千葉敏生さん

カレッジコース実務出版

2003年に早稲田大学理工学部数理科学科を卒業後、フェロー・アカデミーのカレッジコースにて1年間翻訳を学ぶ。企業でローカライズ業務全般を経験したのち、2006年にフリーランス翻訳者として独立。技術翻訳をしながら、2008年、『買い物する脳 驚くべきニューロマーケティングの世界』で出版翻訳家デビューを飾る。

受講生インタビュー

技術翻訳の仕事を軸に 出版にもチャレンジして見事デビュー

主に技術翻訳のジャンルで活躍してきたが、恩師である翻訳家・田口俊樹先生の紹介で知り合った編集者の依頼を請け、2008年、『買い物する脳 驚くべきニューロマーケティングの世界』で出版翻訳家としてデビューした。書籍の翻訳は“英文との格闘”になるという印象があったが、本書はとても読みやすく、英文を一読しただけですんなりと文意が流れ込んできた。
「原文が素直で読みやすかったので、訳文も体現止め、擬音語、口語体などを利用し、読みやすくしたつもりです」

苦労したのは調べもの。山のように登場する広告やCMを調べるのに、ぼう大な時間を要した。
「実際に広告やCMを見ないと訳文が決まらないケースも多く、広告の画像を一つひとつ検索したり、You TubeでCMを探して確認したりしました。テレビ番組も出てくるのですが、You Tubeで見ていると、つい番組にハマって朝まで見続けてしまったり……。そんな誘惑に負けないようにするのも大変でした(笑)」

理工学部数理科学科出身で、留学経験どころか、飛行機に乗ったことさえなかったが、大学卒業後、週5日・1年のコースであるフェロー・アカデミーのカレッジコースに入り、じっくりと翻訳を学んだ。その後、アルバイトで約2年間、ローカライズ業務を経験。2006年にフリーランスになった。
「高校生の頃からシャーロック・ホームズが大好きで、対訳付きの原書をよく読んでいました。大学時代も、英語やフランス語の対訳本ばかり読んでいて、そのうちに自分でも訳してみたいと思うようになりました。理系が肌に合わなかったわけではありませんが、翻訳を選んでよかったと思っています」

とはいえ、翻訳を人生の中心に据えて考えてはいない。時間と場所を選ばない翻訳の仕事を人生のベースに、本を執筆したり、日本各地に住んでみたり――いろいろなことに挑戦したいと思っている。
「でも、まずは一人前の翻訳者になること。“この人に任せておけば安心”と思っていただけるように、翻訳の腕を磨きたいですね。何を訳すか、媒体にはまったくこだわりはありません。翻訳の技術を活かせる仕事を常に探しつつ、マルチな翻訳家を目指したいと思っています」

『通訳者翻訳者になる本 2010』(イカロス出版発行)より転載
(Text 四宮規子)

千葉敏生さんが受講した講座(通学)

カレッジコース

実務翻訳 出版翻訳 映像翻訳
開講日
年1回(4月)
期間
週5日/1年
  • 実務翻訳
  • 出版翻訳
  • 映像翻訳

上級田口ゼミ

出版翻訳
期間
2019/4/11~2020/2/27(木曜・隔週×20回)
  • 出版翻訳