岸岡高史さん
大学でイタリア語を専攻し、卒業後は外交官の試験に挑戦したあと翻訳に方向転換してカレッジコースに入学。現在は映像日本語版制作会社に就職し、翻訳の進捗管理とディレクション業務に携わる。映像翻訳の学習も並行していて、上級のゼミを受講中。
大学受験のときよりも勉強した1年間
ほかの受講生の訳文を見て、翻訳の無限の可能性を感じられた
大学卒業後、外交官を目指して3年間挑戦していましたが、ご縁がなかったため方向転換することに。もともと映画が好きだったこともあって翻訳家を目指すことにしました。カレッジコースではとにかく課題に追われる1年間を過ごし、まちがいなく大学受験のときよりも勉強したと思います。授業ではほかの受講生の訳文を見ることで、刺激を得られるとともに、翻訳には決まった正解はなく無限に可能性があることを感じられました。
特に印象に残っているのは、映像基礎の授業で字幕制作ソフトの操作を習得したことで、初めて触ったときの衝撃は忘れられません。ここで覚えたことは現在の仕事にも役立っています。入学後1ヵ月ほど経った頃には映像翻訳に強い興味を持っていたので、秋からはコースと並行して単科・映像翻訳コースの中級講座にも通い始めました。また、コースの1年を通じてTOEICのスコアが飛躍的に伸びました。これはひとえにTOEICトレーニングの科目で学んだ効果だと思います。
映像制作会社の正社員となりディレクションなどを担当
常に視聴者が楽しめる日本語版作りを心がける
修了後は、映像日本語版制作会社で字幕入力のアルバイトを始めました。いったん別の実務翻訳の会社に転職したのを機に外注作業者としての登録に切り替えましたが、そののち現在の直属の上司から声を掛けていただき、再び元の制作会社に就職。契約社員を経て、正社員登用されました。
現在行っている業務の一つに、英日映像翻訳のディレクションがあります。クライアントから素材を受け取って翻訳者や校正者に依頼したり、さまざまな形式の映像を字幕制作ソフト用に変換したり、最終納品までのスケジュールを調整したりと、業務内容は幅広いです。そのほか、クローズドキャプションという聴覚障害者向けの字幕制作の工程管理もしていますし、大学で専攻したイタリア語の力を活かしてイタリア語の映像作品を社内で翻訳したこともあります。
翻訳をするうえでは、英語力はもちろんですが、それ以上に日本語力が重要だと思います。そして一番に心がけるべきことは、納期を必ず守るということです。自分の仕事においては、常に視聴者が楽しめる日本語版作りを心がけています。今後は現在の職場で映像翻訳の校正にも携わり、将来的には多言語に対応可能なフリーランスの映像翻訳者になりたいです。カレッジコースでは現役翻訳者の先生方からいろいろな分野を学べるので、特定の分野にしか興味がないという方でも新たな道筋が見えてくるかもしれません。
通学
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上級峯間ゼミ【編入】