映像翻訳について

映像翻訳の仕事

映像と外国語の音声で構成された情報から、日本の視聴者のための吹替のセリフや字幕を作るのが映像翻訳の仕事です。
海外で制作された映像コンテンツは、主に日本語版制作会社と呼ばれるところで字幕や吹替が付けられます。翻訳者は日本語制作会社から仕事を受注します。
翻訳者は仕事を受注したら、スクリプト(英文台本)と映像素材(動画ファイルなど)を参照しながら吹替や字幕に翻訳します。制作会社の社員として翻訳する場合もありますが、在宅フリーランスという就業形態がほとんどです。字幕の場合は、翻訳者に字幕制作ソフトの使用が求められるケースが多く、ソフトの操作スキルも求められます。

吹替
外国語の音声の代わりに、声優が演じた日本語のセリフに差し替える手法。観客は映像と音声でストーリーを理解するので、「耳で聞いて分かりやすい言葉」「登場人物の口の動きにあった言葉」で表現することが重要です。また、声優や演出家がアフレコ(音声収録)の際に使用する日本語台本を作成するのも映像翻訳者の仕事です。
字幕
外国語の音声を流したまま、画面上に日本語訳を表示させる手法。観客は映像を見ながら文字を読むため、「パッと見て理解できる言葉」「映像に集中できる言葉」で表現することが重要です。 そのために、セリフ1秒に対して4文字の日本語で表現、一度に表示する字幕は2行まで、というルールが設けられており、限られた文字数の中で作品を伝えられるかどうかが翻訳者の腕の見せ所です。
ボイスオーバー
外国語の音声を小音量で流したまま、日本語の音声を同時に流す手法。ニュースやドキュメンタリーなどのインタビューやナレーション部分で多く用いられます。 解説や独白といった場面が多いため、吹替ほど登場人物の口の動きを意識する必要はなく、また字幕のように限られた文字数で表現する必要もありません。

映像翻訳者になるには

日本語版制作会社のトライアルに合格する、制作会社に就職して翻訳チェック・制作業務に従事しながら経験を積む、といった方法があります。ドキュメンタリーでは、最初は調べ物やチェックから任されることもあります。また、プロの翻訳者の下訳を経験し、デビューにつなげるケースもあります。どの場合も、吹替や字幕など映像翻訳特有のルールとプロセスを知っていることが前提になります。

報酬

映像翻訳の報酬は、ほとんどの場合コンテンツの長さで決まります。報酬の額は媒体や内容によって異なりますが、10分あたりで計算され、相場は8,000円〜数万円程度です。

映像翻訳の仕事の種類

かつては劇場やテレビで公開・放映される洋画の翻訳という限られたイメージがあった映像翻訳の仕事ですが、情報発信の手段が多様化するにつれ、また国内外の企業のグローバル化に伴い、映像翻訳が必要とされる場はどんどん増え続けています。どのような仕事があるのか、例を挙げてみます。

・劇場公開映画
・テレビ(映画、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメ、スポーツ中継、ニュース、バラエティ番組など)
・映画祭
・Web(映画、ドラマ、ニュース、企業・商品・観光などのPR映像)
・美術館、展示会場など

映像翻訳の仕事の流れ

日本語版制作はチームで行う仕事であり、翻訳者はそのメンバーの一人ということになります。ですから映像翻訳者は制作サイドの流れを理解し、仕事を進めることが求められます。

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フェローで身につく映像翻訳スキル

それぞれ対象とする視聴者によって、翻訳手法(吹替・字幕・ボイスオーバー)は異なりますが、どれだけ仕事の種類が変化しても、制作者の意図を汲み、一つひとつのセリフ・字幕が果たす役割を考えて訳すという映像翻訳の肝は変わりません。フェローの映像翻訳コースでは、そのスキルをステップアップしながら身に付けられるカリキュラムを、通学講座・通信講座ともに用意しています。

●通学講座で目指すなら
「映像基礎」では、映画とドキュメンタリーを題材に、吹替・字幕・ボイスオーバーのルールを習得します。吹替の演習では、総まとめとして自分で作った吹替台本を使ってプロの声優が演技するアフレコ演習を行います。また字幕の演習では字幕制作ソフトSST G1の基本操作講習を行い、そのあとはSSTを使って課題を提出しますので、ツールの操作にも慣れることができます。
中級では、主にドラマかドキュメンタリーを選択したうえで、視聴者を意識した翻訳に近づけていきます。単に手法のルールに沿って翻訳するのではなく、トライアルで基準となるポイントをクリアするためのテクニックを念頭においた訓練を積み重ねますので、中級講座を受講中でもデビューのチャンスを掴むことが可能です。
上級では、長編映画を題材に、商品価値の高い吹替台本や字幕原稿を作る訓練を重ねます。その訓練によって翻訳力がブラッシュアップされ、制作会社のトライアルに合格できる力が身に付きます。また、講師やOBから実力次第で仕事の下訳を任されるチャンスもあります。学習しながら、映像翻訳者として独立するためのネットワーク作りができるのも、ゼミの魅力です。
●通信講座で目指すなら
「はじめての映像翻訳」では、実務や出版翻訳とは異なる、映像翻訳の制作プロセスを理解します。また、各課題で同じシーンを吹替と字幕で訳すことで両手法の相違をクリアに意識しながら、ルールを徹底的に身に付けます。通信講座でも早い段階で仕事を意識できるよう、課題提出は段階を踏みながら納品原稿の形に仕上げていけるような仕組みになっています。また、希望者にはフェロー・アカデミーにて字幕制作ソフトSST G1の基本操作講習も行います。
「映像翻訳<吹替と字幕>」では、1話完結(約30分)のドラマ全編を吹替と字幕で訳しとおします。全編を訳すことで、ストーリー展開を踏まえて訳すという意識と、登場人物ごとのキャラクターに応じたセリフや字幕を作るという、映像翻訳に欠かせない2つのテクニックを身に付けます。全ての課題を、実際の仕事での納品と同じような原稿に仕上げて提出していただきます。
初級・中級と順を追ってステップアップさせてきた映像翻訳のテクニックに、仕事獲得レベルの翻訳力を加えるのがマスターコースです。現役で活躍中の翻訳者が、都度、教材を選んで指導します。「お金をもらって訳す」という観点での添削指導と講評で鍛えられるからこそ、プロの翻訳力が身に付きます。受講期間中に1回開催されるスクーリングは、日ごろの疑問や悩みを直接解決できるだけではなく、講師や「クラスメイト」とのネットワーク作りができるのも魅力です。

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映像翻訳者を目指す方におすすめの講座

  通学講座 通信講座
翻訳の学習経験がない方、英語力を強化しながら翻訳力を身につけたい方 翻訳入門 翻訳入門<ステップ18>
映像翻訳の学習経験がない方、吹替と字幕の手法を基本ルールから学びたい方 映像基礎(初級) はじめての映像翻訳(初級)
映像翻訳の基礎学習を修了し、トライアル合格を目指したテクニックを身につけたい方 中級
吹替字幕吹替・字幕ドキュメンタリー
映像翻訳<吹替と字幕>(中級)
一流の映像翻訳者を目指したい方 上級(ゼミ)
アンゼゼミ峯間ゼミ田中ゼミドキュメンタリーゼミアンゼ特別ゼミ
マスターコース(上級)
(吹替、字幕、吹替・字幕、ドキュメンタリー
実務・出版・映像の3分野を総合的に学習したい方 総合翻訳科
カレッジコースベーシック3コース
 
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