実務基礎(1)(オンライン)

英語と日本語の発想の違いを理解しながら、実務翻訳のあらゆるジャンルに欠かせない3C(Clear:明快、Correct:正確、Concise:簡潔)の翻訳技法を習得します。

こんな方にお勧めです

  • はじめて実務翻訳を学ぶ方
  • 実務翻訳の基礎を身につけたい方

コース概要

受講期間
2021/10/12~2022/1/18(火曜・毎週×12回)
受講料
132,000円(税込)
時間
19:00~21:00(120分)
定員
12名
修了規定
全授業回数の7割以上出席
教材発送
申込締切から3営業日以内に発送
申込締切
9/29
学習相談
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受講に必要なもの
●「Zoomアカウント(無料)」と「マイク・カメラ機能のあるPC/スマホ/タブレット」
下記ページ【Windows、macOS、およびLinuxのシステム要件】または【iOS、iPadOS、Androidのシステム要件】でデバイスの動作環境をご確認ください。
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同講座の他クラスはこちら

初級実務基礎(2)(オンライン)

期間
2021/10/16~2022/1/22(土曜・毎週×12回)
時間
10:00~12:00(120分)
講師
吉田晋治先生
講座詳細はこちら

受講生 仕事のサポート

翻訳会社セミナー
翻訳会社の方を招き、実務翻訳の仕事の種類と需要、トライアル(*)の評価基準と登録後の仕事の流れ、報酬などお話するセミナーです。
(*)主に翻訳会社が、翻訳者採用のために選考方法として行う試験のこと。

翻訳支援ツール基本操作講習
IT分野を中心に、メディカルやビジネス分野でも活用されている翻訳支援ツール。代表的な翻訳支援ツール「Memsource」の基本操作を習得できます。

学習内容

英語と日本語の発想の違いを理解する

実務翻訳で必要なのは「内容を正しく論理的な言葉で説明する力」。
そのためには、英語と日本語の文章構造や論理的表現スタイルの違いを理解し、その言語にあわせて表現する必要があります。
ポイントとなるのは「動詞」。この講座では「動詞の働き」に着目しながら文章全体の意味を掴み、実務翻訳の基本と言われる「3C=明快(Clear)、正確(Correct)、簡潔(Concise)」で訳す手法を学びます。
この手法をマスターすればどんなジャンルにも対応でき、長い文章や複雑な文章も、自然に訳せるようになります。

動詞の「働き」とは

テキスト『BETA』では、実務翻訳で頻出する動詞で、自然に訳しにくい動詞を中心に集めています。
たとえば、cause,result in,lead to,mean……、
一見難しくなさそうですが、理解しておかなければならないのは「働き」です。
上記の動詞には、主語と目的語を「原因と結果」という≪因果関係≫で結ぶ働きがあります。

次の文を訳してみましょう。

Poor service will cause customers to go elsewhere.

causeを辞書どおり「引き起こす」と置き換え、「悪いサービスは客が他に行ってしまうのをひき起こす」と訳すと、意味は通じますが少し不自然です。
このcauseは、上で述べたとおり主語と目的語を≪因果関係≫で結ぶ働きがありますので、「~によって……なる」のように、原因と結果が明確になるように訳す必要があります。
さらにこの英文は、“Poor service”を主語とした無生物主語の文章です。英語でよく見られる無生物主語は、日本語では主体を「人」に変換したほうが、自然な文章になる場合が多くあります。
下のような接続詞(If)を使った複文にすると、行為の主体は明らかです。

If you give poor service customers will go elsewhere.

ただしこのyouは一般の総称で、具体的な人を指しているわけではないため、訳出しません。

【訳例】サービスが悪いと顧客は別の店に行ってしまう。

このように動詞の「働き」から文章全体を捉えることで、辞書の訳語に引きずられることなく、英語、日本語それぞれの論理表現スタイルにあった訳文が導けるようになります。

全12章で74の表現をマスター。プロにも愛されるテキスト

さらに、各テキストのテーマに沿って整理した「表現ノート」には、全部で74の表現を掲載。「翻訳のヒント」を参考にしながら表現のバリエーションを増やしましょう。
この「表現ノート」は、実際の翻訳の仕事で辞書のように役立てることもできます。

テキスト「BETA」で学ぶ、実務翻訳に頻出する訳しにくい動詞表現

第1章「関係」
「~の結果、~が生ずる」「~を使うことで、~が可能になる」「~するためには~が必要となる」といった複数の事物同士の「関係」を示す表現を学習します。
ここで学ぶ表現は論文、テキスト、新聞雑誌の記事にいたるまでありとあらゆるところで目にするものです。

BETA 1「因果・相関」
cause、result in、lead to、bring about、trigger……

BETA 2「可能・不可能」
enable、permit、allow、facilitate、help、contribute to……

BETA 3「必要・不要」
require、demand、need、involve、assume…
第2章「特徴」
モノや出来事が具体的にどのような「特徴」を持つかを説明する表現を学習します。
「~では~について述べられている」「~は~の役割を果たす」「~には~が組み込まれている」など、事物の情報を伝える表現の幅を広げていきます。

BETA 4「性質・内容」
constitute、present、consist of、illustrate、represent……

BETA 5「機能・役割」
enable、provide、offer、serve、be capable of……

BETA 6「構成・構造」
include、comprise、contain、carry、use、employ……
第3章「現象」
「何が起きているのか」「数量の変化」「モノの移動・流れ」など動的・静的な動きを伝える表現を学びます。
科学論文や新聞・雑誌では頻出しますが、日本の学校英語ではほとんど習わないのが現状です。

BETA7「状態・状況」
see、show、enjoy、suffer、continue、record……

BETA 8「変化・変動」
become、increase、rise、appear、improve、deteriorate……

BETA 9「動作・進行」
travel、move、flow、rotate、turn、progress……
第4章「作業」
人間がモノなどを作ったり、手に入れたり、活かしたり、管理したりする行為を示す表現を学習します。
すべて人間が主体の行為ですが、英語では無生物主語や受動態が多用され、主語が必ずしも人間ではないのが特徴です。

BETA10「作成・入手」
produce、build、prepare、form、create、win……

BETA 11「利用・実行」
apply、spend、use、perform、exercise……

BETA 12「維持・変更」
hold、make sure、change、maintain、avoid……

授業の進め方

テキスト『BETA』の全12テーマを、1回の授業で1テーマずつ進めていきます。

授業前
各テーマの説明を読んだ上で、「基本例題」「練習問題」「課題」を訳す。
「課題」の訳文のみ、授業3日前までに提出。
授業当日
「基本例題」「練習問題」の訳文を発表してもらい、講師がフィードバック。
その後、添削した「課題」の解説。最後に講師訳例を共有。

録画配信サービス

授業は録画して授業後(翌営業日)に共有します。次回授業前日までご視聴いただけますので、欠席した方は録画を視聴してください。

担当講師

吉田 晋治
Shinji Yoshida

実務翻訳家。主にIT系文書の翻訳を手がける。最近は『ゴルフ データ革命』(プレジデント社)などゴルフ関係の翻訳が増えている。その他の訳書に『機械より人間らしくなれるか? AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる』(草思社)、『未来企業』(プレジデント社)など。

講師からのメッセージ

「実務」と聞くと堅苦しいものという印象はありませんか? わたし自身、フェロー・アカデミーで受講する前はそう感じていました。実務翻訳とは機械翻訳のような訳文を書くことで、映像や出版のようにセンスが問われたりはしないだろう。だから、誰にでもできる簡単な分野なのではないか、と。しかし、実際に実務翻訳の授業を受けてみると、まるで違いました。同じ原文でも、訳す人によってまったく違う訳文になる。ほんの少し工夫するだけで、ガラッと訳文の印象が変わる。まるで魔法のように思えました。そして、原文の真意をつかんで、それをわかりやすく表現するのはとても難しいのだと実感したのです。難しいからこそ面白い、と今では思っています。

受講者の声

直訳と意訳のバランスがつかめた

IT翻訳者である兄の影響、また大学で学んだ分子生物学の知識を活かしたいという気持ちから、翻訳者をめざすことにしました。フェローを選んだのは、翻訳の専門校という点に信頼性を感じたためです。
「実務基礎」では翻訳と受験英語との違いを認識させられました。受験英語なら直訳でも正解がもらえます。でも翻訳の場合、すべて直訳調ではダメで、かといって意訳すればいいというものでもありません。「絶対にこう訳す」という場合もあれば、表現の幅が許される場合もあります。そのバランスやコツをつかめたことが最大の収穫。「課題文の8割は簡単に訳せるが、残りの2割で差が出る。その2割のために勉強するんです」という先生の言葉が、勉強する上で大きな励みになりました。
修了後、自分の専門が生かせそうな「メディカル」に進みましたが、無生物主語の訳し方など「実務基礎」で学んだことが役立っています。今後もメディカルの勉強を続け、いずれ翻訳者として独立できればと思っています。

<後藤 晋也さん>
大学で分子生物学を専攻。卒業後に企業に就職するも大学で学んだ知識をより活かすために翻訳学習を始める。「翻訳入門」「実務基礎」を修了し、「メディカル」を受講。

お申込みの流れ
STEP-1
受講お申込み
ページ下部の「お申込み」ボタンよりお申込みください。
※「お申込み」ボタンが表示されない場合は、申込み期間外となります。
STEP-2
受講料と支払方法のご案内(メール)
3営業日以内に、受講料のご案内と、支払方法に関するご案内をそれぞれお送りします。ご希望の支払い方法にて期日までに手続きをお済ませください。
支払方法
■銀行口座への振込(一括)
■クレジットカード:Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club
(ご利用可能回数 1・3・5・6・10回)
クレジットカード
※他講座との組み合わせによりお支払い額合計が385,000円を超える場合は振込のみとなります。ご了承ください。
STEP-3
契約書面の送付(郵送)
特定商取引法対象講座(受講料5万円超かつ期間2カ月超の講座)は、ご登録いただいた住所に契約書面を郵送いたします。
STEP-4
教材の送付(メールまたは郵送)
「コース概要」に記載した教材発送日に教材をお送りいたします。記載がない場合は事前の送付はありません。

お申込み後の受講の取り消しについて

「契約書面」をお受け取り後、8日以内はクーリング・オフが可能です。
クーリング・オフ期間経過後は受講期間終了日前日までに限り、書面の届出をもって、将来に向かって中途解約を行なうことができます。中途解約が役務提供開始前の場合、受講料の20%(ただし15,000円(法定の金額)を上限とする)の解約手数料をお支払いいただきます。受講料をお支払い済みの場合は、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。
役務提供開始後は、法定に基づいた精算方法により算出し、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。