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【連載企画】合ってる?AI翻訳
<第5回 >AIにも思い込みがある?
なんてこと、ありませんか?
AI翻訳は精度が上がり、一見すると自然で合っていそうな訳文を返してくるようになりました。
しかしその“合っていそうに見える感じ”が曲者で、よく読むと原文の意図とは違う方向に解釈されていた──そんな“もっともらしい誤訳”が生まれることがあります。
そこで、翻訳会社カルテモと、当社(アメリア・ネットワーク)が共同で、いろいろな英文をAI翻訳にかけ、翻訳結果の良し悪しを評価しながらポイントを解説するコラムを連載中!
AI翻訳の特性に触れながら、AIとの適切なつきあい方を一緒に考えていきましょう。
原文はこれ!
the “mega solar farms” that have been installed on mountainsides and in rural communities across the country often cause problems that harm the image of much-needed renewable energy projects.
AIによる翻訳結果はこれ!
国内の山腹や農村地域に設置された「メガソーラー発電所」が、再生可能エネルギー事業にとって本来必要とされるイメージを損なわせる問題を、しばしば引き起こしている。
(使用した機械翻訳ツール:ChatGPT(GPT-5.1))
プロはどう読む? ポイントと解説
「本来必要とされるイメージを損なわせる問題」という表現は、名詞に対する修飾句の構造が複雑になって、読みづらくなってしまっています。
さらに、この部分に対応する原文は「problems that harm the image of much-needed renewable energy projects」であり、much-needed(本来必要な)は、イメージではなく再生可能エネルギーにかかっているため、意味も変わってしまっています。
AI翻訳では、このように名詞と修飾句の関係が複雑になると上手く処理できないケースがあります。まるで、再生可能エネルギーの推進にはイメージ戦略が不可欠という考えを持っているかのようです。
全国で山腹や農村地域に設置された「メガソーラー発電所」は、本当に必要とされる再生可能エネルギー事業にとって、そのイメージを傷つける問題を引き起こすことが多い。
「<第6回>AIは見た!? 存在しないはずのユーザー」につづく。お楽しみに!
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