秋葉晴彦さん
1946年生まれ。外資系企業に勤務していた2007年12月に翻訳学習を開始。「実務翻訳<ベータ>」「ベータ応用講座」、マスターコース「契約書・ビジネス法務」を修了し、2009年に翻訳者として独立。契約書、財務、ビジネス全般の日英、英日翻訳を手がける。
1946年生まれ。外資系企業に勤務していた2007年12月に翻訳学習を開始。「実務翻訳<ベータ>」「ベータ応用講座」、マスターコース「契約書・ビジネス法務」を修了し、2009年に翻訳者として独立。契約書、財務、ビジネス全般の日英、英日翻訳を手がける。
フリーランスの実務翻訳者となって7年目を迎える秋葉晴彦さん。外資系企業の社員だった58歳のとき、定年後のセカンドキャリアとして翻訳者を目指すことにしたという。手始めに大学の通信教育で英語を学び、会社で使っていた「ブロークンな英語」を矯正。61歳からフェロー・アカデミーの通信講座を受け始めた。コース体系のわかりやすさが受講の決め手になったそうだ。
「翻訳のイロハを学べる講座と分野別の専門講座の違いがはっきりしている。基礎からプロを目指すためにどういう講座を選んでいけばいいか、勉強の道筋がはっきり示されているのが良かったですね」
学習カウンセリングを受け、「実務翻訳<ベータ>」から始動。初回の提出課題の点数は決して悪くはなかったが、丁寧に書き込まれた赤字を読んで「いくら英語ができても翻訳スキルを習得しなければプロになれない」と痛感。本気のスイッチが入り、週末は図書館にこもって勉強に没頭した。提出課題の質問欄も決して空白にせず、訳例と自分の訳を比較して疑問に思ったことを訊ね、「どうしたらプロになれるか」と強い思いをぶつける。そして講師からの「的確な返答」を読んでは、モチベーションの糧とした。
修了後、翻訳学習に専念するため会社を退職。契約書の翻訳を学ぶべく、「ベータ応用講座 契約書」と「マスターコース 契約書・ビジネス法務」を続けて受講した。
「若い頃からずっと陸上競技を続けてきたせいか、根が挑戦的で負けず嫌い。いつも100点を取るつもりで納得するまで課題に取り組み、課題が戻ってきたら、どこが良くなかったのかをしっかり確認しました。先生の解説がとても丁寧でわかりやすく、契約書特有の訳し方についてもいろいろと勉強できました」
マスターコース修了後の3カ月間を総復習にあて、満を持して翻訳会社のトライアルを受けたところ、3社に合格。すぐに初仕事を受注し、その後も着々と実績を重ね、現在に至っている。
「いままで順調に来られたのは、先生のアドバイスやテキストの内容をすべて消化し、翻訳の基礎がしっかり身についたおかげだろうと思います。添削課題の赤字や訳例をもとに作った訳例集は仕事でも役立っていますし、動詞の訳し方で迷ったときには「実務翻訳<ベータ>」のテキストを参考にしていますよ」
フェローの通信講座をきっかけにつかんだ定年のない仕事。「品質重視」をモットーに、いずれは「ビジネス系の本を訳したい」そうだ。
『通訳者・翻訳者になる本2017』(イカロス出版発行)より転載
(Text 金田修宏 Photo 岩田伸久)