担当講師
- 株式会社フォアクロス 新井有美
映像翻訳制作プロデューサー。フォアクロス専務取締役。大学卒業後に字幕吹替の制作会社で制作進行・翻訳に従事。2004年には共同経営者と共にフォアクロスを創業。以来、劇場映画から、NHKや地上波など各局の放送番組、NetflixやAmazonなどの配信シリーズ、大企業のPR動画まで、字幕吹替合わせて数千本の翻訳制作を手掛ける。近作は「ウーゼドム・ミステリー」「グランドツアー」「マリア 怒りの娘」「マリガン」など多数。デビューを目指す映像翻訳者の眠れる才能を発掘すべく、自社リソースの確保として養成講座も開講、育成に当たっている。
フォアクロスでは厳しいトライアルを通過した300名の国内外登録翻訳者が、多ジャンル・多言語(33言語)の作品で活躍している。
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講師からのメッセージ
ネット配信で常に多くの作品が公開されている現在、映画やドラマなどの海外コンテンツはますます身近なものとなり、コロナ禍以来、娯楽のひとつとしてより存在感を増しています。かつては劇場のスクリーンでの視聴体験がメインでしたが、スマホやタブレットなど小さいモニタでの視聴も増えており、映像翻訳にあたっても視聴環境を意識した制作が求められています。
配信作品の多くには字幕・吹替の両方が用意されており、視聴者が好きな方を選んだり、同時に視聴することもできるため、映像翻訳のあり方も時代と共に変わってきています。
長年培われてきた映像翻訳のルールは必須の知識ではありますが、現在では通用しなくなってきたセオリーや、常に変化している放送不適当用語、プラットフォームに合わせて生まれた新しいルールなど、常に現状のニーズに合わせてアップデートしていくことが必要です。本講座では実際の仕事に繋げて頂くため、現在進行形で多数の作品を手がける制作会社だからこそ伝えられるトライアル審査のポイント、字幕・吹替それぞれの留意点のほか、継続して仕事を依頼される映像翻訳者の事例など、発注側の視点でからお伝えします。
トライアルの壁を突破し、映像翻訳者としてコンスタントな受注を実現するために何かが足りないとお悩みの方にとって力になれるような講座にしていきます。どうぞ奮ってご参加ください。