金井真弓さん

出版

英文学科を卒業後、量販店や税理士事務所、損害保険会社に勤務。1998年からカルチャースクールで翻訳の勉強を始め、2001年からフェロー・アカデミーの通学、通信講座を受講。2003年にロマンス小説の翻訳でデビュー。以降、児童文学、ビジネス書など、幅広いジャンルの翻訳を手掛ける。2015年にアメリカ文学の研究で修士号を取得。

受講生インタビュー

夢を分かち合う仲間と熱心な指導のおかげで 訳書を出す夢がかないました

中学生の頃から本や英語が好きで、翻訳者に憧れていたという金井真弓さん。大学卒業時は一般企業に就職するものの、「いつか訳書を出したい」と、30代半ばに、カルチャー スクールでミステリーの翻訳講座の受講を開始。その3年後、並行してフェロー・アカデミーにも通学し始める。
「カルチャースクールの授業も勉強にはなりましたが、全体的に『趣味の延長』という雰囲気があったんです。訳書を出したいなら、専門スクールに通わねば、と思うようになりました」

フェロー・アカデミーでは、訳書を出したい、と強く願いながら勉強しているクラスメートが大半で、それが大きな刺激となった。実際に、当時の仲間のほとんどが現在プロ翻訳者として活躍しており、彼らとの人脈はスクールで得た財産の一つだと金井さんは言う。
「プロになってからも当時の仲間とは、仕事を共有したり、出版社とのコネクションを取り持ったりしています」

独学でも翻訳を勉強した経験のある金井さんは、スクールに通うメリットをこう語る。
「一人で勉強すると、訳文の客観的な善し悪しがわかりません。でもスクールに通っていれば、先生の指導やクラスメートの訳文から学べることがたくさんあります。訳文ができるまでのプロセスがわかるのもありがたい経験です」

デビュー前に心ゆくまで学ぶ
フェロー・アカデミーで学び始めた2年後に、金井さんは講師の紹介でロマンス小説の出版社のトライアルを受けて見事合格。初の訳書『落札されたキス』(ハーレクイン・青海まこ名義)を上梓した。以来、約70冊の訳書を手がけてきた金井さんだが、今でもまた学びたいと思うほど、フェロー・アカデミーには魅力的な講師がそろっているという。
「熱心に指導してくださる講師に師事できるのはデビュー前の特権です。デビュー後は時間がなくなってしまうので、その前に翻訳の勉強はもちろんのこと、長期の旅行をするなど、いろいろな体験をすることをお勧めします」

現在は仕事と並行して、博士課程で文学の研究を続けている金井さん。今後は忘れ去られたかつての人気作、人気作家を世に紹介することを意識しながら、翻訳に取り組んでいきたいそうだ。

『通訳・翻訳ジャーナル2016年春号』(イカロス出版発行)より転載
(Text 鈴木香織 photo 合田昌史)

金井真弓さんが受講した講座(通学)

初級出版基礎(1)

出版翻訳
期間
2019/4/16~2019/8/27(火曜・毎週×18回)
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