企業開示文書の英訳は需要が急増中! 募集が増えている翻訳チェックの技術を学びます
上場企業では、決算短信や有価証券報告書、株主総会招集通知などといった開示文書の和文作成が義務付けられています。和文とあわせ英文でも開示するケースが増えているため、IR/財務・会計分野では開示文書の英訳に安定した需要があり、最新の企業情報を世界に向けて発信するというやりがいのある仕事でもあります。特に多くの企業の決算期である春は、英訳業務に対応できる翻訳者/チェッカーの需要が高まり、スキルや経験値の高い日英翻訳者、チェッカーは引く手あまたです。それでも需要をカバーしきれていない状況にあります。
ただ、翻訳会社では安心できる「経験のある」翻訳者/チェッカーに依頼したいという意向が強いため、なかなか新人が入りこむ隙間がないのが現状です。実務経験があることが応募条件となっていることが多く、この分野の英訳に携わりたいと考えても、最初の「経験」を得ること自体が高いハードルになっています。
そんな中で、「チェック業務」は「未経験でも可」という条件での募集もあり、翻訳業界への最初のステップとしてチャレンジしやすい職種です。「実務経験」を得ながらベテラン翻訳者の訳文に接し、財務文書の英訳ルールを学ぶことによって新たな知識や実力を身につけることもできます。
とはいえ、チェッカーの募集でもトライアルがあり、基本的な能力や知識がなければ合格できません。そこで、本講座では、日英翻訳チェックの概要に加えて、
・財務文書の日英チェックのときに気を付けるポイント
・日英チェッカーのトライアルではどんなところで合格/不合格が決まるのか
・翻訳現場では、どこまでの精度で仕上げることが求められているのか
なども学びます。
講座を担当するのは、企業から発信される開示情報の英訳に特化した翻訳会社である、日本財務翻訳株式会社。講義はマスターコース「IR/財務・会計」講師の、同社代表・松本智子先生が担当し、提出課題は実際に社内のチェッカーの指導や育成にあたっているスタッフが添削指導します。
提出課題を通じてチェックスキルが高いと判断された方は、日本財務翻訳株式会社の日英チェッカーのトライアルに挑戦できるチャンスもあります。(2022年2月開講時の実績あり)
講義内容
◎この講座では動画を視聴していただいた後に第1回課題をご提出いただき、課題の解説講義はライブ配信のオンライン授業にて行います。
動画視聴用URLや第1回課題の詳細は8/8(月)にメールでお知らせします。
動画視聴(8/8~8/21)
課題文の何をチェックし、どのような形の成果物にするかを説明していますので、必ず第1回課題に取り組む前にご視聴ください。
– 開示文書について(開示文書とは/チェックの重要性/チェック作業の種類)
– 開示文書が英訳される工程と関与者(翻訳者、チェッカー、コーディネーターの役割)
– ポイントチェックをやってみよう!(第1回課題の説明/ポイントチェックの要点)
※第1回課題 提出期限:8/21(日)23:59
第1回講義(9/3)
– 第1回課題のフィードバック:ポイントチェックで求められる作業と実際のギャップ
– IR、財務・会計分野について(財務翻訳の市場/IRと開示の違い/対象文書/英日:日英翻訳の比率/需要の動向/将来性)
– 企業情報で重視されるポイント(正確性、裏付け調査、整合性、業界・会社用語など)
– 和英チェックをやってみよう!(第2回課題の説明/ポイントチェックと和英チェックの違い)
※第2回課題 配布:9/1(木)、提出期限:9/18(日)23:59
第2回講義(10/1)
– 第2回課題のフィードバック:どこまで/どうやって調べる?何を「正」とする?
– 実務でよくあるミス事例/間違いやすいポイント/便利サイトのご紹介
– IR、財務・会計分野での仕事へのアプローチ(収入例/トライアル攻略法等)
※2022年2月に開講した同講座と同じ課題を予定しております。
※内容は、予告なく変更する場合があります。
※講義は録画して授業後(翌営業日)に共有します。次回授業前日までご視聴いただけますので、欠席した方は録画を視聴してください。