出版翻訳講座

作品の雰囲気や構成を把握する目を養いながら、物語全体の流れを意識して、1つの作品として完成させる力を身につけます。

こんな方にお勧めです

  • 出版翻訳の基礎学習を終えた方
  • ひと作品とおして訳す力を身につけたい方

コース概要

講座名
出版翻訳講座
受講期間
6カ月+サービス延長期間3カ月
受講料
54,000円(税込 58,320円)
添削
6回/月1回(固定スケジュール)
※担任トレーナーによる指導
教材発送
初回一括発送
執筆講師
布施 由紀子
修了規定
全課題提出で修了証書を発行
学習サポート
<復習サポートシステム「Q&A」>
返却された添削結果やアドバイスについて分からない点があった場合、マイページから質問することができます。
<サービス延長期間>
受講期間中に提出できない課題があった場合、サービス延長期間までご提出を受け付けます(無料)
留意事項
・毎月25日までのお申込みで、翌月から受講スタートできます。
・課題の提出と添削結果の受け取りには受講生専用サイト「マイページ」を利用していただきます(郵送での提出受付、返却は行っておりません)。
・受講にあたって、Eメールアドレス、Microsoft WordもしくはWordファイルに対応したソフトを所有し、基本操作ができることが条件となります。

学習内容

短編小説の全訳で「作品」を訳す力を鍛える

短編小説を、最初から最後まで通して翻訳します。短い文章を訳すスキルと、1つの作品として翻訳を仕上げるスキルは異なるため、翻訳学習の早い段階で「全部を訳す」体験をしておくことはとても大事です。

課題作品はミステリーの短編小説で、冒頭からラストまでの構成、テーマ、舞台、登場人物の役割、随所に張りめぐらされた伏線など、ありとあらゆる要素が散りばめられています。全6回の添削指導をとおして、その1つひとつを読み取り、物語全体の流れを意識しながら、1つの翻訳作品として完成させる力を身につけていきます。

「出版翻訳講座」の課題作品
ミステリー専門誌に掲載されたイギリス人作家による短編。


【あらすじ】
夫も娘も亡くし、広い家にたった1人で暮らす老婦人と、自由奔放な孫。ある日、祖母は唯一の肉親である孫に“ある夢”を打ち明けた…。



送付内容
・テキスト
・オリエンテーション

出版翻訳講座 教材サンプル

学習の進め方①:課題作品を読む

まずは課題となる短編小説を、できるだけ辞書を頼らず最後まで通して読み、おおまかなストーリーを把握します。

学習の進め方②:課題1を翻訳し、提出

冒頭場 面(約310ワード)を、辞書を使って精読し、翻訳します。訳し終えたら推敲と音読を繰り返します。

学習の進め方③:添削結果と「解説・訳例」で復習

添削された箇所について よく考え、「解説・訳例」を参考にもういちど自分の表現で翻訳し直します。

学習の進め方④:次の課題に挑戦

トレーナーからのフィードバックを活かして全6課題の提出を目指しましょう。

担当講師

布施 由紀子
Yukiko Fuse

出版翻訳家。『壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』(岩波書店)、『核は暴走する』(河出書房新社)、『ブッチャーズ・クロッシング』(作品社)、『天国の扉をたたくとき』(亜紀書房)、『1493―世界を変えた大陸間の「交換」』(紀伊国屋書店)、『運命は花嫁をさらう』『夜明けまであなたのもの』(二見書房)、『骨とともに葬られ』(角川書店)、『核時計 零時1分前 キューバ危機 13日間のカウントダウン』(NHK出版)、『捜査官ケイト 過去からの挨拶』(集英社)など訳書多数。

講師からのメッセージ

翻訳作品を完成させることで、新しい自分を発見して欲しい
出版翻訳初体験は、一編の短編小説でした。作品を深く読み込み、作者のハートに寄り添って物語を紡ぎだしていく―。そんな楽しさを味わったことがきっかけとなって出版の世界へのめり込んでいったのです。ストーリーを語るなかで新しい自分が見えてくることも出版翻訳の魅力です。この講座が、みなさんの新しい発見につながることを願っています。

受講者の声

「翻訳は難しい、でも面白い」
回を追うごとに訳文を工夫するようになりました

地方に住んでいるため、最初は自宅から通える実務翻訳の学校で学んでいました。しかし出版翻訳への思いが強く、翻訳者ネットワーク「アメリア」の出版分野の定例トライアルへ挑戦し始めたことを機に、出版翻訳を一から学ぶことができる、フェロー・アカデミーの通信講座の受講を決めました。
中級の「出版翻訳講座」の魅力には、一番に課題作品の面白さがあります。最初にざっと読んだ時も「面白い」と思いましたが、細部を丁寧に読み進めるうちに、さらに面白さが増していきました。一つ一つの言葉に書き手の意図、計算があり、最初は気づかなかった深い意味があることに途中で気づいて、何度かうなってしまいました。添削を受け取り、自分の訳文と訳例を比べると、原文への理解が不十分だと話がつまらなくなってしまうこと、理解できていても言葉の選択一つで作品の良し悪しが大きく左右されてしまうことが良くわかりました。しっかりと意味をつかみ、繊細に心を配って言葉を選択し、時には自然な表現をめざして大胆に訳しながらも、決して原文のニュアンスやトーンから外れないように……。講座を通して「翻訳は難しい、でも面白い」そう改めて感じることができました。
また、添削トレーナーからは毎回「その文章が登場人物の誰の視点で書かれているかを意識することで文章が生き生きしてくる」「はじめて読む人が分かるような訳文、伝わる訳文を心掛ける」といった具体的なアドバイスがあり、回を追うごとに訳文を工夫するようになっていきました。その工夫した箇所や自分の訳文の良い点を評価してフィードバックしていただけたことが、次の課題への励みになりました。
現在は実務翻訳に携わっていますが、出版翻訳を学んだことで、「読む人に負担をかけない訳文」を心がけることができるようになったと思います。今後は自分の経験を活かし、十代の若い方向けの書籍を翻訳することを目指して、小さな目標を一つ一つクリアしながら学習を続けていきたいと思っています。

<秋保 喜子さん>
もともと本を読むことや文章を書くことが好きだったが、英語には苦手意識があった。その後、子育て中に通った英会話教室で英語の面白さに出会ったことで、翻訳に興味を持つ。通信講座「はじめての出版翻訳」「リーディング講座」「出版翻訳講座」を修了後、現在はマスターコース「ヤングアダルト」を受講しながら、アメリアの定例トライアルへも積極的に挑戦し、翻訳スキルを磨いている。

出版翻訳の厳しさと面白さ素晴らしさを教えていただきました

この講座で初めて1つの作品を訳し上げる経験をしました。学習を始めたばかりの私にとって、物語の雰囲気を壊さずに最後までしっかり訳出する作業は困難そのもの。添削コメントを熟読し、自分の訳文と訳例とを1文ずつ照らし合わせて、プロの方がどのように訳しているかを理解するよう努めました。苦労した分、多くを学べたと思います。
課題に十分な時間をかけられず、添削トレーナーの方に弱音を吐いたこともありました。そのときに返していただいた「人生のどんな経験も翻訳には必ずプラスになる」という言葉は未だに忘れられません。翻訳という仕事の素晴らしさを教えていただきました。
テキストには、布施由起子先生が翻訳論や翻訳者の姿勢を語ったコラムが収録されています。今読み返しても納得することばかりで、私の拠り所と言っても過言ではありません。この講座を受け、早い段階で出版翻訳の厳しさと面白さを知ったことには、大きな意味があったと感じています。

<西野 真由美さん>
企業を退職後、アメリカの小学校で1年間インターンとして勤務。現地の読書会に参加するうちに本に携わる仕事に興味がわき、翻訳者を志す。帰国後、フェローの通信講座「翻訳入門<ステップ18>」を経て、「出版翻訳講座」、マスターコース「ミステリー」などを修了。現在は派遣社員をしながら実務翻訳の仕事をこなし、翻訳者ネットワーク「アメリア」で開催される出版系の定例トライアルにも積極的に挑戦している。

悩めば悩んだだけ理解が深まり
添削コメントを読むのが楽しかったです

課題作品を一読して感じたのは、とにかく“難しい”ということ。調べてもよくわからないことや日本語に訳しにくい箇所が、毎回必ずありました。でも、添削トレーナーの方のコメントやアドバイスを読むと、悩みに悩んだものがすっと腑に落ちます。課題が終わるごとに学ぶべきことがしっかり身についていく実感があり、楽しく勉強することができました。
もっとも強く印象に残ったのは、テキストに書かれていた「翻訳力は原作によって引き出されてくる」「最初こそレベルの高い作品に触れるべきだ」という言葉です。今でも、課題文を前にして自分には歯が立たないと尻込みしそうになると、この言葉を思い出して自分を奮い立たせています。
先日、初めて実務翻訳の仕事をしたのですが、担当者の方に“日本語が読みやすい”と評価していただきました。出版翻訳を学んできたひとつの成果かなと思っています。今後も勉強を続け、いつか小説を訳してみたいですね。

<尾形 正弘さん>
読書と英語が好きだったことから翻訳に興味を持つ。大学国文科を中退後、アルバイトをしながらフェローで翻訳学習を開始。通学講座の「翻訳入門」「出版基礎」修了後、仕事が忙しくなったために数年ほど勉強を中断していたが、通信講座の「出版翻訳講座」で再開。マスターコース「フィクション」などを経て、現在は「芹澤ゼミ」に在籍中。講師推薦により、アメリアのクラウン会員に認定された。

お申込みの流れ
STEP-1
受講お申込み
ページ下部の「お申込み」ボタンよりお申込みください。
STEP-2
教材・手続書類の発送
お申込み後3営業日以内に、教材と、「契約書面」と受講料のご案内をお送りします。
※海外在住の方は受講料の入金が確認できてから発送します。
STEP-3
受講料のお支払いクレジットカード
「振込(一括)」を選択した方は、8日以内に受講料をお振込みください。
「クレジットカード(VISA/Mastercard® 1回/2回/ボーナス一括)」を選択した方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします。
STEP-4
受講開始
課題をご提出ください。

お申込み後の受講の取り消しについて

「契約書面」をお受け取り後、8日以内はクーリング・オフが可能です。
クーリングオフ期間経過後は講座ごとの規定の算出方法により、書面の届出をもって、将来に向かって中途解約を行なうことができます。受講料をお支払い済みの場合は、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。
※クレジットカードのボーナス一括払いをご利用になられた場合は、決済完了後のご返金となります。