渡辺英子さん

実務

大学で国際ビジネス・経済を専攻し、卒業後は米系金融機関日本法人の財務部及び市場リスク管理部に勤務したのち、日英翻訳の仕事をスタート。その後フェロー・アカデミーで翻訳学習を進め、「翻訳会社ゼミ(財務日英)」の受講を通じて企業の推薦を受け、日英IRチェッカーに登録した。米国公認会計士(ワシントン州)・日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

受講生インタビュー

「翻訳会社ゼミ」受講を通じて企業から推薦され、IR翻訳の日英チェッカーに

大学卒業後は10年ほど米系金融機関に勤務していましたが、よりフレキシブルな働き方を求めるようになりました。もともと英語の学習が好きだったこともあり、また、ひとりでじっくりと何かに取り組むことが好きだということに気づき、翻訳という仕事にたどりつきました。翻訳をはじめ、英日ポストエディットや翻訳支援ツールを使った仕事にも取り組む中で、金融機関での勤務経験を活かせる財務分野の日英翻訳に興味を持ち、フェロー・アカデミーのマスターコースでIR関連の講座を受講することにしました。修了後はIR分野の翻訳業務に携わりつつ、日本財務翻訳株式会社が講師を務められた「翻訳会社ゼミ(財務日英)」を受講しました。

この講座では、財務・IR関連文書における数値の表記法、用語やスタイルの整合、固有名詞の確認などに加え、特有表現についても詳しく学びました。課題には完璧を目指して取り組んだつもりでしたが、ミスや改善点が多々残っており、個別のフィードバックでご指摘いただくことで、より深い学びとなって次の課題での改善につながりました。講座修了時には日本財務翻訳株式会社のトライアル受験の推薦を受け、チェッカーとして登録していただくことができました。
また講座を通じて分かったのは、翻訳会社の現場で求められる批判的思考力の大切さです。様々な方法や角度から確認すると、見落とした問題を発見したり、要修正と判断したことが修正不要だったりします。このチェックスキルは翻訳にも必須で、実際にIR分野以外で翻訳する際にも、あらゆる視点で確認できるようになり、とても役立っています。

チェッカーとして登録いただいた後のトレーニングはとても充実していて、初めて担当する工程ではフィードバックをいただきました。グループでの研修や、IR分野で重要なインサイダー取引に関する研修もあって安心感がありました。また、各工程について全て丁寧にマニュアル化され、スタイルガイドも充実していますので、迷うことが少なく、効率的に作業できます。トレーニング後は、招集通知、決算短信や有価証券報告書に加え、統合報告書など定期的に幅広い文書の案件を依頼いただいています。

IR分野の翻訳をしていると、専門分野の知識を深めることができます。たとえば『社債』という単語。IR分野では”Bonds”以外にも”Corporate Bonds” ”Bonds Payable”など、文脈によって使い分けられます。『株式』にも様々な訳があります。多くの会計文書に触れ、理解を深められたことで、米国公認会計士(USCPA)に合格しました。これからもチェッカーとして学び続け、より良い英文開示文書作成の一助となれたらと願っています。
英語を深く理解し、訳し分ける力はどの分野にも共通する翻訳者・チェッカーならではの技術です。加えて、英文の誤りが経済的損失に直結しかねないIR分野では、人間が確認して保証を提供する必要があり、これからもIR分野のチェッカー業務は大切な工程であり続けると思います。今後も日本が世界で魅力的な市場とされるため、日本の資本市場の活性化のため、多くの方にこの分野の仕事を目指していただけると嬉しいですね。

渡辺英子さんが受講した講座(通学)

上級翻訳会社ゼミ(財務日英)

実務翻訳
期間
2024/8/5~2024/10/5(授業は9/7、10/5の2回)
受講料
29,700円(税込)
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