田口 絵里さん

映像

大学卒業後、一般企業勤務や塾の英語講師を経て通訳学校で学び放送通訳者に。字幕翻訳者に転身後、2020年からフェロー・アカデミーで字幕の講座を受講。現在は映画やドラマ、アニメの他にモータースポーツ(F1)、サッカーなどのスポーツドキュメンタリーも手がける。

受講生インタビュー

仕事をはじめてからも、スキルアップの場として講座を活用しました

もともと、報道番組の音声を聴き取って訳文を作り自分でボイスオーバーをする、放送通訳者を目指し勉強していました。並行して、映像翻訳の学校で字幕の基本をかじったり、フェロー・アカデミーで出版翻訳の講座に通ったりしながら方向性を模索していたところ、縁あってスポーツニュース番組のボイスオーバー原稿を作る仕事をするようになりました。

子育て全盛期は、両立しやすいよう、在宅で働ける字幕翻訳の仕事を目指すことにしました。トライアルを受けて合格した映像制作会社からは半年ぐらい連絡がなかったのですが、思いきって字幕制作ソフトを購入し、その旨を制作会社に伝えたところ、初めてのお仕事をいただけました。アメリカを旅しながら都市を紹介するCS放送の番組です。今思うとかなり実力不足な翻訳者でしたが、担当の方が根気よくサポートしてくださり、そのおかげで今の自分があると感謝しています。

その後、10年ほど映画の特典映像などを手がけましたが、今ひとつ自分の実力に自信が持てずにいました。短期のワークショップを受講したり、翻訳者ネットワーク「アメリア」の定例トライアルにチャレンジしたりして学び直していた頃、応募した「アメリア」のトライアスロン映像部門での田中武人先生の講評を読んで、この先生に教わりたいと思いました。1970年代のアメリカ映画が課題でしたが、人種や共産主義に対する偏見など当時の文化的背景を踏まえて、どんな訳語を選ぶべきなのかを的確に指摘されていたからです。英語だけでなく文化や社会を理解した上で訳文を書くことを、しっかり学べそうだと感じました。実際に田中先生のゼミを受講してみると、生徒の皆さんがそれぞれ個性豊かな字幕を作成していて、新たな気づきがたくさんありました。私は基本的に教室で参加しましたが、地方からオンラインで参加している受講生の方もいて、皆さんの頑張る姿が励みになりました。

現在は、DVDや劇場公開の映画、配信のアニメやドラマなどさまざまな分野で字幕翻訳をしています。時には、トライアルに合格してもなかなか仕事に結びつかなかったり、1回のお仕事でそれきりになってしまったり、ということも。それでも地道に仕事を続けていたら、13年目にして同じ会社からまた字幕翻訳のお仕事をもらえるようになったこともあります。仕事を始めた後でも、スキルアップを心がけることが重要だと感じています。

田口 絵里さんが受講した講座(通学)

上級田中特別ゼミ(1)

映像翻訳
期間
2024/4/13~2025/2/8(土曜・月1×10回)
受講料
178,310円(税込)
  • 映像翻訳

上級田中特別ゼミ(2)

映像翻訳
期間
2024/4/20~2025/3/22(土曜・月1×10回)
受講料
178,310円(税込)
  • 映像翻訳