通信講座「映像基礎」修了生インタビュー

通信講座

通信講座「映像基礎」修了後、ライブ配信講座の中級「字幕」、上級「田中ゼミ」とステップアップしているWさんに、翻訳や映像分野に興味をもったきっかけや、これから学習する方へのアドバイスを伺いました。

英語の指導者から翻訳者の道へ

Q:翻訳および映像翻訳に興味をもったきっかけを教えてください。
A:昔から映画のクレジットの最後に出る「日本語字幕 ○○(担当者名)」が何となく気になり、「おもしろそうな仕事だな」と思っていました。何年も英語を指導してきましたが年齢が上がるにつれて家でもできる仕事にシフトしていけたらと考え始め、英語力を活かした仕事の中でもずっと気になっていた「映像翻訳」にチャレンジすることにしました。

Q:映像翻訳を扱うスクールはいくつかありますが、その中でフェロー・アカデミーを選ばれた理由をお聞かせください。
A:実績のある学校の講座をいくつか調べ、受講形態・価格帯・受講期間などを比較したところ、当時の私には初級「映像基礎」が一番合っていたので選びました。

Q:中級では「字幕」を受講されました。字幕に特化して学びたいと思った理由があればお聞かせください。
A:初級「映像基礎」で初めて吹替について学び、興味深いとは思いましたが、翻訳というよりは台本のレイアウト・記載事項などの細かいルールに気を使いながら作業することに時間がかかる点が気になりました。私は‟ピッタリの言葉を考え出す”ことに時間をかけたいと思ったので、「字幕」を選びました。

通信講座とライブ配信講座それぞれの受講スタイルで学び得たこと

Q:初級「映像基礎」はスクーリング(無料・任意参加)があったものの、基本は独学の通信講座でしたが、中級「字幕」は講師やクラスメイトと対面で学ぶライブ配信講座でした。それぞれの学習方式で良かったところを教えてください。
A:通信講座「映像基礎」ではトレーナーさんとのファイルのやり取りが中心でしたが、第一線で活躍されているチオキ先生ご監修のスライド・動画も毎回あり、好きな時間に見て復習することができました。文字通り、映像翻訳の基礎・ルールを学べたのがよかったです。楽しみにしていたスクーリングでは、教室でチオキ先生の授業を受けられ、とても有意義でした。そこで知り合った数人の受講生たちは数少ない貴重な映像翻訳仲間となり、今でも連絡を取り合っています。
ライブ配信講座の中級「字幕」は講師とコミュニケーションを取れたのがよかったです。字幕制作課題に加え、毎回異なるテーマに沿った映画を鑑賞する課題もあり、気になった字幕を記録する習慣も身につきました。授業では先生が私たち受講生の字幕をできる限り多く紹介し、いい点・悪い点・改善点などをキッパリ伝えてくださいました。個々の提出ファイルは毎回コメント付きで返却され、それを見て喜んだり落ち込んだり(笑)…。とても有意義な講座でした。

Q:通信講座は自分のペースで進められる一方で、モチベーションの維持、スケジュール管理などに不安がある方もいると思います。これから学習を始める方に、通信講座でスキルアップするためのアドバイスがあればお聞かせください。
A:通信講座は、トレーナーさんとファイル上でのやり取りしかしないので、添削結果を見て「あー、なるほど」と思って終わりになりがちです。データで保管するより、プリントアウトしたものをファイリングしておくと、隙間時間にパラパラと見直すことができて便利です。あと、学習の一環として、多くの映画・ドラマを鑑賞することで、「こんな字幕を作りたい!」というモチベーションが高まります。また、通信講座は孤独な学習になりがちなので、スクーリングに参加して仲間を作るのもお勧めです。

映像翻訳を学んでわかった楽しさ、厳しさ そして今後の目標

Q:映像翻訳を学んでいる中で、どんなときに面白さ、楽しさを感じますか? また難しさ、大変さを感じるときについても教えてください。
A:課題映画の内容に適した英語の意味を考えたり関連情報を収集したりするのに驚くほど時間がかかっている時は「こんな状態で実際に仕事をしたら、時給いくらにもならないだろうな」と途方にくれることがあります。今はとにかく“言葉の引き出し”を増やしていくしかないと自分に言い聞かせながら取り組んでいます。楽しさを感じるのは、何といっても文字制限内でピッタリ合う字幕が頭に浮かんだ時です。また、映画やドラマで素晴らしい字幕を見つけた時はすごく感動し、「いつか使えるかも!」と思いながらメモをすることにしています。今の私にとって字幕版の映画やドラマはもはやすべてが教材のようです。それらを鑑賞することでストーリーを楽しみながら同時に学習もでき、まさに「一石二鳥」です。

Q:これから上級「田中ゼミ」を受講されますね。ご自身の強化したい部分や、今後の目標があれば教えてください。
A:初級「映像基礎」で学んだ基礎に加え、中級「字幕」ではより多くの知識が身に付き、自分の課題も認識できました。今後は「字幕が直訳に近すぎる」「言葉を不自然に名詞化しすぎる」などの弱点があるので、克服していきたいです。「田中ゼミ」では、受講生の皆さんのレベルの高さに怖気づいてしまうかも知れませんが、今まで以上にいろいろ学べる絶好の機会だと思いますので、地道にそして何よりも楽しみながら取り組んでいきたいと思います。