出版翻訳について

出版翻訳の仕事

海外の著作物を日本で出版することを目的に行うのが、出版翻訳の仕事です。 仕事の発注元は出版社ですが、編集プロダクションというエージェントが介入する場合もあります。

翻訳者は仕事を受注したら、一冊の本を預かり一定期間で在宅で翻訳します。また、複数で共訳するケースなどもあります。翻訳以外にも、出版社が海外の著作物を日本で出版するかどうか検討するため、原書を読んであらすじや感想をレポートにまとめる「リーディング」という仕事もあり、これも出版翻訳者にとって重要な仕事です。

出版翻訳では、作品のテーマをきちんと把握し、対象読者を意識しながら原作にふさわしい日本語で表現しなければなりません。ジャンルによっては読者が成熟しているので、翻訳者の力量が要求されます。また、あくまでも最終表現である日本語を評価されますので、文章力を磨かなければなりません。一朝一夕に実力がつけられる分野とはいえませんが、自分の言葉で日本の読者に感動を伝えられる喜びは、出版翻訳ならではのやりがいと言えます。

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出版翻訳には、大きく分けてフィクション・ノンフィクション・児童文芸のジャンルがあり、さらに対象読者や内容によってミステリーやロマンス、ビジネスやヤングアダルトなどに分かれます。 フェローの出版翻訳コースもフィクション・ノンフィクション・児童文芸のジャンルに分け、それぞれのジャンルで活躍する翻訳家が、得意とするカラーをテーマにした講座を開講しています。 各ジャンルにはどのような作品があるのかをご紹介しましょう。


『アンダーワールドUSA』
田村義進(訳)

ジェイムズ・エルロイ(著)

1958年から1972年までのアメリカを舞台に、ケネディ政権とマフィアの暗躍を描いた3部作の完結編。著者は、この「アンダーワールドUSA」シリーズのほか、映画化された『L.A.コンフィデンシャル』を含む「暗黒のL.A.」4部作でも有名。


『チャイルド44』
田口俊樹(訳)

トム・ロブ・スミス(著)

本国イギリスで英国推理作家協会賞(CWA賞)を受賞、世界17カ国語で翻訳され、日本では「2009年版 このミステリーがすごい!」海外編で第1位に輝いたハードボイルド・サスペンス。続編の『グラーグ57』も話題になった。


『フロスト気質』
芹澤恵(訳)

R.D. ウィングフィールド(著)

1984年に『クリスマスのフロスト』が出版されて以来、20年以上に渡って世界中で根強い人気を誇る「フロスト警部」シリーズ。著者R・D・ウィングフィールドの他界後、第1冊目として出版された。残りの出版を心待ちにするファンも多い。


『王女と闇の王子』
柿沼瑛子(訳)
ノーラ・ロバーツ(著)

ロマンスの女王ノーラ・ロバーツが描く、人間とヴァンパイアの恋の行く末を描いたシリーズ最終章。不況が囁かれる出版翻訳業界にあって最も勢いのあるロマンスは、いつの時代も女性を魅了する作品が数多く出版されている。


『facebook』
夏目大(訳)
ベン・メズリック(著)

世界中で5億人以上のユーザーを持つ巨大ソーシャル・ネットワーク「Facebook」、はじまりは2003年冬のハーバード大学でのこと。社交性ゼロのコンピュータおたくマーク・ザッカーバーグは、自分のことを相手にもしない女の子への腹いせがきっかけで、いまや億万長者となった。


『サイエンス・インポッシブル-SF世界は実現可能か
斉藤隆央(訳)

ミチオ カク (原著)

ハーバード大卒の理論物理学者ミチオ・カク氏が「物理法則に反するか否か」という視点から、ワープや念力、タイムトラベルといったSF世界の技術の実現をまじめに検証した科学読み物。安定した人気のあるポピュラー・サイエンスのなかでも、特に読みやすい本として、本国ではベストセラーとなった。


『ダイドーと父ちゃん』
こだまともこ(訳)

ジョーン・エイキン(著)

2010年IBBY(国際児童図書評議会)が選ぶ推薦図書リスト(IBBYオナーリスト)で日本の翻訳作品部門を受賞。 ファンタジーの名手ジョーン・エイキンが40年以上に渡り手がけた「ダイドーの冒険」シリーズ全11巻は、第6巻である本作以降も翻訳出版が決定している。


『マジック・バレリーナ(1) デルフィと魔法のバレエシューズ
神戸万知(訳)

ダーシー・バッセル(著)

1995年に大英勲章(OBE)に叙された英国ロイヤル・バレエの元プリマ・バレリーナ、ダーシー・バッセルが送る「マジック・バレリーナ」シリーズの第1巻。本編の最後には著者によるバレエ・レッスンも紹介されており、プリマならではの読者を楽しませる工夫もあり人気を集めている。


このほかにも、こちらでは紹介しきれないほどの話題作品がフェローの講師によって手がけられています。 出版翻訳の講座を選ぶ際には、どんなジャンルの本が好きかということはもちろん、「お手本にしたい!」と思う翻訳家に師事することが大切です。海外作品を読む時には、これまでより少し、日本語の表現を意識してみてはいかがでしょうか。

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フィクション・ノンフィクション・児童文芸などのジャンルごとに講座を開講しています。どのレベルからはじめても、プロを目指してステップアップすることができます。

翻訳の学習経験がない方、
英語力を強化しながら翻訳力を身につけたい
翻訳入門 翻訳基礎<ステップ24>
出版翻訳の学習経験がない方、
専門にしたいジャンルを見極めたい方
出版基礎 はじめての出版翻訳
専門ジャンルを追及し、
翻訳テクニックや文章表現を磨きたい方
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フィクション ノンフィクション
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