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【連載企画】合ってる?AI翻訳
<第7回 >スルスルと読めない「するする」構文?
なんてこと、ありませんか?
AI翻訳は精度が上がり、一見すると自然で合っていそうな訳文を返してくるようになりました。
しかしその“合っていそうに見える感じ”が曲者で、よく読むと原文の意図とは違う方向に解釈されていた──そんな“もっともらしい誤訳”が生まれることがあります。
そこで、翻訳会社カルテモと、当社(アメリア・ネットワーク)が共同で、いろいろな英文をAI翻訳にかけ、翻訳結果の良し悪しを評価しながらポイントを解説するコラムを連載中!
AI翻訳の特性に触れながら、AIとの適切なつきあい方を一緒に考えていきましょう。
原文はこれ!
To harness this capability, it is essential to adopt prompt engineering strategies that design effective natural language instructions to guide the models in detecting vulnerabilities in source code.
AIによる翻訳結果はこれ!
この機能を活用するには、ソース コードの脆弱性を検出するモデルをガイドする効果的な自然言語の指示を設計する迅速なエンジニアリング戦略を採用することが不可欠です。
(使用した機械翻訳ツール:Google 翻訳(ウェブ版))
プロはどう読む? ポイントと解説
「検出する」「ガイドする」「設計する」「採用する」と、1文に「~する」がたくさんありすぎて、何がなんだかチンプンカンプンです。
これは、「engineering strategies」に係る「that design」以降をすべて数珠つなぎ的に直訳してしまったためです。その結果、「エンジニアリング戦略」に対してすべてが係り続けるという、日本語として許容量を超える冗長な表現が生まれてしまいました。
英語ではこのように修飾を重ねることは自然ですが、日本語では修飾が三つ以上続くと急激に可読性が低下します。このように、AI翻訳が「〜する」の連続を出力したときは、原文の構造に捉われず、文を途中で区切ることを心がけましょう。上記を踏まえて整理してあげると、以下のような訳文になります。
この機能を活用するには、効果的な自然言語指示を設計できるプロンプト エンジニアリング戦略を採用し、その自然言語指示を通じて、ソース コードの脆弱性を検出するモデルをガイドすることが不可欠です。
「<第8回>数字に疎い?AI翻訳 につづく。お楽しみに!
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