出版基礎
さまざまな作品に触れ、文体やテーマを読みとって訳文に活かす

出版翻訳では、ジャンルは何であれ、ひとつの作品として、ある程度まとまった量の文章を訳さなければなりません。この講座では、さまざまな作品を取り上げて、文脈をきちんと把握しているか、作品全体の中で適切な表現になっているか、などにポイントをおいた翻訳演習を行います。
(※課題作品は講師が選ぶため、クラスによって異なります。)

フィクション、ノンフィクションの両ジャンルの課題に取り組み、幅広い対応力を身につける

出版翻訳にはジャンルに応じた訳し方のポイントがあります。
例えばフィクションの場合、読者が「面白い」と感じられるよう、読者の心をうまくくすぐる文章を作ることが重要です。さらに児童書では、対象読者が子どもであることを念頭において、子どもの心理を理解することや、漢字表記・言葉選びなどの点でこまやかな気配りをすることが必要になります。
一方ノンフィクションの場合、情報が読者に伝わりやすくなるよう、論理的でわかりやすい文章を作ることが重要です。
「出版基礎」ではフィクション・ノンフィクションの両ジャンルと、児童書の翻訳課題をこなすことで、これらのスキルを広く習得することを目指します。

新人需要の多い仕事を体験!リーディング演習

リーディングとは、原書を読んで、そのあらすじや感想をシノプシス(レジュメ)にまとめる仕事です。出版社が海外の著作物を翻訳出版するかどうかの判断材料に用いるためで、翻訳学習者にも多く依頼され、翻訳家デビューのきっかけになることも多くあります。このリーディングに対応できる力を養成するため、カリキュラムの後半では原書を一冊読み通してシノプシスを書き上げる演習課題に取り組みます。

欠席時には、講師が訳文にアドバイス

授業を欠席される場合、授業の開始時間前までにメールで課題の訳文をご提出いただければ、講師が訳文にアドバイスを入れてお返しします。

お申込み方法

※お申込みを締切ました

出版基礎(1) 

曜日/時間
毎週・火/19:00〜20:40 (100分)
受講期間
10/17 〜 2018/2/27(全18回)→詳しいスケジュールはこちら(PDF)
申込締切
10/6
講師
加賀山 卓朗

加賀山 卓朗

【講師メッセージ】
私の師匠の田口俊樹先生の教えに、「直訳から意訳」ではなく「意訳から直訳」というのがあります。中学以来の英文翻訳では、まず直訳してから、日本語として読みやすいように整える作業をずっとしてきたのではないでしょうか。しかしそれは、家を建てるときに窓やドアの細かい部分から作りはじめるのと同じです。最終的にきちんとした家になるかどうかは疑わしい。まず土台を作り、柱を立てるのが先でしょう。それが「意訳から」ということです。
土台となる英文解釈をしっかりしたうえで、最初から読める日本語を作ってしまう。そのあとで、原文に近づけられるところは近づける。授業では、比較的読みやすい短篇をいくつか取り上げて、この「意訳から直訳」をマスターしていただきます。フィクション、ノンフィクションを問わず、まさに翻訳の基礎となる手法だからです。
※お申込みを締切ました

出版基礎(2) 

曜日/時間
毎週・木/19:00〜20:40 (100分)
受講期間
10/19 〜 2018/3/8(全18回)→詳しいスケジュールはこちら(PDF)
申込締切
10/6
講師
河野 純治

河野 純治

【講師メッセージ】
翻訳はまず読むことから始まります。相手が外国語である以上、辞書と首っ引きで「読み解く」ことが第一歩です。次に訳文作り。作者の意図をくみとって、過不足なく訳出すると同時に、読者にとってより自然で読みやすい訳文を目指す。するとどうでしょう。最初はよくわからなかった外国語の文章が、わかりやすい日本語の文章になっているではありませんか! それが翻訳の初歩の楽しみであり、本講座の主たる目的です。
授業ではいくつかの主要ジャンルの作品を使って翻訳演習を行い、文体の違いなども意識しつつ、正確でリーダブルな訳文作りを目指します。本を読むのが好きで、調べる、書く、読み直すといった地道な作業が苦にならないみなさん、ふるってご参加ください。
※お申込みを締切ました

出版基礎(3) 

曜日/時間
毎週・金/14:00〜15:40 (100分)
受講期間
10/20 〜 2018/3/9(全18回)→詳しいスケジュールはこちら(PDF)
申込締切
10/6
講師
那波 かおり

那波 かおり

【講師メッセージ】
翻訳作業を進めていると、読むだけでは気づけなかった原文の機微や味わいや仕掛けに、はっとすることがよくあります。ああでもない、こうでもないと、四苦八苦して日本語に訳出することで、その文章や物語の世界にいっそう深く分け入っていけるのです。それが翻訳の醍醐味です。
授業では、さまざまなタイプの原文に触れながら、それぞれの受講生にとっての課題を見つけていくことを大切にします。訳出の可能性をさぐり、選択肢を増やし、試行錯誤し、慎重に、丁寧に、回り道をいとわずに訳していきましょう。そんな地道な作業が楽しくなってきたら、きっと新しい世界が開けていくはずです。
※お申込みを締切ました

出版基礎(4) 

曜日/時間
毎週・土/13:00〜14:40 (100分)
受講期間
10/21 〜 2018/3/10(全18回)→詳しいスケジュールはこちら(PDF)
申込締切
10/6
講師
三村 美智子

三村 美智子

【講師メッセージ】
翻訳で最も重要なことは、作者の言葉を大事にしながら訳文を作るということだと思います。そこでこの授業では、クラス全員の訳を毎回講評し、原文に最も相応しい表現を探っていきます。
半年間の授業のなかで、複数の著者の文体を学び、味わうことで、ご自身の得意なジャンルを見つけていただければ嬉しいです。そして何よりも、翻訳の楽しさを知り、未来につなげてください。
定員
1クラス8名
修了規定
授業回数の7割以上の出席で修了となり、修了証書を発行いたします。
修了された方は、同じ分野の中級講座に受講テスト無しでお進みいただけます(修了から3年以内の申込みに限る)。
受講料
136,000円(税込 146,880円)
割引制度
●入門・基礎がっちりプラン
 → 割引の詳細はこちら
アメリア
同時入会特典
講座申込時に翻訳者ネットワーク「アメリア」に入会すると、入会金が無料となります。
 → アメリア同時入会特典の詳細はこちら
開講時期
年2回(4月期、10月期)
お申込みから受講までの流れ

お申込み

「お申込みフォームへ」 からお申込みください。
お申込み後3営業日以内に、契約書面と受講料納入のご案内を郵送します。

お申込み

受講料納入のご案内到着後8日以内(ただし開講日より前)に受講料をお支払いください。

お支払方法
・振込:一括払い
・クレジット払い(VISA/MASTER):1回/2回/ボーナス一括
(クレジット払いご希望の方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします)

お申込み

各講座の申込締切日の翌営業日に、教材、学生証を郵送いたします。

受講生の声

胸に刻まれた先生の教え

さまざまな職場を経験しましたが、「私は○○のプロです」と言えない自分に自信を持てずにいました。1つのスキルを極めようと思い、選んだのが翻訳です。私は大の本好き。やるなら一番好きなものをと「出版基礎」を受講しました。
学習を始めるまでは、大筋で意味を伝えることを優先していましたが、本の翻訳でそれをやってしまっては作品を損ねることになってしまいます。「なぜ作者はこの言葉を使ったのか、そこには必ず理由があります」という先生の教えは、仕事を始めた今ではとても大切です。知っているつもりの単語でも辞書を確認し、原文に忠実に翻訳していく技術は、講座で培ったものです。
いつかは訳書を出したいと漠然と考えていたのですが、はじめての訳書は偶然のめぐり合わせから降ってきたように実現しました。ネット上の記事を翻訳して自分のブログに掲載するため、許可を求めて著者に連絡を取ったところ、快諾をいただくと同時に、日本での出版を考えているとのことで編集者を紹介していただいたのがきっかけとなりました。
私は著者と読者の橋渡しをする翻訳という仕事に使命を感じています。これからも「この言葉を多くの方に届けたい!」と感じる本を訳していきたいです。

<渡辺 亜矢さん>

ソフトウェアメーカーや映像関連会社、コンタクトレンズメーカーなどで、翻訳業務を経験。通学講座に通い始め、「翻訳入門」「出版基礎」「英国文芸」「亀井ゼミ(2014年度をもって終了)」を受講。2012年に初の訳書を刊行。訳書には『ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略』(徳間書店)、『マスメディア・政府機関が死にもの狂いで隠蔽する秘密の話』(成甲書房)がある。

じっくり翻訳する楽しさを知った

大学時代には、専攻したポルトガル語をはじめ、さまざまな言語を学びました。昔から言語間の置き換えに興味があったのですが、体系的に学んだことがなかったので、仕事にすることも視野に入れて翻訳の勉強を始めることに。紙媒体の翻訳がやりたかったので「出版基礎」を受講しました。
講師の三村先生は編集者のご出身であり、大変な読書家でもある翻訳家。原文を深く読み込んで理解することの大切さ、原文にそって丁寧に翻訳する姿勢など、じっくり翻訳することの楽しさを教えていただきました。描写を図説したり動作を実際に演じたりしながら教えてくださったので、自然な日本語で表現するためのヒントが得られた気がします。
知人からときどき翻訳の仕事を依頼されていますが、今は勉強したい気持ちでいっぱいです。三村先生が「会社勤めをしながらでも翻訳はできる」と励ましてくださったので、無理のない形で、今後もずっと翻訳に関わっていきたいと思っています。

<山岡 恵さん>

ゲーム会社やIT企業を経て現在は外資系メーカーに勤務。フェローで勉強を始め、「翻訳入門」「出版基礎」を受講。 2014年2月、初の訳書を刊行。訳書には『あなたが生きにくいのはチャクラに原因があった』(徳間書店)、『マーとともに、光の道をいきる』(ビオ・マガジン)がある。

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