園の共通語は英語で、近所で親しくしていたオランダ人のお友達とも英語でコミュニケーションをとっていました。
     日本に帰ってからも英語は好きな教科でした。中学のとき、自由課題でシャーロック・ホームズの『踊る人形』を翻訳して提出し、学校の先生に褒められたことがありました。そのとき翻訳は「知らないことを知ることができるパズル」みたいだなと感じ、その面白さを知った気がします。その後、高校でも『ロビンソン・クルーソー』をまるまる1冊訳したり、短大では7、8人の英語好きが集まったゼミ形式の授業で、英語の学校要覧をつくったりしました。
     就職先は、これも偶然ですが宮嶋さんと同じく商社です。機械や電気を扱う会社で貿易事務の仕事をしました。実際に仕事を始めてみると社員はすべて語学のエキスパートで、自分の英語はまだまだだと実感し、社内研修や通信講座でさらに英語の勉強をするようになりました。 実際に翻訳を最初に学んだのはフェロー・アカデミーの映像字幕翻訳の短期講座です。映画が好きだったので、興味があって受けてみたんです。ちょうどこの頃、仕事で翻訳会社に翻訳の見積もりを依頼する機会があり、翻訳会社のしくみを知りました。翻訳なら、一生続けられるのではないかと思い、本格的に翻訳を勉強したいと思うようになりました。

  • その後、どのように翻訳を勉強しましたか?

    小山さん

     結局、商社は5年弱で辞め、フェロー・アカデミーのカレッジコースに通い始めました。実務・出版・映像と全分野の翻訳の基礎を学びましたが、貿易事務の実務経験を活かせることと、実務翻訳の講師である佐藤佑子先生に「無駄なくシンプルな訳文」と褒められたことなどがあり、自分でも向いているような気がしたので、実務翻訳の分野に進もうと決めました。
     カレッジコース修了後は、4年間オンサイトで翻訳に関する仕事を経験しました。アルバイトだったり、派遣社員や正社員だったり、仕事の内容も翻訳・通訳コーディネーター、チェッカー、社内翻訳者とさまざまでしたが、最終的にはIT系の翻訳会社でローカライズの翻訳に従事しました。その間に結婚し、トライアルに合格したのを機に在宅フリーランス翻訳者に転向しました。その後、出産・育児で一時仕事を控えていましたが、子どもが大きくなって仕事を再開し、現在5年目になります。

  • 宮嶋さん

     私は、商社に入って3年ほどたったころに翻訳を学びたいと思い立ち、勤めながらフェローの通信講座「実務翻訳<ベータ>」を受講しました。最初は、会社勤めをしながら学べるということで通信講座を選んだのですが、提出日に間に合うように時間を決めて勉強するスタイルが自分には合っていたようで、その後も通信講座で勉強を続けました。通信講座の勉強手順は、フリーランスになってから在宅で仕事をする手順と似ているので、そういう意味でも通信講座はおすすめです。
     勉強していくうちに、翻訳者になりたいという目標が明確になったので退職し、それから1年半は翻訳の勉強を最優先にし、仕事は派遣に切り替えました。通信講座で「ベータ応用講座」「マスターコース」とステップアップしていき、その間に短期の通学講座もいくつか受講しました。商社での経験が生かせるので、実務翻訳の分野に進もうというのは決めていたのですが、実務翻訳といってもいろいろなドキュメントがあります。さまざまな講座を受講したことが、自分の適性を判断する良いきっかけになったと思います。
     そのなかでも、IT関連の翻訳は今後需要が高まる分野だと感じたこともあり、この分野に進もうと決めました。ちょうどIT系の翻訳を学んでいた時期と、派遣でシステム管理の部署の事務をした時期が重なって、コンピュータに興味を持つようになったのも大きな要因です。とはいえ、いきなりフリーランスの翻訳者になるのは難しいので、まずはチェッカー募集のトライアルを受け、合格した翻訳会社に2年半勤めました。この会社が実務翻訳だけでなく映像翻訳や書籍の翻訳もしていたので、チェッカーの仕事を通して思いがけずさまざまな分野を経験することができました。その経験も活き、いくつかの翻訳会社のトライアルに合格したのを機にフリーランスの実務翻訳者に転身し、今年で6年目です。

初めて翻訳会社のトライアルに合格したときのエピソード

  • 今はフリーランスの翻訳者としてご活躍中のお二人ですが、初めて翻訳会社のトライアルに合格したときのエピソードを教えてください。

    小山さん

    小山園子さん

     初めての合格は10年以上前で、最初に受けた3回は不合格でした。そのころは不合格になっては落ち込み、気を取り直して挑戦するの繰り返しで、そのたびに<ベータ>のテキストを何度も見直しました。あるとき1度合格したら、それからは続けて合格できるようになったのですが、復習の積み重ねが合格につながったのかもしれません。仕事を始めた今でもテキストを見返すことがあるのですが、実際の仕事で役立つ内容がたくさん載っていますね。

  • 宮嶋さん

    宮嶋まりえさん

     翻訳会社に勤めていたときに、トライアルに応募してきた翻訳者さんの訳文をチェックすることが何度かありました。そのとき、複数の翻訳者さんの訳文を比較して見ることで、どこが訳出のポイントなのかがだんだんとわかるようになりました。自分でトライアルを受ける際には、その経験が役に立ったと思います。

  • 現在は主にどのようなドキュメントを仕事で扱われていますか?

    小山さん

     在宅フリーランス翻訳者として、主にIT・ローカライズ(マニュアル、ソフトウェア)、企業のホームページの翻訳の仕事を受注しています。

  • 宮嶋さん

     私も在宅フリーランスで、ITとビジネス関連の翻訳を受注しています。仕事を始めた当初は日英と英日が半々くらいでしたが、最近では日英翻訳の依頼が増えてきて、現在は日英翻訳の仕事をメインにしています。

プロフィール 宮嶋さんと小山さんのプロフィール写真

右:宮嶋 まりえ<みやじま まりえ>さん
左:小山 園子<こやま そのこ>さん

  • 翻訳こぼれ話『ARでバーチャル飼育』シリーズ
  • シネマ掘り出し市『ヴェノム』
  • 講師・受講生の翻訳作品 36作品追加
  • カレッジコースで特別講座「チェッカー講習」を開催しました
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