翻訳者×生成AI 協働スキルアップ講座

生成AIを「翻訳を共に考える存在」として、翻訳の判断・設計に活用するための実践力を身につけます。

こんな方にお勧めです

  • 生成AIを翻訳の判断・検討プロセスに組み込みたい翻訳者の方
  • 生成AIを使った翻訳結果を評価・修正・説明できるようになりたい方

コース概要

講座名
翻訳者×生成AI 協働スキルアップ講座
受講形式
ライブ配信(アーカイブ配信あり)
受講期間
2026/3/7~2026/7/18(隔週×10回)
受講料
121,000円(税込)
曜日・時間
土曜・13:00~15:00(120分)
定員
12名
受講条件
実務、出版、映像いずれかの基礎(初級)学習経験者※他校でも可
*他校での学習経験があり、ご経歴等を踏まえて講座選びの相談をしたいという方は、ぜひ学習カウンセリングをご利用ください。
その他受講条件についてご不明な方はお問い合わせください。
申込締切
2/17
教材について
教材はデータでのご提供です。2/27にメールにてご案内します。
受講に必要なもの
ChatGPT
講師はChatGPT Plus(有料版)を使用して講義を行いますが、授業には無料版でもご参加いただけます。各プランの違いをご確認のうえお選びください。なおプランの選択やご契約に関しまして、当校は一切関与いたしませんことを何卒ご了承ください。
・Eメールアドレス、Microsoft WordおよびExcel(いずれも基本操作ができること)、テキストエディター(種類は問わない)
・授業はオンライン会議システム「Zoom」を使用します。「マイク・カメラ機能のあるPC/スマホ/タブレット」が必要です。デバイスの推奨環境等はこちらの【システム要件】でご確認ください。

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学習内容

生成AIを「翻訳を共に考える存在」として、翻訳の判断・設計に活用するための実践力を身につける

生成AIの普及から数年が経過し、AIの活用と翻訳業界は切っても切れない関係になりました。そして翻訳者には、単に「AIを使う」だけでなく、有効かつ効率的に使うスキルが求められています。この講座では、AIを翻訳に活用するための基礎から応用を体系的に学び、AIと協働するための実践力の習得を目指します。
講座ではまず、<基礎・理論・設計編>として、生成AIと従来の機械翻訳(MT)との違い、プロンプトの原理・設計方法や設計に必要な考え方、AIを用いた品質チェックの方法などを解説。AIに望む翻訳結果を出力させるには、適切なプロンプト設計が不可欠です。前半のパートでは、構造化プロンプトから応用的な条件設定まで、実務のワークフローに生成AIを組み込むために必須の知識や手順を学びましょう。後半では、<応用・実践・創造編>として、実際にAIを使って翻訳品質を高める工程に入ります。多様なジャンルのドキュメントを課題に、AI翻訳の結果をどう評価し、どう改善するかという実務に近いプロセスを体験することが目的です。第2回からは講義で扱った考え方や方法を実際に試し、次回の内容につなげるための予習や復習を兼ねた課題に取り組みます。個別の添削や評価はありませんが、全体の傾向やポイントとなる部分を取り上げ、フィードバックを兼ねて解説するため、理解を深めながら次の学習に発展させることが可能です。
AIの特性や得意・不得意、プロンプト設計のポイント、どのようにワークフローに導入するかなど、AIと共存するために必要な内容が盛りだくさん。変動する翻訳業界でこれからプロとして活躍したい方、生成AIを有効に使うためのスキルを身につけたい方におすすめの講座です。

※過去に開講した、同講師による「翻訳者のためのChatGPT活用術」「翻訳学習者のためのChatGPT活用術」と一部内容が重複します。

題材・テーマ

第1回授業では、事前にご提出いただく課題はありません。
第2回以降の授業では課題があります。提出期限は、次回授業の3日前(水曜)の正午です。

第1回~第5回 基礎・理論・設計編 【アーカイブ配信期間:第6回授業の前日まで】
第1回 翻訳と生成AIの新しい関係
・生成AIの特徴、従来型機械翻訳(MT)との違いを理解する
・翻訳理論とプロンプト設計の関係を学び、翻訳の目的・読者・文体を意識した思考訓練を行う
第2回 プロンプトエンジニアリングによる翻訳設計①
・Chain-of-Thoughtプロンプトの原理、活用方法を学ぶ
・翻訳の目的、読者、文体、文脈をプロンプトで定義する
第3回 プロンプトエンジニアリングによる翻訳設計②
・Few-shotプロンプトの原理、活用方法を学ぶ
・既存訳文やメモリを活用し、スタイルやトーン統一を目的としてプロンプトを最適化する
第4回 翻訳品質チェックの方法
・翻訳品質評価の国際基準を理解し、生成AIを使った自動品質チェックを実践する
・人間によるレビューとAI評価の違いを比較する
第5回 翻訳思考の可視化と再現、実務ワークフローへの実装
・最適なプロンプトを作成し、AIに翻訳者の思考を再現させる
・翻訳者や原著者のペルソナ設定、実務ワークフローへの統合方法を学ぶ
第6回~第10回 応用・実践・創造編 【アーカイブ配信期間:各授業の次の授業前日まで】
第6回 分野別応用編①:芸能・映像・マルチモーダル
・芸能、映像、マーケティングなど、多様なテキストを題材に、AI翻訳の調整力を高める
・原文の話者や文体を再現するためのプロンプト設計を目指す
第7回 分野別応用編②:出版・文芸
・文体、リズムといった文芸的要素を重視して演習を行う
・翻訳の創造性と読者への適合性を両立させるアプローチを探る
第8回 分野別応用編③:実務・技術
・用語統制、専門性、正確性を重視する分野でAIを活用する
・スタイルガイドや用語集を組み込んだプロンプト設計を行い、翻訳品質を安定化させる
第9回 AI×人間の協働ワークフロー設計
・AIと人間の協働を前提とした新しい翻訳ワークフローを設計する
・翻訳プロジェクトマネジメントの観点から、品質・速度・コストのバランスを再設計する
第10回 AIと共に考える翻訳者へ
・各自の専門分野や関心に基づき、AIを活用した翻訳プロジェクトを設計・実践・発表する
・Few-shot/CoT/翻訳理論を統合的に活用し、翻訳者としての考え方を再構築する

担当講師

山田 優
Masaru Yamada

立教大学 異文化コミュニケーション学部/研究科 教授
フォードモーター社内通訳翻訳者、IT系ローカリゼーションのプロジェクトマネジャーを経て、産業翻訳者・コンサルとして独立後、大学教員に転身。今は研究と教育に没頭する。最近の関心は、AIを活用した多言語コミュニケーションと翻訳の社会実装。
研究の関心は、訳出プロセス研究(Empirical TPR)、翻訳テクノロジー論(CAT tools, MTPE, ChatGPT等のLLMs)、機械翻訳の外国語教育への応用など(TILT, MTILT)。株式会社翻訳ラボ代表。八楽株式会社チーフ・エバンジェリスト。オンラインサロン翻訳カフェ主宰。日本通訳翻訳学会(JAITS)理事、一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)理事歴任。著書に『ChatGPT翻訳術:新AI時代の超英語スキルブック』(アルク)単著などがある。
🎤「今を時めく生成AIも、すべては翻訳から始まった――山田優先生に聞く」 インタビュー記事はこちら

講師からのメッセージ

生成AIは、翻訳者の仕事を置き換える存在ではなく、翻訳を共に考えるパートナーになりつつあります。本講座では、生成AIを翻訳の判断や設計にどのように組み込み、翻訳品質の向上につなげるかを実践的に学びます。単なるツール操作やプロンプト例の紹介にとどまらず、AIの出力をどう評価し、どのように修正・活用するかという翻訳者側の判断力に焦点を当てます。AIと協働しながら、翻訳の責任を担える翻訳者を目指す方に向けた講座です。
お申込みの流れ
STEP-1
お申込み
ページ下部の「お申込み」ボタンよりお申込みください。「お申込み」ボタンが表示されない場合は、申込み期間外となります。
会員登録がお済みの方はログインしてお手続きください。登録がまだの方は新規会員登録を行ってください。
STEP-2
受講料のお支払い
 ⇒受講料の割引制度あり。対象講座はこちら
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特定商取引法対象(受講料が5万円を超えるものであって受講期間が2カ月を超える講座)でない講座はご入金後のキャンセルは一切できません。
■振込(一括):
ペイジー(Pay-easy)をご利用いただきます。お申込み完了後、マイページから収納機関番号を取得しATM等からお振込みください
■クレジットカード決済:
Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club(ご利用可能回数 1・3・5・6・10回)
※お支払い金額が385,000円を超える場合はクレジットカードはご利用いただけません。
クレジットカード
STEP-3
契約書面の送付(郵送)
特定商取引法対象講座(受講料5万円超かつ期間2カ月超の講座)は、ご登録いただいた住所に契約書面を郵送いたします。
海外在住の方は特定商取引法対象外のため契約書面は送付いたしません。
STEP-4
教材の案内
「コース概要」の「教材について」をご覧ください。

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