渡部美貴さん
中南米、アメリカ在住経験がありスペイン語も堪能。大学卒業後アメリカの国際機関に5年間勤務。帰国後外資系の企業で働きながら翻訳の勉強を始める。ゼミ受講中にクラウン会員資格を習得し、CSドラマの字幕・吹替で活躍。
中南米、アメリカ在住経験がありスペイン語も堪能。大学卒業後アメリカの国際機関に5年間勤務。帰国後外資系の企業で働きながら翻訳の勉強を始める。ゼミ受講中にクラウン会員資格を習得し、CSドラマの字幕・吹替で活躍。
もともと映画が好きで、戸田奈津子さんに憧れていて、映像翻訳をやりたいとずっと思っていました。はじめは別の学校で字幕翻訳の勉強をし、仕事はすでに始めていたのですが、仕事のチャンスを広げるためにフェローで中級クラス「吹替」を1年、ゼミを2年受講しました。
最初に吹替のお仕事をいただいたときは、とても緊張しました。吹替の立会いでは、セリフが長すぎるとその場でセリフを直すのですが、直しが多いと声優さんのテンションも下がってしまうんです。でも、「ジェスチャーをしながら訳しなさい」という先生の言葉を常に頭において訳したせいか、初めての吹替も現場での修正がほとんどなく終わりました。また、先生からは、私にはセリフが説明的になる癖があると指摘されていたので、それにも気をつけて台本を書くようにしました。
今後は、同じ作品の字幕と吹替両方を任せてもらえる翻訳者として活躍していきたいと思っています。生き生きした映像翻訳ができるよう、普段からテレビで流行り言葉の研究などもしています。
映像翻訳、特に吹替は初仕事を得るのが難しく、“自己アピール力”と“継続”が仕事を得る鍵となります。やってきた最初のチャンスを物にするためには数多くの作品を見て、常に台本を書く練習をしておくといいと思います。