河村愛子さん
2013年度修了生。大学の文系学部を卒業後、4年間病院での事務の仕事を経てカレッジコースに入学。修了後は医薬系翻訳会社に就職し、訳文のチェックや翻訳業務に従事する。
一生勉強し続けられる仕事がしたい
そしてたどり着いた翻訳という選択肢
大学卒業後、大学病院で4年間事務職に就いていましたが、そこで医師や看護師の方々とも関わる中で彼らの仕事に対する姿勢に刺激され、自分も一生勉強し続けられる仕事がしたくなりました。そして自分だったら「英語を使い、自分で調べる作業が必要な仕事」に携わりたいと思い、たどり着いたのが翻訳という選択肢でした。ただ、私は翻訳どころか英語を使う仕事も未経験だったので、時間をかけて基礎からしっかり勉強できる点に魅力を感じ、カレッジコースへの入学を決めました。
私は当初から実務翻訳に興味があったのですが、実務・出版・映像とそれぞれ特徴が違う分野を勉強したうえで最終的に実務の道を選択できたのはカレッジコースのおかげです。特に印象に残っている科目は「実務基礎」で、正確な翻訳のためには原文の理解はもちろん、調べ物がとても重要であることを学びました。
就職サポートを活用し、目指していた医薬系の翻訳会社に採用
カレッジコースで基本姿勢を学んだからこそ仕事ができた
コースの前期が終わる前には自分の目指したい仕事が医薬系の翻訳に定まり、11月頃から具体的な情報収集を始めました。この時期はフェローの事務局にも就職サポートでお世話になりました。個別ガイダンスで医薬系の会社に就職した修了生の仕事内容や自分の望むキャリアに応じた具体案を教えてもらえたことや、応募時の自己PR文を添削してもらえたことは、就職活動のうえで役立ちました。結果として、アメリアを通じて応募した医薬系の翻訳会社に採用が決まりました。
翻訳会社では、医薬品の安全性情報に携わる仕事を経験してきました。海外の医薬品の副作用に関する情報を収集して当局へ報告するという業務で、常に英文を読み、必要に応じて翻訳作業も行っています。数をこなすうちに自分の知識も処理できる仕事量も増えていくのでやりがいを感じます。この仕事では「原文の正確な理解力」「語学力と同等の調査力」がなければ重要な情報を抽出することも翻訳することもできません。この2つの基本をカレッジコースで学べたからこそ仕事ができたのだと思います。
当面は正確かつスピーディーな翻訳ができることを目標に、TOEICのスコアアップを通じて英文法の研鑽を積むとともに、医薬翻訳の学習もフェローの通信講座で続ける予定です。どの分野を選択するにしろ、翻訳の基本姿勢は同じだと私は思っています。カレッジコースではその姿勢を徹底的に身につけ、それぞれの目指すキャリアに向かって充実したスタートを切れると思います。
通学
カレッジコース