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【連載企画】合ってる?AI翻訳
<第2回 >ロボットみたい?AI翻訳
なんてこと、ありませんか?
AI翻訳は精度が上がり、一見すると自然で合っていそうな訳文を返してくるようになりました。
しかしその“合っていそうに見える感じ”が曲者で、よく読むと原文の意図とは違う方向に解釈されていた──そんな“もっともらしい誤訳”が生まれることがあります。
そこで、翻訳会社カルテモと、当社(アメリア・ネットワーク)が共同で、いろいろな英文をAI翻訳にかけ、翻訳結果の良し悪しを評価しながらポイントを解説するコラムを連載中!
AI翻訳の特性に触れながら、AIとの適切なつきあい方を一緒に考えていきましょう。
原文はこれ!
This app provides an audio playback feature to give you an opportunity of bringing music to a party.
AIによる翻訳結果はこれ!
次のAI翻訳はどこかぎこちなく、まるでロボットが喋っているようです。
このアプリは音声再生機能を提供し、パーティーに音楽を持ち込む機会を提供します。
(使用した機械翻訳ツール:DeepL (ウェブ版))
プロはどう読む? ポイントと解説
まず「パーティーに音楽を持ち込む機会」という表現が不自然です。また「……を提供し、……を提供します」と同じ動詞が1つの文中で2回使われていて単調な印象を受けます。
さらに言うと「、」で区切られた節同士の関係(単なる列挙なのか因果関係があるのかなど)が明確になればもっと意味を理解しやすい文になりそうです。
このアプリの音声再生機能を使用すれば、パーティーを音楽で盛り上げることができます。
<第3回>「AI翻訳も知ったかぶり?」につづく。お楽しみに!
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