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【連載企画】合ってる?AI翻訳
<第4回 >タイトル、合ってる?
なんてこと、ありませんか?
AI翻訳は精度が上がり、一見すると自然で合っていそうな訳文を返してくるようになりました。
しかしその“合っていそうに見える感じ”が曲者で、よく読むと原文の意図とは違う方向に解釈されていた──そんな“もっともらしい誤訳”が生まれることがあります。
そこで、翻訳会社カルテモと、当社(アメリア・ネットワーク)が共同で、いろいろな英文をAI翻訳にかけ、翻訳結果の良し悪しを評価しながらポイントを解説するコラムを連載中!
AI翻訳の特性に触れながら、AIとの適切なつきあい方を一緒に考えていきましょう。
原文はこれ!
Effect of a Culture-Based Screening Algorithm on Tuberculosis
Incidence in Immigrants and Refugees Bound for the United States
AIによる翻訳結果はこれ!
今回は、医療系ウェブサイト内のブログ記事のタイトル部分です
文化に基づいたスクリーニングアルゴリズムが
米国へ渡航する移民および難民における結核発生率に及ぼす影響(使用した機械翻訳ツール:Google 翻訳(ウェブ版))
プロはどう読む? ポイントと解説
冒頭の「文化に基づいたスクリーニングアルゴリズム」に対応する原文は「a Culture-Based Screening Algorithm」です。一見すると問題なさそうですが、実はCultureを辞書で引くと「文化」以外にも「培養する」という意味があることに気付きます。つまり本来の意味は「(塗抹検査に対する)培養検査に基づくスクリーニングアルゴリズム」になります。
このように、タイトル部や極端に語数が少ないセグメントでは、文字数が制限されるために文脈が読み取りづらく、本文中では正しく文脈を踏まえて訳せていたAIでも間違えることがあります。
特に今回の例では、後半に「移民および難民」とあるため、表面的な素読みでは気付きにくいです。翻訳対象の内容を理解し、多義語の訳し分けができることが人の翻訳の強みかもしれません。
培養検査に基づくスクリーニングアルゴリズムが
米国へ渡航する移民および難民の結核発生率に及ぼす影響
「<第5回>AIにも思い込みがある?」につづく。お楽しみに!
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