映像基礎(1)

映像翻訳の3つの手法「吹替」「字幕」「ボイスオーバー」のルールを学び、それぞれの手法に応じた基本スキルをバランスよく身につけます。

こんな方にお勧めです

  • はじめて映像翻訳を学ぶ方
  • 映像翻訳の基礎を身につけたい方

映像基礎(1)

受講期間
2019/10/16~2020/3/11(水曜・毎週×19回)
受講料
139,000円(税込 152,900円)
時間
13:00~14:40(100分)
定員
10名
修了規定
全授業回数の7割以上出席で修了証書を発行
教材発送
10/5
申込締切
10/4
スケジュールPDF

同講座の他クラスはこちら

初級映像基礎(2)

期間
2019/10/17~2020/3/12(木曜・毎週×19回)
時間
19:00~20:40(100分)
講師
平井 かおり先生
講座詳細はこちら

初級映像基礎(3)

期間
2019/10/19~2020/3/14(土曜・毎週×19回)
時間
10:30~12:10(100分)
講師
中尾 悦子先生
講座詳細はこちら

「吹替」「字幕」「ボイスオーバー」それぞれのルールに沿った翻訳テクニックを学ぶ

映像翻訳の最大の特徴は「映像」と「音」によって伝えられる内容を、日本語の「吹替」や「字幕」といった手法で表現することです。「吹替」では、観客は映像と音声でストーリーを理解するので、「耳で聞いて分かりやすい言葉」「登場人物の口の動きにあった言葉」で表現することが重要です。一方、「字幕」では、映像を見ながら文字を読むため、「パッと見て理解できる言葉」「映像に集中できる言葉」で表現することが重要となります。
また、今後もメディアが拡大していく映像翻訳の現場では、「吹替」「字幕」「ボイスオーバー」すべてに対応できる翻訳者が有利です。この「映像基礎」では、3つの手法を身につけることで、即戦力となるための土台を築きます。

「吹替」と「字幕」では原稿の形式が異なります。授業では原稿の作成方法から学んでいきます。
           
▲吹き替え原稿                ▲字幕原稿

プロの声優を招き、収録現場のアフレコを体験

アフレコとは、声優が映像にあわせて台本を読み、その音声を収録することです。声優は翻訳者の作成した日本語版台本をもとに役を演じますが、ディレクターからセリフの代案を求められることもあるため、翻訳者が収録に立ち会う場合もあります。
吹替の授業では、プロの声優によるアフレコ演習をカリキュラムに取り入れています。教室を収録現場に見立て、受講生が作成した日本語版台本をもとに声優が演じることによって、読みやすい台本や商品として通用するセリフまわしが体得できます。

仕事に欠かせない字幕制作ソフトの操作を習得

字幕制作ソフトとは、パソコン上で映像を見ながら、字幕の入力や表示などができるソフトで、翻訳した字幕が実際の画面上でどう見えるか確認することができます。翻訳者と映像制作会社の双方が使用することで、字幕作品の制作効率が上がるので、翻訳者には必須のソフトです。
授業では字幕制作ソフトの基本操作を学び、ソフトを使って字幕制作を行う機会もあります。

安心の振替制度

授業に出席できない場合は、別の曜日・時間のクラスに振り替えることができます。

瀧ノ島 ルナ
Luna Takinoshima

映像翻訳家。映画『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』(吹替・字幕)『チャーリーとチョコレート工場』『リーピング』(字幕)、海外ドラマ『ブラウン神父』シリーズ、NHKの番組などの翻訳を手がける。アメリアの「定例トライアル<映像(字幕)>」の審査も担当。

講師からのメッセージ

洋画や海外のドラマやドキュメンタリー番組が好きな方、一緒に映像翻訳の勉強をしてみませんか? 字幕や吹替のセリフはどうやって作られるのか、その裏側をのぞいてみたいと思いませんか? 授業では、そんなあなたの疑問や興味に答えられるように、映画のダイジェスト版を使って字幕のルールや吹替の手法を学びます。
半年間の授業でのハイライトは、アフレコ演習と字幕制作ソフトの操作法習得。あなたが作ったセリフをプロの声優さんに読んでもらう醍醐味と、字幕制作ソフトを使って自作の字幕を映像に取り込んで見る喜びを味わえます。
もちろん授業では毎回、皆さんの訳をもとに、分かりやすく読みやすい字幕や英文和訳の域を超えた自然な会話のセリフ作りを考えます。映像翻訳は1秒間4文字という文字数制限の中で字幕を作ったり、役者の口の動きにピッタリ合うセリフにしたり、とかく制約の多い翻訳作業になりますが、その苦しさや楽しさをぜひ一緒に体験しましょう!

収録現場を教室に再現プロが演じるアフレコ演習

「映像基礎」はフェロー・アカデミーの映像翻訳コースの入口となる初級講座。ドラマとドキュメンタリーを教材に、半年間で吹替・字幕・ボイスオーバーそれぞれのルールと翻訳テクニックを学ぶ。翻訳演習のほか、実践力の向上につながる特別演習も実施。見学した「アフレコ演習」もその1つだ。

この演習は、教室にプロの声優を招き、受講生全員の吹替台本を演じてもらうというもの。収録現場に立ち会う感覚で、自分が訳した台詞が「どう聞こえるか」を客観的に知ることができるため、受講生に大好評だという。

この日の課題は、20世紀前半のイギリスを舞台にしたドラマの2シーン。受講生たちは事前に授業でブラッシュアップした台本原稿を提出している。授業が始まると、講師の中尾悦子先生は「バリバリご活躍中のお二人です」と声優のお二方を紹介。「お二人がいろいろとコメントしますので、その場で台詞の代案を出してください」と受講生たちに声をかけ、さっそく演習に入っていく。

最初の課題箇所は男女が言い争いをするシーン。台本を読み始めると、激しいかけ合いが教室内に響きわたる。艶っぽくて抑揚の効いた、吹替版おなじみの"あの演技"だ。

演じ終えたお二人に先生が感想を求めると、男優さんはある台詞について「音を聞いてから演じるのでちょっと遅れるんですが、それでも言葉が足りなかった」と尺の短さを指摘する。先生に「どうします?」と聞かれた受講生は代案を示したが、それでは逆に「こぼれてしまう」という。悩む受講生。すると先生は「尺を微調整したいときは、まず助詞や語尾を足したり削ったりしてみるといいですよ」と助け舟を出した。

収録現場さながらの臨場感と緊張感。声優からのフィードバックとベテラン翻訳者からのアドバイス。なんともぜい沢な演習だ。

声優との質疑応答で現場の生の声を聞く

全員の台本が演じられると、2つめのシーンへ。声優のお二人は演技を終えるたび、尺の長短だけでなく、気になったところを率直に指摘する。

時代背景にそぐわない言葉。言葉不足で意味が曖昧なところ。いざ演じてみると、台詞のかぶりが原因で不自然な会話に聞こえてしまうところ。「改行があったほうが読みやすい」「口が見えているかどうかを知りたいので、オンとオフの切り替わりがわかるように書いてもらえるとうれしい」など、台本の書き方への要望もあった。

先生はそれらの意見を受け、必要があれば台本を作成した受講生に代案を求めた上で、どう対処すべきかをアドバイス。さらに翻訳者の視点で、日本語として不自然なところ、解釈の不十分なところを正していった。

演習のまとめとして、先生は「収録現場では代案をすぐに出す必要があるけれど、台本を納品する時は自分でこうと決めた確定版を出すこと」「わかりやすく読みやすい台本に仕上げることがスムーズな収録につながる」と要点を2つ伝えた。そして、声優のお二人から「尺の短いところはあったものの、書き言葉でなくちゃんと吹替台本として台詞、会話になっていた」と伝えられると、受講生に向かって「基礎クラスでは最大の褒め言葉ですよ」と満面の笑みを見せた。

その後、質疑応答の時間が設けられると、ある受講生が現場での台本修正について質問。「翻訳者さんがいないときはディレクターさんが直すことが多い。ただし削るのは簡単、足すのは難しいので、台詞は多めのほうがいいです」という貴重な助言を得て、授業終了となった。

このアフレコ演習がそうであるように、同校の映像翻訳コースは「現場」とのつながりを重視している。中級・上級講座では、制作会社スタッフがトライアル合格のポイントなどを伝える「トライアル対策セミナー」を開催し、今春からは上級講座(ゼミ)限定で制作会社のトライアルを実施するとのこと。この日学んだノウハウを受講生たちが実践に生かす日は、そう遠くはなさそうだ。

受講者の声

プロの声優にセリフを読んでもらう「アフレコ演習」に興奮

結婚で会社勤めをやめ、夫の海外赴任でロンドンに暮らしたり3人の子供を育てたりしながら在宅で金融関係の実務翻訳の仕事をしていましたが、映像翻訳への夢をあきらめきれず、末の子が小学校に入学したのを機に、40歳を過ぎてからフェローの門を叩きました。最初は映像翻訳のルールをまったく知らなかったので、通信講座「はじめての映像翻訳」を受講し、その後通学講座「映像基礎」を受講しました。
通学講座では他の受講生の訳文と比較することができますし、その場で先生からダメ出しされるので緊張感があります。「和訳としては正しくても、セリフとしては全然ダメ」、そんな厳しい先生からのコメントも多々いただきました。なかなかうまくいかず「歳のせいかなぁ」と挫折しそうになったこともありますが、「翻訳の言葉にはその人の生きてきた人生が反映される。年齢を重ねることがプラスになる」と励まされ今に至るまで続けています。
吹替翻訳の授業では実際に声優さんを招いて台本を読んでもらう「アフレコ演習」がありますが、これは楽しいです。自分の書いたセリフが生き生きと立ち上がってくるようで興奮します。授業では声優さんにとって読みやすい台本作りや、耳で聞いてわかりやすい言葉選びなどを学びますが、その後は場数を踏んでスキルアップしていくしかありません。
翻訳の勉強に終わりはないので、今後もずっと続けられるよう体を鍛えつつ健康な毎日を送るよう心がけています。

<佐藤 美由紀さん>
映画『アティック』『地獄のクリスマス・キャロル』(字幕)、ナショナル ジオグラフィック チャンネルのドキュメンタリー(VO)、映画祭出品作品(字幕・吹替)など幅広く手がける。

お申込みの流れ
STEP-1
受講お申込み
ページ下部の「お申込み」ボタンよりお申込みください。
※「お申込み」ボタンが表示されない場合は、申込み期間外となります。
STEP-2
手続書類の発送
お申込み後3営業日以内に「契約書面」と受講料のご案内を郵送します。
STEP-3
受講料のお支払いクレジットカード
「振込(一括)」を選択した方は、8日以内に受講料をお振込みください。
「クレジットカード(VISA/Mastercard® 1回/2回/ボーナス一括)」を選択した方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします。
STEP-4
教材発送
記載の教材発送日に、教材、予習指示(予習がある場合)、学生証をお送りします。

お申込み後の受講の取り消しについて

「契約書面」をお受け取り後、8日以内はクーリング・オフが可能です。
クーリング・オフ期間経過後は受講期間終了日前日までに限り、書面の届出をもって、将来に向かって中途解約を行なうことができます。 中途解約が役務提供開始前(開講日前日まで)の場合、受講料の20%(ただし15,000円(法定の金額)を上限とする)の解約手数料をお支払いいただきます。
受講料をお支払い済みの場合は、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。 役務提供後は、すでに経過した授業回数から、法定に基づいた精算方法により算出し、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。
※クレジットカードのボーナス一括払いをご利用になられた場合は、決済完了後のご返金となります。