実務翻訳<ベータ>通常コース

英語と日本語の発想の違いを理解しながら、実務翻訳のあらゆるジャンルに欠かせない3C(Clear:明快、Correct:正確、Concise:簡潔)の翻訳技法を習得します。

こんな方にお勧めです

  • はじめて実務翻訳を学ぶ方
  • 実務翻訳の基礎を身につけたい方

コース概要

講座名
実務翻訳<ベータ>通常コース
※好きなペースで課題を提出し早く講座を修了したい方は、速習コースをお選びください。
受講期間
6カ月+サービス延長期間3カ月
受講料
58,000円(税込 62,640円)
添削
12回/月2回(固定スケジュール)
※担任トレーナーによる指導
教材発送
初回一斉発送
執筆講師
吉本 秀人
修了規定
10課題以上提出で修了証書を発行
学習サポート
<復習サポートシステム「Q&A」>
返却された添削結果やアドバイスについて分からない点があった場合、マイページから質問することができます。
<サービス延長期間>
受講期間中に提出できない課題があった場合、サービス延長期間までご提出を受け付けます(無料)。
留意事項
・毎月25日までのお申込みで、翌月から受講スタートできます。
・課題の提出と添削結果の受け取りには受講生専用サイト「マイページ」を利用していただきます(郵送での提出受付、返却は行っておりません)。
・受講にあたって、Eメールアドレス、Microsoft WordもしくはWordファイルに対応したソフトを所有し、基本操作ができることが条件となります。

学習内容

英語と日本語の発想の違いを理解する

実務翻訳で必要なのは「内容を正しく論理的な言葉で説明する力」。

そのためには、英語と日本語の文章構造や論理的表現スタイルの違いを理解し、その言語にあわせて表現する必要があります。

ポイントとなるのは「動詞」。この講座では「動詞の働き」に着目しながら文章全体の意味を掴み、実務翻訳の基本と言われる「3C=明快(Clear)、正確(Correct)、簡潔(Concise)」で訳す手法を学びます。

この手法をマスターすればどんなジャンルにも対応でき、長い文章や複雑な文章も、自然に訳せるようになります。

「動詞の働き」とは

テキスト『BETA』では、実務翻訳で頻出する動詞で、自然に訳しにくい動詞を中心に集めています。

たとえば、cause,result in,lead to,mean……、

一見難しくなさそうですが、理解しておかなければならないのは「働き」です。

上記の動詞には、主語と目的語を「原因と結果」という≪因果関係≫で結ぶ働きがあります。

次の文を訳してみましょう

Poor service will cause customers to go elsewhere.

 

causeを辞書どおり「引き起こす」と置き換え、「悪いサービスは客が他に行ってしまうのをひき起こす」と訳すと、意味は通じますが少し不自然です。

このcauseは、上で述べたとおり主語と目的語を≪因果関係≫で結ぶ働きがありますので、「~によって……なる」のように、原因と結果が明確になるように訳す必要があります。

さらにこの英文は、“Poor service”を主語とした無生物主語の文章です。英語でよく見られる無生物主語は、日本語では主体を「人」に変換したほうが、自然な文章になる場合が多くあります。

下のような接続詞(If)を使った複文にすると、行為の主体は明らかです。

 

If you give poor service customers will go elsewhere.

ただしこのyouは一般の総称で、具体的な人を指しているわけではないため、訳出しません。

 

【訳例】サービスが悪いと顧客は別の店に行ってしまう。

 

このように動詞の「働き」から文章全体を捉えることで、辞書の訳語に引きずられることなく、英語、日本語それぞれの論理表現スタイルにあった訳文が導けるようになります。

全12章で74の表現をマスター。プロにも愛されるテキスト

さらに、各テキストのテーマに沿って整理した「表現ノート」には、全部で74の表現を掲載。「翻訳のヒント」を参考にしながら表現のバリエーションを増やしましょう。

この「表現ノート」は、実際の翻訳の仕事で辞書のように役立てることもできます。

第1章「関係」

「~の結果、~が生ずる」「~を使うことで、~が可能になる」「~するためには~が必要となる」といった複数の事物同士の「関係」を示す表現を学習します。
ここで学ぶ表現は論文、テキスト、新聞雑誌の記事にいたるまでありとあらゆるところで目にするものです。

BETA 1「因果・相関」
cause、result in、lead to、bring about、trigger……

BETA 2「可能・不可能」
enable、permit、allow、facilitate、help、contribute to……

BETA 3「必要・不要」
require、demand、need、involve、assume…

第2章「特徴」

モノや出来事が具体的にどのような「特徴」を持つかを説明する表現を学習します。
「~では~について述べられている」「~は~の役割を果たす」「~には~が組み込まれている」など、事物の情報を伝える表現の幅を広げていきます。

BETA 4「性質・内容」
constitute、present、consist of、illustrate、represent……

BETA 5「機能・役割」
enable、provide、offer、serve、be capable of……

BETA 6「構成・構造」
include、comprise、contain、carry、use、employ……

第3章「現象」

「何が起きているのか」「数量の変化」「モノの移動・流れ」など動的・静的な動きを伝える表現を学びます。
科学論文や新聞・雑誌では頻出しますが、日本の学校英語ではほとんど習わないのが現状です。

BETA7「状態・状況」
see、show、enjoy、suffer、continue、record……

BETA 8「変化・変動」
become、increase、rise、appear、improve、deteriorate……

BETA 9「動作・進行」
travel、move、flow、rotate、turn、progress……

第4章「作業」

人間がモノなどを作ったり、手に入れたり、活かしたり、管理したりする行為を示す表現を学習します。
すべて人間が主体の行為ですが、英語では無生物主語や受動態が多用され、主語が必ずしも人間ではないのが特徴です。

BETA10「作成・入手」
produce、build、prepare、form、create、win……

BETA 11「利用・実行」
apply、spend、use、perform、exercise……

BETA 12「維持・変更」
hold、make sure、change、maintain、avoid……


学習の進め方①:テキストを読む

BETA1で学習するのは、複数の事物同士の「関係」を示す表現のうちの「因果・相関」を示す表現。「因果(原因と結果)」動詞を使った英文を、直訳調でない自然な日本語で訳すテクニックを学びます。

送付内容
・テキスト(BETA1~12)
・オリエンテーション

実務翻訳<ベータ> 教材サンプル

学習の進め方②:添削課題1を翻訳し、提出

課題は和訳でセンテンス問題3題、パラグラフ問題1題。テキストで学んだ発想を活かして英訳2題にも挑戦します。

学習の進め方③:添削結果と「解説・訳例」で復習

因果関係を正しくとらえ、わかりやすく、正しく、簡潔に訳せていたか、添削を元に確認します。

学習の進め方④:課題が終わったら次の課題へ

トレーナーからのフィードバックを活かして全12課題の提出を目指しましょう。

担当講師

吉本 秀人
Hideto Yoshimoto

実務翻訳家。多種多様な経済・金融・ビジネス関連文書の翻訳を手がける。通学講座「実務基礎」と通信講座「実務翻訳<ベータ>」のテキスト『BETA』、ベータ応用講座「経済」「契約書」のテキストを執筆。著書に『金融の英語』など。

講師からのメッセージ

「ベータ・メソッドで発想転換のポイントを習得すれば、あらゆるビジネス英文に応用できます」
実務翻訳の決め手は3C。わかりやすく(clear)、正しく(correct)、簡潔に(concise)訳すことが原則です。そのためには、日本語と英語の違いを見極める柔軟な発想が必要となります。「ベータ・メソッド」では、単語の持つ機能を分類・整理し、発想の転換を図ります。 たとえば「この方法を使うことにより、機械の動作が改善する」というとき、“By using this method, the operation of the machine will improve.”のように訳してしまうのは日本語的発想。そこで「ベータ・メソッド」を使って、英語的な発想に切り替えてみると、これは条件と目的の関係を示す一種の「可能」表現だと考えられます。それなら代表的な可能動詞permitを使って、次のような簡潔な文に訳すことができるでしょう。 “This method permits the machine to operate better.” このようにさまざまな発想転換のポイントを習得すれば、あらゆるビジネス英文に応用できます。

受講者の声

岩田 早希子さん

自然な日本語に訳せるようになり
興味の持てる分野も見つかりました

「翻訳入門<ステップ18>」修了後、出版翻訳か実務翻訳かで進路に迷っていました。最終的に実務翻訳を選んだのは、幅広いジャンルがあるので自分にもどうにか入り込める「場」があるのではと思ったからです。その「場」を見つけるために基礎固めをしておこうと、「実務翻訳<ベータ>」を受講しました。
半月に1度の課題提出は大変でしたが、慣れてくると締め切りがペースメーカーとなってくれました。テキストを隅々まで熟読し、例題もしっかり訳す。そんな勉強を続け、トレーナーの方から「以前に比べて○○が良くなった」と言っていただいたときは本当に嬉しかったです。進歩の度合いを指摘してもらえるのは、担任制のメリットだと思います。
受講後は自分の興味も絞られ、仕事にもつなげることができました。英語と日本語の構造の違いを学んでおいたおかげで、英語らしい表現であっても日本語らしく仕上げることができています。興味を持って仕事ができる「場」が見つかり、実務翻訳という“大海”に飛び込んで本当に良かったです。

佐藤 晴彦さん

体系的な学習カリキュラムに満足。
頻出単語の訳し方は仕事でも参考にしています

会社員時代に業務の中で翻訳をしていたので、それなりの自信を持って「実務翻訳<ベータ>」を受講しました。ところが期待した点数が取れず、最初は落胆続き。考えを改めたきっかけは、トレーナーの方の「翻訳力を付けるには時間がかかる」というコメントでした。点数に一喜一憂せず、時間をかけて取り組むにようになると、次第に点数が上がっていきました。
体系的に勉強することが当初の目的でしたが、望み通りの学習ができたと思います。添削指導はもちろん、重要な動詞・表現ごとにトピックがまとめられたカリキュラムが良かったです。provide、allow、enableなどの頻出単語の訳し方は仕事でも参考にしていますし、テキストの例文と訳文を活用して日英翻訳のトレーニングにも取り組んでいます。
品詞を変換してこなれた訳文を考えるところに翻訳の面白さを感じます。受講される方は、自分なりの楽しみを見つけると、勉強により打ち込めると思いますね。

ウォーレンブロック 早登美さん

添削トレーナーからの様々な指導は
貴重な“フィードバック”だと思います

会社員時代に金融関係の英訳チェックに携わり、将来的にはビジネス文書などの翻訳にも挑戦してみたかったので「実務翻訳<ベータ>」を受講しました。結婚準備などで忙しく速習コースを選びましたが、自分のタイミングで課題を出すことができ、とても助かりました。
実務翻訳全般の基礎テクニックや、英語らしい表現を数多く学べたことが良かったですね。トレーナーの方々に指摘していただいた間違いや重要ポイントも非常にためになりました。翻訳会社のトライアルを受けてもフィードバックをもらえることはほとんどないので、貴重な指針を得られたと思っています。
しばらく課題を提出できなかった時期、トレーナーの方に「継続は力なり」と励ましていただいたことがありました。やはり日々の積み重ね以外に学習の王道はありません。当面は翻訳だけでなくチェッカーの求人にも積極的に応募し、時間の許す範囲で上級講座にも挑戦してみようと考えています。

お申込みの流れ
STEP-1
受講お申込み
ページ下部の「お申込み」ボタンよりお申込みください。
STEP-2
教材・手続書類の発送
お申込み後3営業日以内に、教材と、「契約書面」と受講料のご案内をお送りします。
※海外在住の方は受講料の入金が確認できてから発送します。
STEP-3
受講料のお支払いクレジットカード
「振込(一括)」を選択した方は、8日以内に受講料をお振込みください。
「クレジットカード(VISA/Mastercard® 1回/2回/ボーナス一括)」を選択した方は、お申込み時に入力いただいたカード情報に基づき手続きいたします。
STEP-4
受講開始
課題をご提出ください。

お申込み後の受講の取り消しについて

「契約書面」をお受け取り後、8日以内はクーリング・オフが可能です。
クーリングオフ期間経過後は講座ごとの規定の算出方法により、書面の届出をもって、将来に向かって中途解約を行なうことができます。受講料をお支払い済みの場合は、解約手数料と振込手数料を差し引いた金額を返金いたします。
※クレジットカードのボーナス一括払いをご利用になられた場合は、決済完了後のご返金となります。